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No.4418
八十里越え 木ノ根峠(八十里峠) 845m
山行種別 無雪期一般
はちじゅうりごえ 地形図 只見、守門岳、光明山

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山行期間 2010年7月31日(土)
コースタイム 只見地区センター(5:30)=入叶津大麻平(5:53,6:02)→松ヶ崎(7:58,8:25)→木ノ根峠(8:52,9:00)→五味沢林道終点(9:35,10:07)→小松横手(10:31)→鞍掛峠(10:57,11:10)→殿様清水(11:33,11:48)→空堀(12:05)→高清水沢(12:20,13:00)→番屋峠(14:30,14:35)→椿尾根(15:22,15:29)→吉ヶ平(16:23)= 只見地区センター(20:10)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
只見地区センターから出発 大麻平の登山口 大麻平登山口の標石
峠道に沿っていくつかある一等水準点 松ヶ崎の石祠 八十里峠の標石
八十里峠の木の根茶屋の石碑 林道を歩く 田代平入口の標石
小松横手からの展望 小松横手の標石 岩盤の上を歩く
道中最高点の鞍掛峠の標石 鞍掛峠の石祠 殿様清水より仰ぎみる烏帽子岳
最後の峠、番屋峠 椿尾根の標石 吉ヶ平山荘

行動記録
 以前から行きたいと思っていた八十里越えだが、新潟地震の影響で新潟県側の道路事情が悪く、様子見の状態であった。そんな折り只見町で「希望と歴史の道八十里越を歩く会」主催の歩きが昨年復活したので早速申し込んだ。
 最初は6月の第2日曜日の開催予定だったが残雪が多いとのことで延期となっていた。その後、歩く会より7月31日実施とのことで連絡があり再申し込みをした。通常は新潟県の吉ヶ平側から歩き始めて入叶津まで歩くコースをとっていたが、今回は只見高校生によるR289フルコース踏破3日目と同時開催とのことで入叶津側から歩くこととなった。高校生は2日間でいわき市より自転車で交代で乗り継ぎ昨日只見町に到着して八十里越えを歩いて踏破し、明日吉ヶ平から新潟市まで自転車で乗り継ぐそうで、マスコミでも紹介されている。そんな訳でスタッフ、サポート、車両サポート、踏破する人と大人数となり57名が踏破することとなった。
 朝、只見地区センターに集合して、マイクロバス4台で出発点の入叶津・大麻平へ向かう。通常は国道工事用のゲートまでしか行けないが、さすが地元のイベント。ゲートを通り越して工事中の道路を通過して直接登山口の大麻平へ横付けである。
 班分けして出発となる。最初からブナ林のジグザグの登りであるが、地形図では急登に読み取れるが道幅も広くたいして気にもならない登りである。登り切って緩やかな道になると山側からの水の流れで足元を気をつけて歩かないと泥だらけになってしまう。
 大麻平から出発して約1時間、松ヶ崎と呼ばれる展望箇所に到達する。南会津の山々の展望が開ける所であるが今日は曇天で展望は良くない。軽めの朝食タイムとなる。
 食事を済ませ先を進めて行くと、掘り割りとなった木ノ根峠(八十里峠)に到達する。昔は小屋が有ったそうで今は石碑だけ残っている。今歩いているのが新道で峠から古道、中道があったらしいが今は廃道化しているとのことである。峠では写真撮影タイムだけで先を進めて行く。新潟県側は刈り払いされていないので、草をかき分けての歩行となる。その後林道に出て500mくらい進めると林道の終点となる。
 林道にはサポートのマイクロバスが来ていて、高校生への冷たい飲料の提供や、ここでの脱落者のピックアップなど施される。この先は吉ヶ平まではサポートが無く、自信の無い方は無理しないで下山してくださいと主催者から声がかかる。1人だけ今日は脱落者がいたようである。
 林道の先、左手に田代平の湿原があるが私たちは寄らないで先を行くことになる。歩き始めて行くと左手に切れた岩盤の上の歩きとなり、小松横手と呼ばれるビューポイントに至る。本来ならここから浅草岳、守門岳の展望が開ける所であるが、残念ながら雲の中である。
 その先、今日2つ目の峠、鞍掛峠に至る。ここは戊申の役で西軍と戦闘があった所だとの説明である。ここで本日の行程の半分くらいか。先はまだ長い。水分を補給しているとこの先に殿様清水と呼ばれる水場があるとのことで持参した水を全部体内に補給する。Tシャツは汗でビショビショである。峠からは急な下りで一気に高度をさげる。殿様清水では皆さん水分補給となって行列となる。清水より振り返ると烏帽子山の姿が雄壮に見える。新潟のSさんが番屋峠から尾根沿いに歩いた記録があったことをを思い出した。
 清水より高度を下げて行くと空堀の三叉路に出て、右へ行けばR289号の工事現場に出てエスケープルートになるらしい。さらに高度を下げて行くと今日の昼食の場所となる高清水沢となる。それぞれ適当な所に座ってランチタイムとする。
 昼食後先を進めると更に高度を下げブナ沢の徒渉となる。ブナ沢を過ぎると丘陵のようなブナ林の登りとなる。登りきるとトラバース道となる。峠全体的に言えるのだが、かつては道幅の広い峠道であったであろうが、尾根筋の東側は長年の雪の影響であろうか、道が切れ落ちている箇所が多い。そして最後の峠、番屋峠へたどり着いた。
 峠からは尾根の反対側のトラバース道となって高度を下げて行く。長丁場のそろそろフャイナルが近いのかなと思うのだが、甘かった。体は疲労感が漂い始めるが地形図を見るとまだまだである。いい加減になった頃椿尾根へ到達する。椿尾根からはいままでのトラバース道と違った山道となる。ブナ林だった林相もいつのまにか変わっていた。重い体に鞭打って降って行くとスギ林となった。地形図で確認したら本当にフャイナルが近づいてきたと思われた。
 山道も広くなってきて布倉越への分岐を過ぎていくと車道となりコンクリート舗装された車道を過ぎると今日のフャイナル、吉ヶ平山荘と迎えのバスが来ているのが確認できた。歩き抜いたという満足感がでてきた。吉ヶ平よりバスで降り、途中温泉に入り、食事後出発地点の只見地区センターについて今日の日程が終わり、福島への帰路についた。(S.O)

概念図



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