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No.4496
権太倉山 976.3m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
ごんたくらやま 地形図 岩代長沼、上小屋、新甲子

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山行期間 2011年5月2日(月)
コースタイム 聖ヶ岩ふるさとの森管理棟(9:25)→馬の背分岐(10:26)→権太倉山(11:05,11:08)→昼食(11:14,11:28)→馬の背分岐(11:52)→隈戸川(12:12)→北ノ入登山口(12:18)→聖ヶ岩ふるさとの森管理棟(12:38)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
途中から見た権太倉山 ことぶき荘の分岐から道は細くなる 聖ヶ岩ふれあいの森にある権太倉山の案内図
管理棟の前に車を置いて歩き始める すぐに登山道へと入る 登山道には標識が整備されている
歩き始めて20分ほどで風穴に着く 登山道の脇にはヒトリシズカが咲いていた 登山道の右にはヒノキ林
スミレ 馬の背分岐は大間ヶ嶽、隈戸川源流コースの分岐点 尾根伝いに登っていく
権太倉山の山頂 山頂には二等三角点かある 山頂からの眺め、残念ながら雲に覆われて遠目はきかない
隈戸川源流コースにはカタクリが群生していた 沢の源頭へ降り立つと水も補給できる エンレイソウを見つけた
隈戸川源流はナメ床 北ノ入登山口 道路を歩いて聖ヶ岩ふるさとの森へ戻る

行動記録
 権太倉山は白河市の北西、旧大信村と天栄村との境に位置している。山と渓谷社発行の「福島県の山」にも掲載され、今では県外から訪れるハイカーも多くなった。いつの間にかメジャーな山に変身したようだ。10年ぶりに訪れてみた。
 東北自動車道を南下し、矢吹ICで下車、県道矢吹天栄線で「聖ヶ岩ふるさとの森」を目指した。途中、地震の液状化現象で下水のマンホールが道路から突き出していて所々段差ができていた。道路は老人センターことぶき荘の分岐から山間部の細い道になる。9時過ぎに聖ヶ岩ふるさとの森に着いた。今年は山開きも中止になって連休だと言うのに車は2台しか駐まっていなかった。その2台とも県外ナンバーで福島県内は原発事故もありまだ自粛ムードは終わっていないようだ。
 ここには源義経が承安4年奥州に向う途中この岩に休みその絶景を賞し名付けたとも、徳一大師の子弟で修験者・聖坊が庵を造って、村人の無病息災と五穀豊穣を祈願したことから名付けられたとも伝わる聖ヶ岩がある。また、聖ヶ岩ふるさとの森はバンガロー、キャンプ場もありレジャー施設として整備されていて、岩場での搬出訓練や救急法の講習会などでも利用させてもらったこともある。
 今日は、聖ヶ岩ふるさとの森の登山口から登り、隈戸川の北ノ入登山口へ下るコースを選んだ。車を聖ヶ岩ふるさとの森の管理棟の前へ駐めていざ出発、県道に出たら50mほど矢吹方面へ戻ると登山道入口がある。新芽が吹き出した雑木林の中をのんびりと登っていく。歩き始めて20分ほど過ぎると風穴に着く。風穴の上部で大間ヶ嶽の道が分かれるが、この時期ハッキリしない。登山道の両側にはヒトリシズカが咲く。704m標高点の尾根を越えると道はヒノキ林の脇を通りトラバースルートを進む。道にはヒトリシズカ、スミレが咲き、馬の背への登りにかかるとカタクリが群生していた。
 写真を撮りながらゆっくり登って、ちょうど1時間で馬の背分岐に着いた。尾根に出ると木を揺さぶる風の音が凄い。ここから尾根伝いに山頂を目指す。木が混んでいるので、まだ新芽が吹き出していない木々の間から権太倉山のピークは見えるのだが、写真だと良くわからない。風が強い割にはブナやミズナラなどの木々に覆われて、そう気にならない。40分ほどで権太倉山の山頂に着いた。山頂からの眺めは良いはずなのだが、雲が多く遠くは霞んで良く見えない。それでも何とか二岐山はわかった。天気が良ければ西側に大戸岳、二岐山、大白森、北に飯豊、吾妻山、磐梯山などが一望できるのだが、残念だがそれは次回にしよう。
 山頂は風が強いので標高50mほど下った所で昼食にした。小ピークの脇に入ると風はぴたりと止まる。15分ほど休んでから下山にかかる。馬の背分岐からは隈戸川源流へとコースを変える。沢の源頭へと下るのだが途中は見事なカタクリの群生地になっている。10分も下ると隈戸川の枝沢の源頭に降り立つ。水もここで補給できる。道は緩やかになり、馬の背分岐から20分でナメのきれいな隈戸川に出る。登山道の脇にはエンレイソウが咲いていた。沢沿いに下降して行くと北ノ入登山口までは5分ほどで着いた。
 ここから車を置いてきた「聖ヶ岩ふるさとの森」まで道路を歩くが、右に隈戸川の流れを見ながらのんびりと歩いていくと、道端にはヒトリシズカがたくさん咲いていた。何か得した気分に浸かりながら20分ほどで聖ヶ岩ふるさとの森の管理棟へと戻った。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青



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