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No.4516
森吉山 1454.2m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
もりよしやま 地形図 森吉山

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山行期間 2011年6月20日(月) 快晴
コースタイム ヒバクラ登山口(8:00)→立川展望台(8:35,8:37)→水場(9:18)→ヒバクラ岳分岐(10:12,10:15)→山人平(10:48,10:59)→森吉山(11:35)→稚児平方面へ下って昼食(11:42,12:15)→森吉山(12:23)→山人平(12:54,13:01)→ヒバクラ岳分岐(13:37)→水場(14:15,14:25)→立川展望台(15:02)→ヒバクラ登山口(15:36)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
ヒバクラ登山口 うっそうとした樹林帯の中を緩やかに登っていく ヒバクラ湿原に出る
ヒバクラ岳分岐の標柱 山人平の木道 山人平
雪渓手前のミズバショウの群落は見事 山頂の手前には雪が残っていた 森吉山の一等三角点
西側から見た山頂 下山途中のミズバショウ ブナに囲まれて歩く
登山口手前にある案内板 案内板を拡大してみた 駐車場へ戻る

行動記録
 前日に福島を発ち途中のPAで仮眠をとって鹿角八幡平ICで一般道に降り、県道22号線で大葛温泉を通り大平湖を抜けてヒバクラ登山口へと向かった。奥森吉青少年野外活動基地・親子キャンプ場入口の手前を左に進み登山口には8時ちょっと前に着いた。ヒバクラ岳コースは4年前にも訪れ、その時の山人平に咲くチングルマとイワカガミの見事さにすっかり魅せられて気に入ってしまった。登山口の駐車場には簡易トイレもあり、車も20台程度は駐めることが出来る。
 家内と一緒ののんびり山行なので、計画にも余裕を持たせた。身支度をして早速登り始める。等高線も間延びしているように登山道は緩やかに高度をあげて行く。ツクバネソウやマイズルソウが咲いている。樹林帯の登山道をのんびりと登っていくと立川と東ノ又沢とに挟まれた尾根が徐々に狭まり、やがて立川展望台に着く。立川側を覗き込むが木々が茂り沢は見えない。少し登ると東ノ又沢を覗き込める休憩ポイントに着く。ここまでは鬱蒼としたブナの林だ。これを過ぎるあたりからオオシラビソ(アオモリトドマツ)が出てくる。間伐材の丸太で作くられた階段を登ると水場の案内板が出てくる。「水場(湧水)1分」と書いてあり、少し林へ入ると冷たい水が渾々と湧き出ていた。福島から持ってきた水はここで入れ直した。
 水場からヒバクラ分岐までは1時間ほどの道程だ。所々湿地になっていて道の両側にはミズバショウが花をつけている。ミツバオウレン、ショウジョウバカマ、イワナシ、タムシバ、ノウゴウイチゴ、シラネアオイなどなど次から次に花が出てきて飽きることがない。写真を撮るのに夢中になり一向に前に進まない。
 10時04分、登山口から2時間ちょっとでヒバクラ湿原に着いた。7月中旬にはニッコウキスゲが群生するそうだが、まだその気配は無い。花にあわせて訪れることができる地元の人が羨ましい。ヒバクラ岳分岐が近づくと森吉山が正面に見えるようになる。ニッコウキスゲには早いがヒナザクラやツバメオモトが花をつけて登山者を向かえてくれる。ヒバクラ岳分岐から森吉山へは一旦緩やかに下降しオオシラビソを抜けて山人平(やまびとたいら)へと登り返す。まだミネザクラも咲いていた。
 ヒバクラ岳分岐から30分ほどで山人平に着いた。ここで西ノ又コースと道を合わせる。今年は花が遅れているようだ。例年ならばチングルマとイワカガミが群生する山人平のお花畑だが残念ながら咲き始めと言った感じだった。途中の登山道にミズバショウが盛りに花をつけていたのだからしかたないかと思う。
 この先、湿原が出てくる。登山道は木道が整備され、見事なミズバショウの群落の中を歩く気分は最高である。山頂を前にして残雪が出てくる。4年前はぬかるんで泥だらけになった道だが、今は木道が設置され汚れないで済んだ。ひと登りすると森吉山の山頂である。一等三角点のある森吉山からの眺めは大変良い。山頂は平日とは言え、花の季節だけあって多くの登山者で賑わっていた。人混みを避けるために稚児平方面へ少し下りチングルマが群生する場所で昼食にした。こちらの方が山人平よりもチングルマもイワカガミも沢山の花をつけていた。写真を撮ったり、地元の人と立ち話をしたりで30分以上も休んでしまった。
 さて、山頂へ登り返して戻ることにする。人のいなくなった山頂で写真を撮り直し、山人平へ向かって下降する。阿仁スキー場から登ってきた人たちも山人平のお花畑を見に結構下って来ていた。ヒバクラ岳分岐へ戻ろうとすると、地元の登山者から「そちらはヒバクラへの道ですよ」と声をかけられた。どうも私たちが道を間違って下りてきたと思ったようだ。でも親切に声をかけられた感じで悪い気はしない。一旦下りヒバクラ岳分岐へと登り返し、振り返って森吉山を見納めにして最後の下りにかかった。途中、水場で休憩を取り、花の写真を撮りながらのんびりとヒバクラ登山口へと戻った。(I.I)

森吉山で出会った花 写真は拡大して見ることが出来ます
ユキザサ ミツバオウレン ショウジョウバカマ
イワナシ タムシバ
ノウゴウイチゴ シラネアオイ ヒナザクラ
ツバメオモト ミネザクラ チングルマ
ムラサキヤシオツツジ イワカガミ ミズバショウ
サンカヨウ エゾイソツツジ オオカメノキ
マイズルソウ チゴユリ

概念図

トラック ルート=赤



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