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No.4666
双六岳〜笠ヶ岳
山行種別 無雪期一般
すごろくだけ〜かさがだけ 地形図

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山行期間 2012年8月3日(金)〜6日(月)
コースタイム 8月4日  わさび平小屋(5:00)→秩父沢(6:20)→イタドリケ原(6:40)→シシウドケ原(7:25)→鏡平小屋(8:10,8:30)→弓折乗越(9:45,10:40)→双六小屋(12:00,12:30)→双六山頂(13:15,13:50)→双六小屋(14:45)
8月5日  双六小屋(4:55)→小池新道分岐(6:00,6:15)→大ノマ乗越(7:35)→抜戸岳(9:40,8:50)→笠ケ岳山荘(11:40,12:40)→笠ヶ岳(12:55,13:23)→笠ヶ岳山荘(13:35)
8月6日  ケ岳山荘(5:10)→抜土岳直下(6:30,6:40)→杓子平(8:35,8:45)→笠新道分岐下山(12:15)→新穂高駐車場(13:30)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます

 
新穂高の無料駐車場

 
わさび平へ向け出発する
下山予定の笠新道入口
初日はわさび平小屋泊まり 双六岳を目指して小池新道へ 秩父沢を渡る
槍ヶ岳が見える 雪田の後はお花畑 笠ヶ岳へ向け稜線を歩く
キヌガサソウ お花畑 ササユリ
遥か先に笠ヶ岳が見えてきた 笠ヶだけが近くなってきた 正面に穂高連峰が見える

行動記録
8月3日 
 松本ICから一路新穂高温泉へ、無料パーキングはトンネルの手前を「深山温泉」へ入るように降りた所にあり、うっかり通り過ぎてしまい引き返す。到着時間も昼を過ぎたばかりの為かスムーズに駐車ができた。身支度をして今日の宿泊予定のわさび平小屋に向かう。小屋までは沢沿いの車道歩き1時間半程で到着。入浴付きのわさび平小屋に宿泊をする。
8月4日 
 わさび平小屋では朝食を摂らずに弁当を注文し5時に登山開始をする。秩父沢までの左又林道を1時間程歩き秩父沢手前で朝食用の弁当を広げ小休止をする。いよいよ小池新道に入ると石畳の階段の登りが始まる。梅雨明けが早く猛暑の夏が続いていたので、少しでも気温が上昇しない時間に登山を開始したつもりでも、シシウドケ原のジグザグの登りに差し掛かる頃には「水2リットルを飲み干した」と、Kさんが言っていた。
 ようやく鏡平小屋に到着し、ウッドデッキのある小屋のベンチで思いがけないかき氷を頂き双六岳へ出発する。小屋から1時間程で稜線に上がる計画だったのだがその寸前の登りカーブでKさんの両足が交互に痙攣を起こしてしまった。水分を十分に補給していたつもりでも体内のミネラルのバランスが崩れてしまったのが原因らしかったが、痙攣は30分程で落ち着きようやく登山を再開できホットする。双六小屋の到着が早立ちをしたおかげで予定時間より早く到着できたので一休みしてから双六岳に登頂するには十分の時間があった。
 眼前には槍ヶ岳に続く西鎌尾根が、ややもすると双六岳ではなく槍ヶ岳へと誘惑されそうなロケーションが広がっていた。のんびりと双六岳のピストンをし、日暮れまで小屋前ベンチからのパノラマを魚に乾杯をして2日目が過ぎていった。小屋は布団2枚に3人の混雑ぶりだったが男女の組み合わせパーティの事情等で離れのロフト付き個室に運良く転室となりゆったり静かに就寝する。
8月5日 
 予定の双六岳を前日に登頂していていたので笠ケ岳までは少しの余裕はあったが予定より早めの出発をする。昨日痙攣を起こしたKさんは双六小屋に常駐していた富山大医学部の診療所を受診し、今日からの山行には支障なしというお墨付きを頂いての明るい出発になった。
 双六小屋から笠ケ岳までは槍、穂高を一望しながら弓折岳〜大ノマ岳〜抜戸岳とアップダウンを繰り返し快適な稜線歩きが続き昼前には笠ケ岳山荘に到着する。快晴で予約なしの宿泊者も受入れているせいか昼前の到着でも布団1枚に2名とあった。小屋の下にキャンプ場があり水場はそこから3分ほど降りた所にあったが小屋に到着してしまうと引き返して水を汲みにいく気力はなくなっていた。小屋に到着後にまた思いがけないスイカを頂いてから、のんびりと笠ケ岳のピストンをして3日目の窮屈な山小屋で就寝をする。
8月6日
 いよいよ笠新道への下山の日を迎えた。午後1時ころまで下山できれば福島に帰る予定なので5時15分に小雨模様の中雨具を着ての下山を開始する。下山開始から1時間程で天気は回復の兆しをみせ、雨具を脱いで気合を入れる。新道に入ると浮岩、苔石、木の根、急降下の連続が延々と続き2日目に痙攣したKさんが遅れ始める。杓子平を過ぎてからは1歩1歩がやっとの状態になりKさんの膝が笑ってしまっていた。笠新道入口まであと1時間半位の場所で大休止をし、他のメンバーには先に下山をしてもらい駐車場で待ち合わせる事にした。
 休憩をした事で少し回復したように思えたが又歩き始めると中々足が前に出ない状態を繰り返し、予定より1時間以上遅れてなんとか笠新道入口に辿りついた。そこからはダラダラと平坦な林道を歩いて行くと、先に下山したSさんが林道入口まで車で迎えに来てくれていた。
 帰宅後にKさんは町の診療所を受診すると筋力が衰えている事と筋肉疲労のためと診断されたそうだ。Kさんの自宅は3・11の震災で福島第1原発が放射能漏れを起こし警戒区域となった。避難所を転々とさせられ、やっと二本松の仮設住宅に落ち着いた。冬場でも阿武隈山系の里山を歩いてきたメンバーだったが、避難により以前のような山歩きの楽しみは奪われてしまったせいか、筋力の低下が想像以上だったのはショックだった。
 迎えに来てくれたSさんの車に乗り込みメンバー全員と駐車場で合流。駐車場から吊橋を渡り、「深山温泉」で入浴をして帰路についた。(S.S)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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