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No.4378
笠倉山 993.7m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
かさくらやま 地形図 駒形山、只見

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山行期間 2010年6月7日(月)
コースタイム 塩沢林道終点・清水平(10:35)→スギ林取付き(10:52)→笠倉山(13:42,13:50)→スギ林取付き(15:05)→塩沢林道終点・清水平(15:23)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
間欠泉の小屋跡 林道終点(清水平) 馬尾滝の案内標柱
三角点手前のピーク .蒲生岳、浅草岳方面 会越県境尾根
笠倉山の三等三角点 塩沢集落方面 国道より見る笠倉山

行動記録
 会津百名山の未踏峰の山も少なくなってきた。只見町の希望と歴史の道・八十里越えを歩く会主催、只見町各センター後援による八十里越えが今年も開催されるようなので申込をした。今日、その事前説明会があるとのことで、月曜日ながら休暇を取って笠倉山に登ろうと計画した。福島を8時前に出発、一路只見町へ向かう。
 今回のコースは会津百名山のコースでもあり、ネットでも紹介されているルートをとった。只見町に入り、高塩集落で国道252号線より林道塩沢線に右折する。林道は最初舗装してあるが、途中より砂利道となる。ゆっくりと進んで行くと右側に間欠泉の温泉小屋の跡も現れる。程なく林道終点の清水平と呼ばれる車廻しとなる。5〜6台の駐車できる広さがある。
 身支度をして出発する。終点からは山道の歩道となる。歩道入口部分に馬尾滝と書かれた標柱がある。思えば20年位前であろうか、Oさんと立安沢を遡行して、笠倉沢を下降して以来で、下降に捨て縄を相当数使った記憶があるがそのほかはあまり記憶にない。
 歩いて行くとスギ林が目に入ってきた。ビニールテープなど木に巻かれており、取り付き地点であることがわかる。スギ林に突入するといきなりの急登である。地形図の等高線から予想はしていたがこの急登が頂上直下まで続くのかと思った瞬間やめようかと脳裏をかすめた。が気を取り戻して登ることにする。
 最初のうちは急登に対するペースがつかめずすぐに息があがってしまう。休み、休みの登る。スギ林を抜けるとブナ林になり林床の灌木もなく、所々ついているテープを追いかけて行けば良かった。
 標高も650mを越えるあたりからブナ林から灌木主体の林となった。藪との戦いである。所々鉈目が入り踏み跡らしき箇所はあるものの、相対的に藪である。帰路のことを考えて赤布を要所に付けて登る。
 藪との戦いもいやになった頃に北東からの尾根と合流して尾根道となる。今度は尾根特有のシャクナゲが待っていた。ポツン、ポツンとヒメコマツもある。尾根道を行くと山頂かと思われるピークに達するが三角点は南西端のピークにある。
 山頂からの展望は藪との戦いを終えたご褒美か360度の展望が待ち構えていた。特に人を寄せ付けないぞと誇らしげな会越県境尾根、県境より南下する尾根上の高幽山など素晴らしい景色である。頂上での余韻に長く浸っていたいが、藪との戦いは降りもある。
 往路を赤布を回収しながら下降するが、転がり落ちたと言ったほうが正解かもしれない。この山の取り付いた尾根は顕著な尾根でなく、青葉の季節は見通し悪い。さらにGPSは衛星をすぐロストする。今まで多くの藪山を登ったが第1級の藪山かと思われる。晩秋から初冬期がベストシーズンかもしれない。(S.O)

概念図



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