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No.4233
大倉山 593.1m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおくらさん 地形図 夜の森、成子内

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山行期間 2009年6月2日
コースタイム 福島(7:25)=県道いわき浪江線(半弥沢)ヤマザキショップ跡地(9:20,9:31)→登山口(9:38)→馬頭観音(10:25,10:35)→駕立場(10:47)→成沢分岐(10:53)→がんばる小径(11:16)→大倉山(11:29,11:50)→大倉山森林公園駐車場(12:16,12:20)→駕立場(12:49)→馬頭観音(12:58,13:05)→登山口(13:43)→ヤマザキショップ跡地(13:48,14:05)=福島(16:40)
写真
ヤマザクショップの駐車場を利用するように書いてある 今は営業をやめているヤマザキショップ 赤木登山口の「塩の道」の案内板
しっかりした道標がついている 大曲り小曲りの案内板 伐採地から太平洋が見える
中間地点となる馬頭観音 すぐ脇にある水場、涸れている 不思議な木「ゾウ」に見える
座頭ころばしの説明板 駕立場の説明板 鬱蒼とした樹林帯を歩く
成沢への道は土砂崩壊のため通行禁止になっている 旗巻き場の説明板 道は緩やかに登っていく
がんばる小径分岐の案内板 山頂手前の「あづまや」 山頂にはNTTドコモのアンテナ
山頂の小さな石の祠 大倉山の三等三角点 山頂から大熊町と太平洋が見える
大倉山森林公園の駐車場脇にあるトイレ 鬱蒼とした林と立派な切通に感心しながら下る 夜ノ森方面から大倉山を見ると富士山のように見えると言うので寄り道して写真を撮ってみた
写真は拡大して見ることが出来ます

行動記録
 10年以上前に登ったものの記録に整理していなかった大倉山へ、久しぶりに家内と一緒に訪れてみた。福島をゆっくりと発ち、浪江の手前から県道いわき浪江線を南下した。大熊町から富岡町に入ってしばらく行くと左側にヤマザキショップがある。ここが大倉山の登山口になる。福島から2時間ほどである。
 楽して登るのであれば、荻ダム側から大倉山森林公園の駐車場まで車が入るので、15分ほどで大倉山の山頂に立つこともできる。せっかく登るのであれば「塩の道」として保存・整備されている赤木登山口から登ってみたい。
 ヤマザキショップは今では営業を取りやめている。車を駐めさせてもらい、身支度をして歩き始める。半弥沢の集落から登山道はついている。登山口には案内板が設置され、「塩の道」の説明も記されている。コースには標識が良く整備され、道もしっかりしている。「大曲り小曲り」を過ぎて道は緩やかに登って行く。尾根の南斜面をトラバースするように道はついており、支尾根を越すところは立派な切通しになっている。最初は国土地理院の2万5千分の1地形図の道を歩くのかと思っていたが、GPSを確認すると別なところを通っている。他の資料には「塩の道」が国土地理院のルートのように記載されているがどうも誤りのようである。樹林帯で役に立たなかったGPSも、新しいGPSはしっかり捕らえてくれる。凄い進歩だ。馬頭観音まで来て小休止をとる。コースのちょうど半分だ。馬頭観音のところには「不思議の木」なるものがあって、見ようによっては「ゾウ」に見える。また、水呑場の看板が立っているが、渇水期でもないのに水は涸れ、いくらか湿っている程度で、「水場」として使えるものでは無い。
 前後して3名の男の方が登山されていた。10数年前に来たときは、訪れる登山者などは無く、道は荒れ、山頂へ登る送電線下もヤブがかぶさっていた。今ではコース全体が良く整備されていて、平日だというのに4パーティの人たちとすれ違った。低山歩きが定着し、多くの人が訪れるようになった変われば変わるものである。
 「座頭ころばし」を過ぎて登り詰めると、道は平坦になり「駕立場」に着く。「旗巻き場」を過ぎると道は幅の広い土塁の上を歩くようになる。かつての「塩の道」であり馬が行き交う道であれば、切通しも土塁もうなづける。斜面をトラバースするように進み、がばる小径の取り付き点に着く。大倉山森林公園の案内板が立ち、山頂への道標も立っている。この「がんばる小径」はこのコース唯一の急坂である。10分ちょっとで大倉山の山頂に着く。山頂には小さな石の祠とNTTドコモのアンテナが立つ。東北東にいくらか見通せる方向があって大熊町と太平洋を見ることが出来る。すこし手前に見晴らしはないが「あづまや」あるので、休むのであればこちらの方が良い。「あづまや」でのんびりと昼食にした。
 帰路は来た道を戻っても良いが、時間があれば「大倉山森林公園」の遊歩道を歩いてみるのも良いだろう。私たちは、そんなにのんびりしても居られないので北北東の尾根を下り、「ささやきの道」を下ってから駐車場に降りた。時間があれば「みんなの滝」あたりまで足を伸ばしてみるのも楽しそうだ。
 「大倉山森林公園」の駐車場にあるトイレに回ってから、「がんばる小径」の取り付き点に戻り、登ってきた道を戻ることにした。下りは途中「馬頭観音」で小休止をとって、車を置いてきたヤマザキショップまで1時間30分ほどかかった。鬱蒼とした林と立派な切通しが「塩の道」であることを示している。感心しながら自然を満喫することが出来た。(I.I)


概念図



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