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No.4453
那須・三本槍岳 1916.9m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
なす・さんぼんやりだけ 地形図 那須岳

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山行期間 2010年11月17日(水)
コースタイム 峠の茶屋駐車場(9:02)→峠の茶屋避難小屋(9:55,10:00)→朝日岳(10:50)→熊見曽根(11:11)→清水平(11:34,11:39)→北温泉分岐(11:50)→三本槍岳(12:24,12:29)→北温泉分岐(12:56,13:13)→熊見曽根(13:49)→峠の茶屋避難小屋(14:30,14:39)→峠の茶屋駐車場(15:12)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
峠の茶屋の大駐車場にはトイレもある 那須岳登山指導所手前のみはらし園地の案内板 登山口では狛犬が迎えてくれる
峰の茶屋避難小屋 1799m剣が峰のピークは東側をトラバースする 剣が峰の稜線から振り返るとガスの中から茶臼岳が顔を出した
朝日岳の山頂標識 清水平の木道 三本槍岳山頂の標柱
三本槍岳は一等三角点を持つ 熊見曽根の途中から振り返ってみた三本槍岳 戻るときには雪雲もとれ朝日岳が姿を現した
熊見曽根の分岐 朝日岳の肩からの剣が峰へ出るトラバースルート 下山途中にあった可愛い雪だるま

行動記録

 どうも休みのサイクルが悪いらしい。今日も山は小雪のちらつく生憎の天気だ。12日に続いて冬の下見に那須へでかけた。今日は峠の茶屋から一等三角点のある三本槍岳を目指した。
 福島を7時少し前に出発し、東北自動車道の白河インターで降り峠の茶屋を目指した。所要時間、1時間30分で峠の茶屋の大駐車場に着いた。気温は0℃で、小雪もちらつく。こんな時は着るものも迷ってしまう。雨具の上下に手袋は薄手にオーバーグローブをつけて歩き出した。
 駐車場の北側にある階段を登り、みはらし園地を通り、那須岳登山指導所で計画書を記入する。那須岳登山口の標柱のところから登山道に入り、鳥居をくぐり小さな木の橋を渡ると、いよいよ登山道である。一対の狛犬の間を通り、山の神を左に見て登っていく。
 登山道の右側には明礬川の砂防ダムへの道路がある。登山道はやがて緩やかになり、茶臼岳の北斜面をトラバースするように登って行く。上部は雪雲で覆われ稜線は見えない。途中、登山道には氷もはっていた。ガスがいくらか切れ始まり、朝日岳の岩稜下部が顔を出す。おもしろそうだが脆そうな稜線だ。峰の茶屋の避難小屋には9時55分に着いた。
 気温は低いが風が無いので歩くと暑く、雨具を脱ぐ。小屋の前で少し休んでから剣が峰のトラバースルートに入る。草木には霧氷が付き寒々とした感じ。トラバースを終えると鋸歯のような稜線が朝日岳の肩まで続く。所々に鎖状の手すりがついている。家内が一緒なのでゆっくりと歩を進める。朝日岳の肩へ出る最後のトラバース箇所は雪もついているので慎重に越す。
 朝日岳の肩に出たら右に折れて朝日岳を目指した。南側は険しい岩稜だが、朝日岳の肩からは危ないところもなく、普通の登山道だ。10分ほどで朝日岳の山頂に着く。先ほどまでガスに覆われていた朝日岳だが、小雪はちらつくものの周りの山が見渡すことができた。
 そうこうしている内に、稜線は再び雪雲に覆われてしまった。朝日岳の肩まで戻り三本槍に向う。登って行くと隠居倉のピークを持つ熊見曽根が合わさる。ここも三斗小屋への分岐点になっている。分岐を過ぎ熊見曽根の1900mピークを越すと丸太の階段下りになる。清水平まで標高差90mの下りだ。平坦になり木道を歩いて清水平の標識のところで、ひと休みした。
 ここから北温泉分岐までは10分ほどの緩やかな登りになる。北温泉分岐は、北温泉から中の大倉尾根を登っててくる登山道と、赤面山からの登山道を合わせて合流する。中の大倉尾根はジーンズスキー場からの山スキーのルートとしても使われている。雪が降ったら是非訪れてみたい。
 三本槍岳へは一旦緩やかに下ってから標高差80mほどを登り返す。三本槍岳の山頂には一等三角点があり、展望は良い。今まで雪雲がかかって見えなかった山頂だが、雲がいくらか上に移動し麓の下郷町が見渡すことができた。西方向には大峠から流石山、大倉山、三倉山が連なり、北方向は旭岳、甲子山、大白森山まで見通せた。登ってきたかいがあったようだ。
 天気が何とか持ってくれているうちに戻ることにしよう。北温泉分岐まで戻って風をよけ遅めの昼食にした。15分ほどを休んだろうか。のんびりしてから清水平を通り、熊見曽根の登りにかかった。振り返ると、登るときには姿を見せなかった三本槍岳がはっきりと見えるようになった。
 熊見曽根を越え朝日岳の肩まで来ると、先ほどとは違って朝日岳の全容が見えた。写真に収めてから剣が峰へと向かう。
 朝日岳の肩からのトラバースルートを慎重に通過し、ゆっくりと岩稜を越えながらを下降する。1799mの剣が峰最後のピークをトラバースし、14時30分に峰の茶屋の避難小屋に着いた。10分ほど休んで2度目の食事を取ってから、車を置いてきた峠の茶屋の駐車場へと戻った。
 帰りは北温泉にでも寄ろうかとも考えたが、翌日も勤務なので、手短に大丸温泉の旅館「おおたか」で汗を流して帰路に着いた。(I.I)


概念図



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