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No.5151
仙丈ヶ岳 3032.9m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
せんじょうがだけ 地形図

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山行期間 2015年7月18日(土)
コースタイム 仙流荘バス停(5:15)=北沢峠(6:10,6:29)→二合目・分岐(7:09)→三合目(7:33,7:42)→小休止(8:13,8:23)→五合目・大滝ノ頭(8:27)→藪沢小屋(8:54)→藪沢徒渉点(9:05,9:09)→馬ノ背ヒュッテ(9:18,9:25)→仙丈小屋(10:19,10:47)→仙丈ヶ岳(11:16,11:22)→小仙丈ヶ岳(12:27,12:34)→五合目・大滝ノ頭(13:20)→二合目(14:13,14:17)→北沢峠(14:49)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
仙流荘バス停 北沢峠バス停 北沢峠の看板と注意書き
仙丈ヶ岳登山口の標識 ジグザグに高度を上げる 二合目は長衛小屋へのトラバースルートの分岐
五合目の大滝ノ頭 藪沢へのルートを辿る 藪沢小屋
藪沢を徒渉する ウサギギク タカネグンナイフウロ
チシマギキョウ ハクサンシャクナゲ 動物の食害から高山植物を守るフェンス
シナノキンバイ ガスの中から馬ノ背ヒュッテが現れた 馬ノ背ヒュッテの玄関
ハクサンチドリ 馬ノ背の分岐 キバナシャクナゲ
仙丈小屋で雨も本降りとなる チングルマ 松峰小屋への分岐
仙丈ヶ岳のピークが見えてきた 仙丈ヶ岳山頂 山頂の二等三角点
タカネツメクサ 仙丈小屋分岐 八合目コルの標識まで下る
小仙丈ヶ岳 六合目の標識 五合目・大滝ノ頭まで下ってきた

行動記録
 今週末は、台風の影響もあって天候が思わしくない。予定を変更して影響の少ない南アルプスに出かけることにした。とは言っても南アルプスなど今まで行ったこともなく、イメージもつかめない。資料を調べることから始まる。選んだのは長野県の仙流荘から北沢峠に入り甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳、福島からだと比較的距離も短く入りやすいことと、どちらの山も日帰りで登れるので悪天の時は中止しやすいからだ。
 福島から南アルプス林道の長野県側入口である仙流荘までは、距離にして約500km、時間は7時間ほどかかる。前日に出発して東北道、北関東道、関越道、上信越道、長野道、中央道と乗り継いで伊那ICで降りた。八甲田の酸ヶ湯まで430kmなので、やっぱり南アルプスは遠い。夜通しは運転できないので前日に出発し、伊那のスーパーで夕食を買い混んでから仙流荘へと向かった。仙流荘は前日からの悪天でキャンセルが相次ぎ貸切状態だった。素泊まりは5,000円である。
 翌朝、仙流荘5時15分発の始発バスに乗り込む。昨年までは6時05分が始発だった始発バスが、今年から土曜日だけ5時15分にも運行されるようになった。登山客が列をなし時間前に運行を開始した。私たちは2番目のバスに乗ることが出来た。運賃は1,130円、手回り品が210円で1,340円となる。日帰り用のザックも手回り品の料金は必要。乗り込めば55分ほどで標高2037mの北沢峠まで運んでもらえる。前日の雨で山梨側はバスの運行を見合わせていたようだが長野側の南アルプス林道バスは時刻通りに運行された。 
 北沢峠でバスを降り、仙丈ヶ岳へ向けて歩き出す。登山道はつづら折れに高度を上げ、尾根が緩やかになると一合目に着く。天候は雨が降ったり止んだりのあいにくの天気だが、オオシラビソやコメツガの原生林なので雨もさほど気にならない。二合目まで登ると長衛小屋からの道を合わせる。さらに三合目まで登ってひと休み。五合目の大滝ノ頭には8時27分に着いた。ここから尾根道から逸れて藪沢へのトラバースルートに入る。一部に階段やハシゴがあるが高度を上げないので風を避けて歩ける。小沢も入るので水も所々で取ることが出来る。雪渓を越えると藪沢小屋が近い。無人の藪沢小屋を過ぎ10分ほどで藪沢徒渉点である。雪解けの冷たい水が流れる。このコースは花が豊富だ。ウサギギクやタカネグンナイフウロ、チシマギキョウなどが花を付ける。登山道の両側は、動物の食害から高山植物を守るためのフェンスが張り巡らされている。その中を登って行くと馬ノ背ヒュッテである。ここまで来ると雨も本降りとなった。小屋の前で少し休んだ。
 次は仙丈小屋へと向かう。馬ノ背の分岐まで来ると周りの木々も背が低くなり、明るく感じるようになる。天気が良ければさぞかし綺麗なのだろう。花もコイワカガミ、ハクサンチドリ、キバナシャクナゲと次々と私たちの目を楽しませてくれる。仙丈小屋には10時19分に着いた。雨も更に強くなったので自炊小屋で30分ほど休憩させてもらい昼食とした。
 10時47分、霧雨に変わったところで完全装備をして小屋を出る。いよいよ仙丈ヶ岳への登りである。藪沢カールの右側を登り地蔵尾根の分岐に出る。風もだいぶ強くなってきた。風も倒されるほどではないが体温は奪われる。雨具の中に羽毛服を着込んだ坂○さんがちょうど良いと言う。すれ違った登山者は山頂はすごい風と雨で倒されそうだったとの話。地蔵尾根分岐から山頂を目指す。山頂までは標高80mほどの登りである。思ったほど風は強くなく、ガスで何も見えない山頂で山頂標識を写真に収めて下りにかかる。
 千丈小屋分岐までくると女性の単独行の方とすれ違う。コースを聞かれたがこちらも初めての仙丈ヶ岳で、あまり大きなことも言えない。ここから千丈小屋へ向かうらしい。小仙丈尾根を一旦コルまで下ると八合目。小仙丈ヶ岳へ少し登り返すのだが、ガスの中にうっすらと次のピークが見える。小仙丈ヶ岳のようだ。ガスの中の山頂標識を写真に収め下降を続ける。膝を痛めないようにゆっくりゆっくり下る。周りの景色が見えないので標識ばかりが目に入る。六合目を過ぎ五合目の大滝ノ頭に着いたのが13時20分であった。霧雨のためガスはますます濃くなり、ただ登山道を下るだけである。途中、二合目で休憩を取り、登山口である北沢峠には14時49分に着いた。天気が良ければ甲斐駒ヶ岳も北岳も良く見えたのだろうが、次の機会に残しておこう。今日の宿泊は北沢峠こもれび山荘(旧長衛小屋)である。受付を済ませ、濡れた衣服を乾燥室にほして明日の甲斐駒ヶ岳の天気に期待する。(I.I)

概念図

トラック 登り=赤 下り=青

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