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No.4578
三方倉山 971.1m三等三角点峰
山行種別 積雪期一般
さんぽうくらさん 地形図

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山行期間 2011年12月10日(土)
コースタイム 二口渓谷駐車場(9:08)→ブナ平コース分岐(9:14)→柱状節理(10:30)→三方倉山(11:02-11:13)→910mピーク(12:14-12:21)→家形山(12:36-12:48)→姉滝(13:46)→二口渓谷駐車場(14:48)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
駐車場から見上げる三方倉山 二口沢を渡る ブナ平コースへの分岐
雪の急登 細い道をたどる 雪化粧のブナ林が美しい
石垣のように見える柱状節理の岩壁 三方倉山(971m) 大東岳の上部は雲の中
三方倉山から鞍部へヤブ下り 熊棚があった 振り返ると三方倉山
蔵王連峰は雲の中 家形山が見えてきた 家形山の南斜面を登る(後方は910mピーク)
家形山頂付近の表示板 熊の足跡 40度以上の急斜面を下る
白く霞む三方倉山 二口沢を渡る ばんじ山荘で暖まる

行動記録
 先月鳴虫沢の沢登りの下山道として家形山を経由したのだが、木立を透かして東に三角形の山が見えていた。その山は三方倉山といい、下からの登山道はあるのだが、家形山との間に道はないようだ。いや、だいぶ以前には尾根に沿って道があったようだが、いつしかヤブに覆われ廃道となってしまったらしい。しかし歩いている人もいることを知り、興味を惹かれたので歩いてみることにした。こんな物好きな山行に付き合ってくれる相方は、鳴虫沢でも同行してもらったKさん。1人でも登るつもりだったが、2人になると道なき山のヤブこぎも心強い。
 秋保温泉を過ぎるとうっすらと雪景色になってくる。昨夜降った雪のようだ。ヤブこぎがちょっと心配になってくる。雪に足跡ひとつ無い二口渓谷遊歩道の駐車場に車を止める。三方倉山へは、ここから遊歩道を通って登山道へ入ることになる。遊歩道は二口沢に架かる橋を対岸に渡り下流へと進むと、右岸の斜面を折り返すように登ったところにブナ平コースの標識があるので、この分岐で左に折れる。細い道だが上に仙台市の水道施設があるようで、しっかり管理されているようだ。水道施設の手前はトラロープのある急斜面で、今日のような湿った雪では滑りやすいのでロープが有り難い。小さなステンレスの円筒状の水道施設から先は、山頂への登山道として近年あらたに開かれた道であるという。道は斜面をトラバースしていく。雪で地面は見えないが、道形は明瞭なので問題はない。水道施設から少し進むと、直角に左に折れて登っていくことになるが、表示板もなく真っ直ぐも進めそうに見えるので注意したいポイントだ。
 昨夜に降った雪が10センチほど雪が積もっている。細い踏み跡程度の道だが、そこだけササが無いので道を追うことが出来る。登るにつれてブナは太いものが多くなってくる。もう少し前ならキノコも採れたであろう。やがて道は標高750mあたりで右にカーブし、やや下り気味に山腹をトラバースする。道を間違ったかと思い少し戻って確認するが間違いは無さそうだ。そのまま進み沢状のところを渡ると、石垣のような壁が現れる。柱状節理の岩が石垣のように見える。ここはネットの記録で見たことがある。見ると足下に雪に隠れるようにして、小さな木製の案内板があった。ここから左に折れ、雪で滑りやすい急登を登っていく。日差しもあり汗を絞られるが、約30分ほどで三方倉山の山頂に着くことができた。山頂には木製の標柱と三角点があるだけ。北には大東岳が見えるが、上部は雲に覆われている。先ほどまでの日差しも雲に隠れ、雪が降りそうな感じになってきた。積雪深は15〜20センチほどか。立ったままで小休憩とする。
 三方倉山の山頂から西へ向かうと薄い踏み跡らしきものがあるが、尾根が合わさる辺りで消えてしまう。ここで南西に進路を変え、910mピークとの鞍部へ下りていく。ちなみに北西尾根を下りていけば最短ルートで姉滝に至るがようだ。地形図と辺りの地形を照らし合わせてのヤブこぎだが、ササが低いので助かる。やがて鞍部に下りれば、ここから先はまた西に尾根を外さず進めばよい。ふと左手の木に熊棚を見つける。ここはヤツらのテリトリーで、我々は侵入者というわけだ。足早に通過するに限る。所々に赤テープを見つける。こんな所でも歩く人がいるようだが、踏み跡が出来るほどではないので、ごく少数なのだろう。左にセントメリースキー場が見え、その向こうにえぼしスキー場が見える。天気が良ければ蔵王連峰が、もっとよく見えたことだろう。やがて910mピークに到着。といっても何もなく地形からそうだろうと判断した。ここにも赤テープが何本かある。
 910mピークから家形山は北西方向になる。尾根に沿っていったん鞍部に下り、ササやぶを登り返すと1ヶ月前にも歩いた山神歩道に出た。家形山の表示板のところで昼食休憩。雪が積もっているので腰を下ろすところもない。今日は歩き始めてからずっと立ちっぱなしだ。東には三方倉山が見えるが雪空で白く霞んでいる。後は下るだけだが何しろ今日は雪が積もっている。40度以上の急斜面もあるので慎重に下りるが、2人とも何度か滑ってしまう。
 姉滝からはいったん林道を歩き、すぐ遊歩道へと下りて二口沢の右岸をアップダウンしながらゆっくりと歩いた。あわよくばナメコでも見つからないかと思ったが、雪が積もっていることもありそれはかなわなかった。雪の残る駐車場に到着して本日の山行も修了。冷え切った体を磐司山荘の湯で暖めてから帰路についた。(K.K)

概念図

トラック 登り=赤  下り=青

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