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No.5586
朝日連峰・障子ヶ岳 1482.0m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
あさひれんぽう・しょうじがだけ 地形図

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山行期間 2017年6月27日(木)〜28日(金)
コースタイム 6月27日 南俣沢出合駐車場(10:05)→バカ平(10:21)→焼峰(11:22)→竜ヶ岳の水場・休憩(12:01,12:27)→猟師の水場(12:54)→雨量観測所(14:22)→栗畑(14:37)→天狗角力取山(14:59,15:04)→天狗小屋(15:13)
6月30日 天狗小屋(5:46)→栗畑(6:09)→障子ヶ池(6:43)→障子ヶ岳(7:27,7:39)→柴ナデ(8:40,8:57)→大クビト(9:28)→出谷向沢(11:03,11:20)→林道(11:41)→南俣沢出合駐車場(12:03)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
南俣沢出合駐車場の注意書き バカ平登山口の案内板 河岸段丘の上はバカ平と呼ばれる気持ちの良い樹林帯
焼峰のプレート 竜ヶ岳下部のミズバショウ 竜ヶ岳の水場(猟師の水場)
竜ヶ岳の尾根に乗る 雨量観測所 粟畑への登りは石畳の道
障子ヶ岳が翌見える 登山道の脇にはチングルマが咲く 粟畑に着く
天狗の角力取場には小石で土俵が作られている ヒメサユリが咲いている 天狗角力取山の山頂プレート
天狗角力取山から朝日の主稜線を見る(狐穴方面) 天狗小屋 障子ヶ池とこれから向かう障子ヶ岳
ゴゼンタチバナの群生 登山道から林道へ出る 大井沢川の橋を渡り南俣沢出合の駐車場へと戻る

