Fukushima toukoukai Home page
No.4214
神籠ヶ岳 1376.3m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般(残雪有)
かろうがだけ 地形図 林中

トップハイキング>神籠ヶ岳

山行期間 2009年5月4日
コースタイム 県道鉄塔下(7:30)→下野街道(7:37)→尾根取付点(8:10)→稜線1030mP(8:50)→尾根合流1220mP(10:00)→神籠ヶ岳(10:53,11:10)→尾根合流1220mP(11:20)→尾根取付点(12:10)→下野街道(12:49)→県道鉄塔下(13:00)
写真
県道脇の鉄塔 県道からの入口 下野街道の案内標識
道路型と白樺林 登り尾根より見た1381mピーク 1300m 付近の藪
雪上から見た神籠ヶ岳山頂 山頂付近 山頂付近のテープ
写真は拡大して見ることが出来ます

行動記録
 前日、燧ヶ岳で筆者、今年最後の春スキーを楽しんでから、みんなと別れ、K君と2人で大川ダムサイトの駐車場でテントを張り仮眠する。
 翌朝、国道121号線を南下して湯の上温泉から大内宿方面へ向かう。大内宿手前で昭和村方面の案内があり、県道を左折して行くと鉄塔が見えて来る。この鉄塔が目印となる。
 神籠ヶ岳は登山道も無く、残雪期が適期と紹介され、ネットで検索してみても積雪期の記録ばかりである。地形図を見ても山スキーに適しているとも思われないし、かと言って私には輪かんやスノーシューで登る気にもなれない。そんな訳で春の新緑が濃くならない時期を選んで挑戦してみた。
 鉄塔の近くの路肩に車を止めて支度を調え出発する。その先すぐに会津森林管理署の木製の立て札がある所が入り口となる。先に進むとT字路となるので右手に進む。ほどなく下野街道の看板が建つ交差点となり直進する。
 直進していくと林道ではないが何かの仮説道と思われる道型が続いている。その先には白樺の人工林と思われる林が現れる。不思議な光景と思いながら進む。今日の計画は扇状地形を進んで行き、1031m三角点から発生する尾根の西側の小さな尾根に取り付いて1030m付近まで登り尾根を神籠ヶ岳まで登る予定である。
 道路型を進んで行くが道路型も段々と不明瞭になってきて、右側に水量の無い荒れた沢が目に入ってくる。道型はスギ林の中に入り地形図で現在地を確認しながら進み、沢を渡ってスギ林を行くと左手に目的の尾根の末端が現れる。尾根に取り付くと想像していたより下層植生が無く楽勝かと思われたが、上部で1030mに近づくに従って腰高以下のクマザサが出てきた。
 尾根にでるとクマザサで覆われている。西に進路を取り進んでいくと、クマザサからネマガリタケとなり、藪との戦いとなった。それでもツル類は無く先を進めることができる。1220m付近で左からの支尾根が合流したことを確認して腹ごしらえとした。
 その先もネマガリタケの藪は続くが地表に微かな道型を見つけることが出来、辿って行くと藪漕ぎもさほどでもない。下降してから気づいたが周辺は国有林。かつてはブナの一斉林であり伐採のため人の歩いた道型のなごり。下降地点の立木には索道のアンカーが取られワイヤーが放置されており、下方の道路は伐採した木材を運んだ道路となれば全てつじつまがあう。想像の世界だが。
 その先1300mあたりから尾根の右手に残雪があり山頂までは雪上歩行となった。三角点は雪の下で山頂と思われ付近にテープがたくさん見られた。山頂まで登ってみると見える限り尾根には雪庇の名残がこの時期になっても残雪として残っているのには驚いた。休憩後戻るが同じネマガリタケとの戦いなら、急でも良いからと1220m付近から右手の短い尾根を下降する。想像していたのと違って背丈より低いクマザサで大して労力もなく降ることが出来た。そして前述のワイヤーが散乱している現状を目にする。後はスギ林を下っていくと登りに使った道型に達して出発点に戻ることができた。積雪期のラッセルか無雪期の藪漕ぎかは好きずきである。(S.O)


概念図



Copyright(C) 2009 福島登高会 All Rights Reserved.