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No.5208
井戸小屋山(御前ヶ遊窟) 井戸小屋山 902m標高点
山行種別 無雪期一般
いどこややま(ごぜんがゆうくつ) 地形図

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山行期間 2015年11月1日(日)
コースタイム 車道・車デポ地点(7:55)→御前ヶ遊窟登山口(8:00)→鍬ノ沢渡渉(8:11)→菅倉沢渡渉(9:32)→シジミ沢出合(9:41,10:07)→ソウケエ新道分岐(11:38)→御前ヶ遊窟(11:42)→御前ヶ遊窟上部岩塔・846m標高点(12:22,12:49)→井戸小屋山(13:20)→林道(14:11)→車道(14:28)→車デポ地(14:51)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
準備万端 車両をデポし出発 車道にある登山口への案内
登山口 鍬ノ沢の渡渉地点 途中にあった案内板
スラブと切れ込みが見事 菅倉沢渡渉 シジミ沢出合 目印の滝
シジミ沢を上る スラブが見え始めてきた 不気味に濡れているスラブ
御前ヶ遊窟は中央やや上 御前ヶ遊窟内部 岩屋の中から外を見る
稜線に上る際はロープを張った 中央の尾根はソウケエ新道 御前ヶ遊窟上部の岩塔
井戸小屋山を目指す 登り切ると井戸小屋山 井戸小屋山山頂の境界杭
熊の爪痕 体毛もあった 滑り台のような急な下りも 紅葉は終盤になっている
登山道から林道へ 林道と車道の分岐 のんびり歩く
ゲートがあり規制されているようだ 全員無事下山 七福温泉で入浴

行動記録
 今回Kuさんが企画した「御前ヶ遊窟」の山行は2013年に当会で1度訪れており、今回で2度目。「武将 平維茂」の奥方が隠れていたと伝えられている岩屋で、自分は初めて聞いた。いろいろ諸先輩に伺ってみると、上級者向けのハイキングコースだということだ。「上級者向け」と「ハイキング」と相反するような文言の組み合わせが気になるが、今回のリーダーKuさんに参加をお願いしてみた。
 前日まで天気は不安定であったが、当日、奇跡的に天気が回復。まずまずのコンディションとなった。リーダーの日頃の行いの賜物であろう。今回は当会で9名、そして千葉からUさんのパーティが5名という大人数の構成となった。
 当日の朝に当会の先発隊と後発隊、そしてUさんの千葉県隊でコンビニエンスストアに合流。食料を調達後、現場に向かった。登山口に到着すると車が何台も止まっており、テント泊の先行パーティがいた。マイナーであると思っていただけに、少し面喰ってしまった。すぐ車道脇に駐車し準備を始め、先行パーティに少し遅れて出発。砂利道を少し歩き、登山口を過ぎ、すぐ「鍬ノ沢」を渡渉する。ここからしばらく鍬ノ沢沿いをトラバース気味に進む。
 目標である御前ヶ遊窟は、主稜である「井戸小屋山」でも標高902mであり、低山の部類に入る。植生や外気などは低山のそれで、実際自分の実家の雰囲気とさほど変わりない。ただ違うのは、対岸に鈍く光っている巨大なスラブ。雪崩に磨かれ、鈍く光っているその異質な光景は、ここ「会越」では珍しくないという。8時30分にソウケエ新道の分岐に到着。その後しばらく進むとシジミ沢の出合に到着した。案内板には出合は見つけづらいとあったが、先行パーティが休憩していたため、すんなりと確認できた。出合で休憩と足回りの準備を済ませ、いよいよスラブの急登に入る。
 取り付きは普通の沢と変わりないが、少し登るとスラブになり、古いトラロープやクサリが各所に設置してあるのが確認できる。登りのレベルはそれほど高くないと思う。あまりスラブが得意でない自分でもそれなりに登れているし、リーダーや若い衆、FuさんやNaさんなどは歩くようにスタスタ登っている。ただ、その高度感と露出感が強く、ビビリの自分としては注意深くこじるように進んだ。
 赤テープを確認しながらブッシュ沿いに進み、「御前ヶ遊窟」に到着。岩屋の中はあまり広くなく、ここに人が住むにはちょっと難しいような気がする。中には像やお供え用のお椀、ケルンなどがあった。ひとしきり写真撮影をし、すぐ登りに取り掛かる。案内図では左から回り込んで岩場に取り付くようになっているが、直上のルートを取る。スラブが立ってくるのと支点が取れないので度胸とバランスを要求されるが、リーダーがトップで登りロープを固定する。そこを後続が続き、皆危なげなくクリアする。ここで先に進んでいたUさん達と交差する。Uさん達は御前ヶ遊窟からソウケエ新道を下るという。
 稜線から御前ヶ遊窟上部の頂(いただき)に到着し、ここでお昼とする。ここも落ちると一巻の終わりであるため、用心のためビレーし昼食をとる。景色は上々で、天気も良い。ここに連れてきてくれたリーダーに感謝である。
 昼食を済ませ出発。まず井戸小屋山へ向けて稜線沿いに進む。狭い稜線を注意しながら進むと、ソロの登山客とすれ違う。聞くと「シジミ沢〜御前ヶ遊窟〜井戸小屋山」をピストンということ。足元は長靴。御前ヶ遊窟のスラブを下るのは怖くないのだろうか。別れて少し進むと「井戸小屋山」の頂上に到着する。三角点らしきコンクリ柱を見つけるが、三角点ではなく、「県境柱」ではないだろうか。ここから本格的な下りである。紅葉は終盤で、枯葉が落ちている登山道はフワフワで膝に優しい。しかし油断すると滑って尻餅をつくので注意が必要。今回は皆だいぶ尻餅をついたと思う。登山道から砂利道の林道に到着する。しばらく下って行くとアスファルトの車道に出る。距離はあるが、整備された歩きやすい道であるため、危険もなく皆おしゃべりをしながら下る。気温も暖かく下りなのに少し汗ばむ。14時51分に車両に到着。ここで山行完了とした。Uさん達は30分程度遅れるだろうということで、先に「七福温泉」に行き汗を流した。お風呂から出たところでUさん達が温泉に到着。疲れてはいるようだが、充実した面持ちをしていた。これから千葉に戻るUさんに労いと再会の約束をしてここで別れ、帰路についた。(S.Su)

概念図
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トラック 登り=赤 下り=青


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