行動記録
6月27日
 天狗小屋に泊まりながら花を見に訪れてみた。メンバーはゆっくりペースのカメチーム。スタートする南俣沢出合の駐車場を10時過ぎに歩き出す。コースは竜ヶ岳水場を経て天狗小屋に泊まり、翌日、障子ヶ岳を登って戻る循環ルート、朝早く歩き出せば日帰りでも歩けるが、天狗小屋に泊まるのも楽しみのひとつである。
 登山口の案内板を右に見て登りにかかる。河岸段丘の上はバカ平と呼ばれるカラマツ林である。30分ほどは緩やかに登っていくといよいよ本格的な登りに変わる。ブナ林の急な尾根道を登り、11時22分焼峰に到着する。特にピークになっているわけではないがプレートが目印である。
 花は次から次に出てくる。写真を撮りながらなので一向に前へ進まない。ところどころに雪が残り、小沢の周りはニリンソウが咲き誇る。リュウキンカ、サンカヨウ、ミズバショウも沢山咲いている。小沢の脇のお花畑でのんびりと昼食を取った。竜ヶ岳の斜面をトラバースしながら次の尾根に取り付くと猟師の水場である。ここは雪の多い年でも早めに小沢が顔を出す。焼峰の途中から猟師の水場までの実際の登山道は、2万5千分の1地形図とは異なっているところを通っている。
 登山道は焼峰からトラバースして右の支尾根に取り付き、猟師の水場から次の支尾根へと移動してから竜ヶ岳への尾根に乗ったところが竜ヶ岳の北西のコルになる。
 竜ヶ岳の尾根に乗ると雨量観測所まではアップダウンを繰り返す。やがて木々も低くなり樹林帯から解放されて雨量観測所の手前のピークに着く。ここから眺めが非常に良く障子ヶ岳が正面に見える。ヒメサユリが花を付けていた。これを見たさに登ってきたようなものだ。石畳の登山道を登ると栗畑のピークは近い。登山道の脇のチングルマを踏まないように進み三叉路の粟畑に着く。
 粟畑で障子ヶ岳からの道を合わせ、次に天狗角力取山へと向かう。ウラジロヨウラクが咲き、ツマトリソウもハクサンチドリも咲いている。左下に天狗小屋を見ながら進むと天狗の角力取場だ。ご愛敬に砂礫地に小石で相撲場が形取られている。少し先のピークが天狗角力取山だ。ここは朝日連峰の主稜線が一望できる絶好のビューポイントだ。いつまで眺めていても飽きることがない。
 天狗小屋へ下ることにする。天狗の小屋は大切に使われていて綺麗だ。水場はすぐ近くの小沢で、水量も豊富だ。平日なので小屋は貸し切り、時間も早いので表のベンチでのんびりとした時間を過ごす。早めに就寝。
6月28日
 朝食を済ませて6時少し前に小屋を出る。昨日に続いてすばらしい天気だ。粟畑へ戻り、障子ヶ岳へと向かう。尾根伝いに障子池手前の1357mピークのコルへと下りる。右側が大井沢川の源頭で、ところによってザレた急斜面になっているので注意しながら下ろう。1357mピークを越すと障子ヶ池である。前後には雪渓も残っていた。ひとがんばりして登って行くと障子ヶ岳である。山頂には7時37分に着いた。山頂には三等三角点があり、ザックを降ろして休憩を取った。朝日の主稜線もここで見納めである。次の柴ナデまでは1時間ぐらい。柴ナデを過ぎたあたりで東俣沢出合から登ってきた単独の登山者とスライドする。平日なので人と会うことは珍しい。柴ナデから下ったところが大クビト。大クビトは柴ナデから30分ぐらい歩いたところで、大クビト沢の源頭あたる。1196mピークの右側を通り、尾根を下り始める。出谷向沢まで樹林帯の中を高度600mほど下げる。途中で同行の佐○さんの膝の調子が悪くなった。佐○さんも私と同年齢、無理は禁物なので休みながらゆっくりと下ることにした。11時03分、出谷向沢に着く。下りはここまで。沢の水量は微妙な感じ。雨が降れば水量は増すだろうから徒渉は大変になる。ここで長めの休憩を取ることにした。
 沢の脇に立っている標柱には「出谷向沢」と表記されているが、2万5千分の1地形図や昭文社の地図には「出谷吹沢」と記載されている。出谷向沢から河岸段丘に上がり進むと林道である。ここには登山口の案内板と駐車スペースがあり、日帰りで周回したり、障子ヶ岳を往復する場合の出発点となる。林道を20分ほど歩くと大井沢川に架かるコンクリート橋になり、南俣沢の橋を渡って車へと戻った。登山靴を脱いでいると柴ナデで出合った単独の人がバカ平から下りてきた。朝6時に登り始めたので6時間ほどで周回してきたことになる。若いってことは素晴らしい。
 私たちは写真を撮りながらのんびりと歩いたこともあって、天狗小屋まで約5時間、下りは障子ヶ岳を登って6時間ほどかかった。標準タイムは南俣沢出合〜天狗小屋まで4時間20分、天狗小屋〜障子ヶ岳〜南俣沢出合まで5時間である。普通の登山者だと休憩時間も含め昭文社のコースタイムで充分歩けると思う。帰りは大井沢温泉の湯ったり館汗を流してから福島に戻った。(I.I)

朝日連峰・障子ヶ岳で出会った花
ギンリョウソウ サラサドウダン ズダヤクシュ
ユキザサ サンカヨウ ニリンソウ
イワウチワ リュウキンカ ミツバオウレン
ツバメオモト イワカガミ ショウジョウバカマ
マイヅルソウ ガマズミ オオカメノキ
タムシバ ムラサキヤシオツツジ カタクリ
チゴユリ ノウコウイチゴ? ツクバネウツギ
アカモノ チングルマ ヒメサユリ
ウラジロヨウラク ツマトリソウ シラネアオイ
ハクサンチドリ ニッコウキズゲ ゴゼンタチバナ

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