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No.5579
大朝日岳 1870.7m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおあさひだけ 地形図

トップハイキング>大朝日岳

山行期間 2017年6月17日(土)
コースタイム
朝日鉱泉(6:52)→金山沢(8:05)→鳥原小屋(9:00)→鳥原山(9:27)→小朝日岳(10:39)→銀玉水(11:20)→大朝日小屋(11:43,12:06)→大朝日岳(12:15,12:24)→平岩岳(13:03)→御影森山(14:23)→上倉山(15:34)→朝日鉱泉(16:39)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
登山者駐車場 朝日鉱泉 朝日鉱泉前からの大朝日岳
吊り橋を渡る 鳥原山への分岐 樹林の中を登る
木道が現れる 池塘の向こうに鳥原小屋 鳥原小屋
水芭蕉の花 残雪が出てくる 稜線はガスに覆われている
カタクリとショウジョウバカマ 雪渓が続く 小朝日岳山頂
朝日連峰の主稜線 銀玉水 最後の雪渓を登る
ガスの晴れた大朝日岳とY字雪渓 大朝日小屋 大朝日岳山頂
下山にかかる チングルマ ヒナウスユキソウ
ガスの下に出た 稜線漫歩 御影森山へ向かう
小朝日岳が見えた 朝日川の吊り橋を渡る 朝日鉱泉は食事と入浴が可能

行動記録
 ガッツリと歩きたくなった。思うところあって朝日連峰に狙いを定めた。同行希望のK藤さんに聞いたところ、朝日鉱泉から登ってみたいという。彼は朝日連峰は古寺鉱泉からの大朝日岳ピストンしか登ったことがないのだという。朝日鉱泉から大朝日岳を日帰りで登る場合は、最短ルートの中ツル尾根ピストンか中ツル尾根を登って鳥原山経由で下山する場合が多い。しかし、それではちょっと距離的に物足りない。朝日鉱泉から鳥原山経由で大朝日岳に登り、御影森山経由で下山という大回りの周回ルートで歩くことにした。このルートならアップダウンがあり、距離も累積標高差もそこそこあるので歩きがいがある。
 朝日鉱泉のすぐ先にある登山者用駐車場は既に車でいっぱいだったが、何とか停めることが出来た。朝日鉱泉の建物前を通り朝日川に架かる吊り橋を渡る。少し歩くと弘法水という水場があり水の補給ができる。杉林の先に分岐があり、右の斜面を駆け上がる方が鳥原山への道だ。斜面をジグザグに200mほど標高を上げると尾根に乗る。樹林の中なのであまり眺めの無い尾根道が続く。金山沢(給水可能)を渡渉してトラバース気味に道は続き、やがて木道になり周囲が開けてくる。池塘が現れると鳥原小屋が見えてきた。久しぶりなので鳥原小屋にちょっと寄り道をしてみた。周囲の池には水芭蕉の花が咲いている。以前1度だけ泊まったことがある小屋を覗いてみる。中も外もきれいに管理されている。この小屋にもすぐ近くに水場がある。
 小屋から引き返して白滝コースの分岐、古寺鉱泉分岐を過ぎると所々に残雪が見られるようになる。鳥原山の三角点は登山道からちょっと脇に入ったところにある。そのすぐ先が展望台で小朝日岳に大朝日岳や主稜線の眺めが得られるのだが、今日の山頂稜線にはガスがかかっていた。歩を進めると登山道脇にはカタクリやショウジョウバカマが多い。1389mの小ピークを過ぎると雪渓がしばらく続く。片斜面なのでスリップに注意しながら歩こう。我々は長靴のまま登ったが、状況によっては軽アイゼンが必要になるだろう。
 小朝日岳に到着。大朝日岳がぐんと近く見えてくる。朝日鉱泉から小朝日岳間で見かけた登山者はたったの2人だったが、ここから先は古寺鉱泉からの登山者が多くなる。熊越の急斜面を下り少し登り返すとなだらかな稜線となる。一歩一歩近づく大朝日岳を眺めながらの気持ちの良い道で、2〜3週間後にはヒメサユリが見られるようになる。今日はガスで青空でないのが残念。行きかう登山者も増えてきた。銀玉水を飲んでひと息ついてから雪渓をひと登りする。それなりの斜度だが雪がある程度緩んでいるので長靴でも不安はない。平坦になると大朝日小屋が近づいてくる。歩き始めてから5時間弱で小屋に到着。山頂はガスなので小屋前で昼食休憩とする。小屋にいた西川山岳会の男性と話すと、今日17日は山開きの前夜祭を大朝日小屋でやり、18日は鳥原小屋に下りて山開き行事に参加するとのこと。昨年はかなり小屋が混んだので今年は早く登ってきたのだという。泊まっていったらとも言われたが、もちろん泊まり装備ではないので断る。いつも忙しく日帰り山行の多い自分だが、そろそろゆったりとした山登りも楽しみたいと思う。
 大朝日岳の山頂に登ったがガスで眺めはまったくない。ガス待ちする余裕もないので早々に下山することにした。大展望はまたの機会としよう。ガスの中を南へと下る。平岩山までの稜線にはチングルマやヒナウスユキソウが咲いている。平岩山の山頂を踏んで高度を下げていくと、やがてガスの下に出て眺めが得られるようになる。稜線漫歩なのだが結構アップダウンが多いので足にくる。眺めの良い御影森山を過ぎると大した登り返しもなくなる。そういえば日本一の大クロベがあったはずと上倉山を過ぎてから思い出した。案内板を見落としてしまったらしいが、登り返す気にもなれず下山を続ける。「上倉水」といわれる水場で冷たい水を一口。その先はかなり急な下りとなり、朝日川まで500mも一気に高度を下げる。吊り橋を渡ると中ツル尾根への登山道に出合い、鳥原山の分岐からは今朝の道で戻ることになる。弘法水の水場でも喉を潤して吊り橋を渡った。テラスでくつろぐ客のいる朝日鉱泉前を通り過ぎ、車が少なくなった駐車場場に到着。K藤さんと今日は歩いた歩いたお疲れさんと声を掛け合う。大朝日岳からは誰も見かけることのない静かな山歩きだった。(K.Ku)

ルート 登り=赤 下り=青
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平29情複、 第353号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。


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