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No.4517
八甲田山・大岳 1584.4m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
はっこうださん・おおだけ 地形図 酸ヶ湯

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山行期間 2011年6月21日(火) 晴れ
コースタイム 酸ヶ湯温泉(7:54)→仙人岱(9:45)→仙人岱ヒュッテ(9:48,9:51)→仙人岱・八甲田清水(9:54,9:56)→鏡沼(10:37)→大岳(10:48,10:56)→大岳鞍部避難小屋(11:17,11:40)→上毛無岱(12:22)→下毛無岱(12:47,13:02)→酸ヶ湯温泉(13:54)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
酸ヶ湯の登山道入口 緩やかに登っていく 樹林帯を抜けると南八甲田が見える
トラバースして沢へ向かう 橋を渡って対岸へ 沢に沿って登っていく
スキーツアーのプレート 所々に雪が残っている 登山道は良く整備されている
仙人岱ヒュッテへ寄ってみた 仙人岱の八甲田清水 仙人岱の案内板
大岳への登りにかかる 登山道の脇にはチングルマが花をつける 大岳の途中にある鏡沼
振り返ると小岳、高田大岳が見える 大岳山頂の大きいプレート 山頂には一等三角点がある
コルに向かって下り始めると井戸岳が正面に見える 大岳鞍部避難小屋 上毛無岱へ向かうとミズバショウが出てくる
上毛無岱のチングルマ 沼の周りにはミズバショウが どこまで行ってもチングルマ
下毛無岱へ下る階段 下毛無岱の休憩ベンチ 池塘のミツガシワ
木道の脇にはワタスゲ 訪れる観光客も多いのだろう木道が良く整備されている 酸ヶ湯温泉の建物が見えてきた
酸ヶ湯温泉の登山口 酸ヶ湯温泉にある北八甲田登山道案内板 酸ヶ湯温泉の駐車場では靴を洗える

行動記録
 前日は森吉山へ登り、移動途中で車中泊してから今日の登山口である酸ヶ湯へと向かった。雪が無い時期の北八甲田を訪れるのは初めてである。酸ヶ湯の駐車場へは7時過ぎに到着、身支度をして歩き始める。大岳登山口の道標に導かれて進むとすぐに鳥居を潜る。登山道は間伐材の階段になっているところもある。北八甲田のメインコースだけあって歩く人も多いのだろう。今の時期は平日にもかかわらず多くの人たちが地竹取りで熊も居場所が無くなるほどに人が歩き回っている。
 登山道は仙人岱へ向けて緩やかに高度を上げる。1180m地点まで登ってくると樹林帯を抜け南八甲田連峰が見渡せるポイントに到着する。天気もまずまずで見晴らしも良く利く。しばし櫛ヶ峰などの南八甲田の山々を眺める。次にトラバースして沢を渡り対岸へ。登山道はしばらく左岸(沢の右側)を登っていく。やがて道は沢の右岸に渡り高度を上げていく。花もたくさん咲いている。背の高いオオシラビソの木にツアー標識のプレートが打ち付けられているのが見える。仙人岱が近づくと沢の源頭部には残雪がたくさん残っていた。9時45分、歩き始めて1時間50分で仙人岱ヒュッテの分岐に到着した。写真だけでもと思い、小屋へと向かった。仙人岱ヒュッテまでは5分とかからない。すぐに折り返して仙人岱の八甲田清水(辰五郎清水)へと戻った。水は冷たくて美味しい。
 次に大岳へと向かう。登山道には雪渓が残っていて暑いのも気にならない。勾配が増してくると雪は消える。振り返ると小岳、高田大岳が、南側後方には硫黄岳や南八甲田の山々が見える。足元を見れは登山道の脇にはたくさんのチングルマが咲いていた。鏡沼まで登ってくると山頂まではもう少しだ。最後のザレ場を登り左に小さな祠を見るとすぐに山頂へ着く。花の季節だけあって平日でも訪れ人は多い。山頂から少し下がったところで花の写真を取りながら小休止を取った。
 大岳鞍部避難小屋への下りは途中から残雪の上を歩くことになる。下って行くと旨く登山道へと出た。20分ほどで避難小屋へ着き、小屋の前にある休憩用のベンチで昼食にした。午後からは天候が崩れる予報で、なんだか上空の雲行きが怪しくなってきた。
 上毛無岱へ向かって下り始める。ショウジョウバカマ、オオカメノキ、イワナシ、ミズバショウ等が花をつける。右から田茂萢からの道を合わせる。上毛無岱にはミズバショウが咲き木道の脇にはチングルマ、イワカガミが咲いていた。まもなく一面がお花畑になるのだろうが、今年は少し遅れているようだ。
 上毛無岱の休憩所には12時22分に着いた。大岳避難小屋からは40分ほどの道程だ。木道はどこまでも続く。左に三須芭蕉の群生する池を見てさらに進むと下毛無岱へ下る階段が出てくる。真っ直ぐの階段からは下毛無岱が一望できる。下毛無岱にはもっとたくさんのチングルマ、イワカガミが花をつけていた。池塘のミツガシワが花をつけるのは少し後になりそうだ。イワイチョウ、コバイケイソウ、ワタスゲなどを見ることが出来た。
 花を見たり、写真を撮ったり、休憩したりでコースタイムを大幅にオーバーしながらのんびりとした時間を過ごした。下毛無岱から酸ヶ湯へは樹林帯の登山道だ。大きなブナもある。酸ヶ湯から下毛無岱、上毛無岱へ散策に来る人も多いようで、登山道は良く整備されている。城ヶ倉からの道を合わせると酸ヶ湯までは後20分ほどの道程である。ブナの林を抜けると眼下に酸ヶ湯温泉の建物が見え、10分ほど下ると酸ヶ湯温泉に着いた。玄関前の駐車場には水場があり、冷たい水で喉を潤した。また登山靴が洗えるようにブラシも準備されていた。今日は家内と一緒なので、ゆっくり行程の酸ヶ湯温泉泊まりなので急いで福島へ戻る必要もない。久々のんびりとした時間を過ごした。(I.I)

八甲田山で出会った花 写真は拡大して見ることが出来ます
ベニイチゴ コヨウラクツツジ
ワタスゲ エンレイソウ ムラサキヤシオツツジ
イワナシ イワカガミ 萼片4枚のミツバオウレン
ヒナザクラ ミネザクラ ミヤマスミレ
コメツガザクラ チングルマ ミヤマキンバイ
イワウメ ショウジョウバカマ オオカメノキ
ミズバショウ イワイチョウ コバイケイソウ
ミツガシワ オオバキスミレ フキノトウの綿毛

概念図

トラック 登り=赤  下り=青


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