Fukushima toukoukai Home page
No.4367
葡萄沢山 967.3m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般(残雪)
ぶどうさわやま 地形図 栗子山、板谷

トップハイキング>葡萄沢山

山行期間 2010年5月5日(水)
コースタイム 東栗子トンネル福島側(9:05)→リフト跡(9:10)→林道ヘアピン部(9:23)→小川右俣(9:45,10:02)→940m・947.3mコル(10:47,11:00)→940mピーク(11:30)→葡萄沢山(12:12,12:41)→940mピーク(13:10)→940m・813mコル(13:39,13:47)→813mピーク(13:58)〜栗子スキー場(14:28)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
東栗子トンネル福島側 旧飯坂スキー場のリフトの残骸
目印がつけてある 小川右俣の渡渉 花ワサビ
ブナ林と赤布 940mと947.3mコル
遠くに13号線が見える 940mピーク イワウチワ
葡萄沢山三角点 山頂からみた吾妻山 栗子山方面を見る
947.3mピークと七ッ森 813mピークの風景 林道から813mピークをみる

行動記録
 葡萄沢山は何れ登ってみたいと思っていた山だ。栗子山系でも御在所山や豪士山のように登山道のある山はいくつか登っていたが、今回は初めて登山道のない山だ。キャノン山の会の記録では1月のスキーの時期に登っているようだったが、藪の少ない残雪の時期を狙ってみた。登りと下りを別なルートをとるために事前に下見をしておいた。
 朝8時に飯坂町のホテル大鳥近くのコンビニに集合。メンバーは3名。縦走なので車は2台で出発する。40分ほどで栗子スキー場前の林道入り口に着く。車をデポして東栗子トンネルの福島側に5分ほどで戻る。出発は旧飯坂スキー場から二ツ小屋トンネルに向かう林道を使う。
 5分ほどで遠い昔存在したという飯坂スキー場のリフト跡に着く。登山のためか何かの作業のためか分からないが目印がここから付いている。林道をつめて行っても良いのだが距離が長くなるので、ここから尾根沿いに登り地形図上のヘアピンカーブの部分を目指す。
 15分ほどでヘアピンカーブの部分に出た。ここにも目印はあったが947.3m三角点の方向に続いているようだった。ここから小川右俣までは高度を稼がないで進む。方向としてほぼ西。途中には一週間前に下見をした赤布がある。20分ほどで小川右俣着。雪解けの水は流れているものの渡渉は簡単だった。
 ここで同行の山菜に詳しいYさんが花ワサビを見つけた。代表的な山菜しか知らない私はただ採るのを見ているだけだったが結構美味いらしい。小川右俣を過ぎてから徐々に高度を上げる。進行方向左側が沢状の所を登って、940m・947.3mのコルに着いた。雪はしっかり残っている。947.3m側を見ると木々は多いもののもう少し積雪があればスキーが楽しめそうな斜面に帯状に雪が残っている。機会があれば来期のスキーシーズンに来てみたい。
 ペースが速かったのか途中からの藪の登りに疲れたのか気分が悪くなり20分ほど休憩した。気温も高かった。福島市は30度以上だったはずだ。
 概ね南西方向の940mピークを目指す。水の流れている沢を一つ越えて30分で940mピーク着。ここから南東方向にみえる今回の目的地葡萄沢山を目指す。940mピークから少し下ると稜線上から雪はなくなる。日当たりの良いところにはイワウチワが群生していた。踏み跡らしきものもある。
 途中、稜線から栗子山や七ツ森、福島側13号線、947.3mからの稜線などが確認できた。山頂直下ではコース選択を失敗して多少ひどい藪漕ぎとなったが、歩き始めて約3時間で山頂に到着することができた。
 山頂からは吾妻山が薄く霞がかってみえた。三角点も一応カメラに収めた。下山路は940mピークに30分ほどで戻り、ほぼ南西方向から南の方向の尾根を下り、左右に沢を確認しながら降りた。結構急だったので藪に掴まりながら下った。ピークあたりに一部雪が残るだけで下山路に雪はなかった。
 940mピークと813mピークのコルで休憩をとった後、813mピークに登り返し、南西方向に下っていたつもりだったが、当初考えていたところより少し南側に下りてしまっていたようだ。平になったところから概ね北に進路をとって歩いていくと林道と沢を見つけた。この林道は地形図上にない。木に掴まって林道に下り、しばらく歩いて車をデポした林道入口には14時28分に着いた。目の前の栗子スキー場の駐車場では若い人たちが車や四輪バギーなどで楽しんでいた。
 今回は私自身で企画した初めての藪山だったが私が登り口、下山路はKさんが下見をしたことである程度自信をもって登ることができた。協力してくれたKさん、Yさんに感謝したい。資料の少ない山は特にだが、予備調査は大切だと思う。(Y.K)


概念図



Copyright(C) 2010 福島登高会 All Rights Reserved.