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No.4677
山形神室岳 1344.2m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
やまがたかむろだけ 地形図

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山行期間 2012年9月8日(土)
コースタイム 仙人沢登山口(11:15)→仙人大滝(11:56,12:21)→ダンゴ平(13:21)→山形神室岳(13:45,13:52)→トンガリ山(14:12)→ハマグリ山(14:27)→笹谷峠駐車場(15:05)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
仙人沢登山口 7m滝 ウォータースライダー滝
透き通る沢水が美しい 1回目の渡渉 2回目の渡渉
8m滝 二俣 随所にあるプレート

登山道は右へ折れる
仙人大滝への分岐(沢を歩いても滝まで行ける) 仙人大滝
仙台神室が見えてきた 左が相ノ峰?右が鹿増山? ムジナ森石橋への踏み跡
沢が登山道だ 咲き始めのエゾオヤマリンドウ ダンゴ平から見る山形神室岳手前のピーク
登りの途中から振り返り見る仙台神室は形が面白い 山形神室岳はあまり展望が開けない 薄くガスがかかってきたトンガリ山からハマグリ山の稜線
振り返り見る山形神室岳は穏やかな印象 イワインチン 振り返り見るトンガリ山はなるほど尖っている
ハマグリ山は賑やかな表示板 先輩とばったり
笹谷峠駐車場

行動記録
 山形神室岳はいつでも登れるだろうと思っていたので、いまだに未踏の山だ。笹谷峠からのピストンでは物足りないので仙人沢コースから沢沿いに登り、ダンゴ平から左回りに笹谷峠へ下る周回コースをとることにした。
 国道286号を笹谷峠に向かって登っていくと、左急カーブのところに仙人沢コースの登山口がある。かろうじて1台駐車できるくらいのスペースがあり車をねじ込む。細い登山道は右手下に仙人沢を見ながら、斜面のトラバースが続く。所々崩れているので滑落に注意が必要だ。10分も歩かないうちに滝が見えてくる。せっかくなので沢まで降りて眺めることにした。5年前にバイク仲間とこの滝に訪れたことがあるが、以前訪れた時には、てっきりこの滝が仙人大滝と思いこんでいた。その時は大きく見えたのだが、今見ると7mくらいの直瀑であることがわかる。登山道に戻るとすぐウォータースライダーのような滝がある
 登山道は仙人沢を左岸へ渡渉するが、5分も歩くとまた右岸へ渡渉する。水量が少ないので渡渉は簡単だ。あまりに蒸し暑いので綺麗な沢水を飲んでみる。なんとも喉に浸みる美味さだ。少し進むと二俣になる。沢登りであれば左俣へ進み、山形神室岳へ突き上げることが出来る。今日は登山道を追って右俣沿いに進む。この仙人沢コースは沢の渡渉や分岐があり道も細いので、道を見失うこともあるようだ。要所要所にプレートやテープがあるので、見落とさないようにしたい。沢に雪渓のある時期は、特に注意が必要だろう。
 二俣から10分ほどで仙人大滝との分岐。登山道は沢を左岸へと渡るが、仙人大滝への道は右岸をこのまま進む。仙人大滝を見に行くと、高巻くように登って行き止まりになる。滝を眺められはするが今ひとつなので、沢に下りて見ようかと思ったが、ちょっと嫌らしいので戻る。途中で沢に降りて歩くと、難なく滝まで到着。最初からそうすればよかった。仙人大滝は40mとされているようだが、せいぜい30mくらいのように見える。水量は少ないが、空中に水を飛ばしている姿が美しい。滝は風を起こし辺りの空気を冷やすので、釜の手前でしばし休んで涼む。
 分岐に戻り左岸の登山道を登る。ヒバ(ヒノキ?)杉林の急斜面を登ると尾根道になるが、すぐ右への分岐が現れる。このまま真っ直ぐ尾根道に進みたくなるが、ここはプレートに従い右に行くのが正解。ここで真っ直ぐ行ってしまうと行き止まりになる。右に進んで急斜面をトラバースするが、道はいよいよ細く、沢形の一部にロープはあるが、慎重に歩きたいところだ。左に回り込むようにしてまた尾根に乗ると、急斜面が待っている。急斜面というより崖に近い斜度だが、木の根や岩のホールドが十分あるので、ゆっくり登れば大丈夫だ。いったん平坦な尾根道になると、左手に降りていく踏み跡があったが、おそらく仙人沢沿いに登る、以前の登山道だろう。以前の地形図にはそちらの道が記載されていたが、最新の地形図では尾根沿いの現在の道に改められている。踏み跡の状態が、現在も歩いている人がいることをうかがわせる。このまま尾根道を進むと、斜面のトラバースに変わる辺りで右から降りてくる踏み跡がある。この踏み跡はムジナ森石橋へと続くが、2年前はかなり踏み跡が怪しくなっていた。
 やがて登山道はいったん仙人沢の源頭へ下り、小沢を渡りまた別の小沢に入るとそのまま登る。やがて沢形が消えると、ほどなくダンゴ平の分岐に到着する。東には神室岳(仙台神室)、西には山形神室岳が見える。しかし後でわかったが、ダンゴ平から見えるのは山形神室岳ではなく、手前のピークだったようだ。分岐から西へ足を向けてひと登りするとなだらかになり、清水峠への分岐を過ぎると山形神室岳の山頂だ。出発が遅かったので既に13:45になっている。ここで遅い昼食とする。山頂は周囲が木や笹で囲われ眺めはよくないが、北西方向の笹が刈られある程度視界がある。休憩しているうちに仙台神室の方が少しガスっぽくなってきた。
 山形神室岳からはトンガリ山を眺めながら稜線を歩いて行く。今日も暑い日だったが、ガスを運んできた風にふと秋の気配を感じる。登山道脇には結構花が多い。ハマグリ山まで来るとガスが濃くなり眺めが無くなってしまった。なだらかなハマグリ山を過ぎれば、もう笹谷峠も近い。
 花の画像を撮っていると、下から鈴の音が聞こえてきた。登ってきた登山者の顔を見ると、なんと高校の先輩ではないか。10年以上ぶりに会ったが、聞くとこの頃山登りを始めたという。月山に今日登っての帰りに、山形神室岳へ行けるところまで行こうと登ってきたという。先輩はガスで眺めも無いからと、一緒に下山することになった。結構広い笹谷峠駐車場には、登山者とおぼしき7〜8台の車があった。今日は仙人沢登山口までは国道を歩くつもりだったが、先輩の車に同乗させてもらうことができ、思いがけずに楽をすることができた。今日は時間も距離もちょっと物足りなかったが、先輩との思わぬ遭遇もあり、来たかいはあったということだろう。早期退職した先輩は現在フリーの身ということなので、いずれ近いうちに山の同行をとお願いして別れた。(K.K)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青


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