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No.4271
苗場山 2145.3m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
なえばさん 地形図 苗場山

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山行期間 2009年9月12日
コースタイム 和田小屋(5:50)→下ノ芝(6:55)→中ノ芝(7:30,7:40)→上ノ芝(7:53)→小松原分岐(8:02)→神楽ヶ峰(8:19)→雷清水(8:34)→苗場山山頂(9:30,10:05)→雷清水(10:52)→神楽ヶ峰(11:12)→小松原分岐(11:26)→上ノ芝(11:33)→中ノ芝(11:46,11:52)→下ノ芝(12:19)→和田小屋(13:13)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
前日に宿泊した和田小屋 和田小屋前の祓川コース登山口 下ノ芝
中ノ芝 上ノ芝までくると小松原分岐までは近い
小松原分岐 股スリ岩の標識 股スリ岩を越える
田代ゴンドラへの分岐 神楽ヶ峰
富士見坂を下って雷清水へ 唯一の水場「雷清水」
花の季節に訪れてみたい 雨の中の登りも風情がある 雲尾坂までくると山頂まであと20分
最後の登りを頑張る 登り終えるとテーブル状台地に出る 池塘を見ながら山頂を目指す
天気が良ければ素晴らしい高層湿原が見ることか出来る 苗場山の三角点 雨の中ご苦労様でした
苗場山頂ヒュッテは営業していた 雲尾坂まで下がると雨があがりガスが切れてきた
ようやく周りの山々が見通せるようになった かぐらスキー場のゲレンデ 雨の中、ようやく和田小屋へ到着

行動記録
 降水確率は高かったが、せっかくの休みなので山スキーの下見を兼ねて苗場山に出かけることにした。和田小屋に泊まってみようと言うことになり急だったが前々日に予約しOKだった。冬期は2週間前ぐらい前だったら予約がとれるとのこと。今回は宿泊客は私たちも含めて2パーティだけだった。
 前日の夕方に福島を発ち、磐越自動車道、関越自動車道と乗り継いで湯沢ICで降り、20時ごろ和田小屋に着いた。消灯時間まで1時間ほどあった。車はかぐらゴンドラの建屋の脇に駐車した。小屋泊まりで無い場合は、下の町営駐車場に車を駐めて歩き始めることになる。町営駐車場から和田小屋までは徒歩30分ほどである。小屋の宿泊費は1泊朝食付きで5,300円。翌日早出の予定なので朝食はお弁当に変えてもらった。
 朝起きると雨が降っていない。約束の時間より早めにお弁当をもらい、5時50分に歩き始める。最初はスキー場のゲレンデの中を登っていく。すぐに林の中へ入り、石のゴロゴロした歩きづらい登山道を登っていく。下ノ芝へ着く前に雨が降り始めた。今日は雨のつもりだったし、1日降る予報なので、すぐに雨具を着ける。下ノ芝へは6時55分に着く。中ノ芝までは、かぐらスキー場のエリアである。下ノ芝も案内書によって「下の芝」「下之芝」とあるが、現地の標識には「下ノ芝」となっていた。
 中ノ芝まで来ると、木道も休憩所のベンチも整備されたばかりで、真新しいものであった。ここまで登ってくると稜線の小松原分岐まではもう少しである。天気さえ良ければ素晴らしい眺めを楽しむことが出来るのだろうが、生憎の雨で何も見えない。冬期はここまでリフトで上がってこられるので、神楽ヶ峰までは少しのラッセルで済むようだ。
 中ノ芝から上ノ芝までは10分ちょっと、さらに小松原分岐まで10分ほどで、リフトを降りれば冬でも1時間ほどで神楽ヶ峰へ行くことができそうである。
 小松原分岐を8時02分に通過、股スリ岩を過ぎると神楽ヶ峰である。神楽ヶ峰を越えると苗場山が姿を見せるはずなのだが、雨とガスで何も見えない。取った写真も地名を案内する標柱ばかりだ。神楽ヶ峰を越えると道はコルに向かって下りはじめる。富士見坂と名付けられた道を下り、このコース唯一の水場「雷清水」に着く。
 お花畑の標柱を右に見て進む。花の季節にはさぞかし賑わうであろう苗場山だが、今日は貸切状態である。今度、是非花の季節に訪れてみたい。さらに進むと雲尾坂の標柱が出てくる。苗場山まであと20分ほどである。最後の急登を登るとテーブル状台地の苗場山高層湿原に飛び出す。この急登は担げば何とかなるかもしれないが、スキーでは少し厳しそう。
 天気が良ければ素晴らしい眺めなのだろうと想像しながらガスの中を山頂を目指して木道を進む。三角点のある山頂の手前には山小屋の遊仙閣があるが今では営業していない。小屋の裏の広場のようなところが苗場山の山頂である。風も多少あり気温も低い。手袋をしても濡れた手はかじかむほどに冷たい。表で長く休んでいられるような状態では無いので、営業をしている苗場山頂ヒュッテへ向かった。
 苗場山頂ヒュッテは三角点からすぐのところにある。靴を脱ぐのも煩わしいので、小屋の玄関先のストーブに当たらせてもらい昼食にした。休憩料は300円だが、支払って出発しようとしたところ玄関先だしトイレも使わなかったこともあり、料金はいらないとのことでお言葉に甘えてしまった。
 
体も暖まったところで下山にかかる。相変わらず雨は降り続き、見晴らしも利かない。雲尾坂を下りはじめると雨があがり一部だがガスが切れ始まった。一日中雨のつもりだっただけに、少し儲けた気分である。滑りやすいのでゆっくりゆっくり降りた。中ノ芝のスキー場のところまで来ると遠目も利くようになり、周りの斜面の状態もわかるようになる。楽しめそうな斜面である。泥だらけになりながら13時13分、登山口である和田小屋に戻った。
 標準コースタイムは登り4時間、下り2時間40分だそうだが、ゆっくり下ってきたこともあって、下りに3時間ほど費やした。機会があれば花の季節にも訪れてみたい。(I.I)


概念図



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