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No.5436
小博士山(王博士) 1455m標高点
山行種別 無雪期一般
こはかせやま(おうはかせ) 地形図

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山行期間 2016年11月7日(月)
コースタイム 博士峠(10:09)→雨量ロボット観測所(10:42)→小博士山(12:09,12:14)→コル・昼食休憩(12:56,13:10)→雨量ロボット観測所(13:23)→博士峠(13:45)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
国道401号・町村境の博士峠 国道脇の博士山登山道入口 作業道を少し行くと遊歩道の標識
登山道を登って行くと常葉樹林から落葉樹林帯に変わる 紅葉が進む登山道をジグザグに登っていく 幹分かれしたミズナラまで来ると登山道は緩やかになる
東北電力博士峠雨量観測所 このピークには三等三角点・点名「九久龍」がある 見事なーに枝分かれしたブナの大木
コルまでくると周りの木々は落葉していた 落葉した木々の間から小博士山が見える 数日前に降った雪が残っていた
町村境の標柱杭か 山頂付近の赤デーブ 山と刻印された境界杭

行動記録
 機会が無くなかなか訪れることが出来なかった小博士山だが、博士峠の紅葉が見頃と言うので紅葉見学を兼ねて登ってみることにした。磐越道を新鶴PAで降り国道401号まで南下する。国道も新宮川ダムを過ぎると道は細くなり山間部へと入っていく。会津美里町と昭和村との境に位置する博士峠が今日の出発点だ。
 峠の駐車スペースに車を止め会津美里町寄りに少し戻ると「博士山登山道入口」の立派な看板がある。ただし※印で「登山道は小博士山まで」と記され、登山道は博士山の途中までで終わりとなる。看板に導かれて作業道に入り少し行くと左に「博士山登山道遊歩道」の標識があるので、ここから登山道に入る。最初はスギ林を進むが、やがて広葉樹林に変わり、落葉し始めた林の中は明るい感じさえする。町村境の尾根に乗ると登山道はジグザグに高度を上げていく。ひと汗かく頃に幹分かれしたミズナラの木が出てきて急坂は終わり登山道は緩やかな歩きやすい道に変わる。三角点のある1233mピークはもうすぐである。建物か見えてくる。東北電力の博士峠雨量観測所である。小屋の裏に回ると点名「九久龍」の三等三角点がある。小博士山はまだまだなので少し休んで先へ進む。緩やかに下って行き、天狗岩の尾根を分けるピークへと緩やかに登り返す。国土地理院地地図には天狗岩方面へ歩道記号が記されているが、確認するとかすかに古い道形があるもののヤブが覆っていて歩かれた形跡は無い。登山道は北西へと向かい1356m標高点へと続いているようだ。緩やかに下って行き小博士山とのコルまで来ると、落葉した木々の間から小博士山の山頂部が確認できた。
 歩きやすい登山道はここまでで、小博士山への登りになると登山道は怪しくなっている。急登が続き、途中道形がハッキリしない所もある。また、笹が雪で寝ていることもあって歩きづらい。気を抜くと登山道から外れてしまい道形を捜すのに苦労する場面も出てくる。すでに登山道としての体裁はなしていない。12時09分、1455m標高点の台地のようなピークに着いた。足元には「山」と刻印された標柱杭があり、ここを小博士山の山頂とした。後でGPSのデータで位置を確認すると標高点はさらに50mほど先だったようだが、特徴のない藪尾根の戻りが心配で、ヤブ漕ぎしてまで先へ進もうとは思わなかった。直、小博士山は王博士、地元では大博士とも呼ばれているようだ。山スキーで訪れる人も多いようなので、今度は雪の季節に登ってみたい。
 さて登ってきたコースを戻ることにする。コンパスとGPSを確認しながら下るのだが、変化のない広い尾根は気を抜くとコースから外れてしまう。道形から何度か外れ修正しながらコルまで戻ってようやくホッとする。山頂で食事をする気にもなれず、安全地帯のコルまで来てのんびりと昼食をとった。ここからは遊歩道のようにしっかりした道である。博士峠雨量観測所を通り、登山道をジグザグに下って行くと出発点の博士峠に戻ることが出来る。
 この登山道は歩く人も少なく、小博士山より先は歩かれなくなって長い年月が過ぎている。雨量ロボット観測所までは東北電力が点検のため登ってくるので手入れされるので大丈夫だと思うが、小博士山への道はいずれ廃道になってしまうと思われる。(I.I)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 博士山登山道入口/スギ、笹
時間 10時11分
0.085 0.074 0.080 北緯 37゜20' 13.89"
東経 139゜43' 39.03"
Data2 雨量ロボット観測所/広葉樹林、笹
時間 10時43分
0.047 0.043 0.044 北緯 37゜20' 26.08"
東経 139゜43' 28.11"
Data3 小博士山/灌木
時間 12時10分
0.038 0.035 0.036 北緯 37゜21' 02.37"
東経 139゜42' 51.92"
Data4 コル/落葉樹林、笹
時間 12時56分
0.053 0.047 0.050 北緯 37゜20' 35.53"
東経 139゜43' 16.57"
Data5 博士峠・町村境/混交林、土
時間 13時46分
0.046 0.043 0.045 北緯 37゜20' 11.90"
東経 139゜43' 39.09"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)

概念図
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