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No.5663
黒斑山 2404m標高点
山行種別 無雪期一般
くろふやま 地形図

トップハイキング>黒斑山

山行期間 2017年10月2日(月)
コースタイム 車坂峠(7:34)→車坂山(7:53)→槍ヶ鞘(9:11)→中コース分岐(9:16)→トーミの頭(9:23,9:26)→黒斑山(9:44,9:49)→トーミの頭(10:05)→中コース分岐(10:10)→車坂峠・高峰高原ビジターセンター(11:05)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
高峰高原ビジターセンターに車を置いて歩き出す 車坂峠の登山口 登山届ボックス
すぐに表コース、中コースに分かれる 尾根伝いの表コースを登る 車坂山を越えて振り返る
苔むした針葉樹林の中を進む 赤ゾレの頭への登りが始まる 槍ヶ鞘の火山避難用シェルター
槍ヶ鞘の標柱 トーミの頭 湯の平へ下る草すべり分岐
針葉樹林の中の登山道 電源ケーブル 大きな緊急放送用スピーカー
黒斑山の山頂 山頂にある電源施設 浅間山がガスの中から顔を出した
山頂側から見たトーミの頭 赤ゾレの頭・槍ヶ鞘 中コースの分岐
樹林帯の中の苔むした登山道 カラマツの林に変わる カラマツの紅葉が始まる
黒斑山天然カラマツ植物群落保護林の案内板 沢沿いへと下って行く 中コースの案内標識も良く整備されている
登山口の道路が見えてきた 高峰高原ビジターセンターへと戻る 上信越高原国立公園・高峰高原ビジターセンターのプレート

行動記録
 浅間山は長野県小諸市と群馬県嬬恋村の境に位置する。今も火山活動中で、一番近づくことのできる登山路のある前掛山は現在警戒レベル2のため立入が禁止されている。浅間山を間近に観察できる外輪山の黒斑山へは車坂峠から短時間で登ることができるので訪れるハイカーも多い。
 黒斑山の登山路としては高峰高原ビジターセンターのある車坂峠から登る黒斑コースと浅間山荘から登る火山館コースとがある。黒斑コースが3〜4時間、火山館コースが7〜8時間ほどかかる。今回は半日で歩ける黒斑コースを登ってみることにした。
 高峰高原ビジターセンターの駐車場に車を止め車坂峠の登山口にある登山届入れに計画書を投函して歩き出す。登山道はすぐに表コースと中コースに分かれる。右が尾根伝いに登る表コースだ。展望の良い表コースへと足を踏み入れる。岩が点在する日本庭園のようなカラマツ林の明るい登山道を登り車坂山を越える。振り返ると車坂山のカラマツの紅葉が始まっていてきれいだ。何度か露岩帯とシラビソなどの針葉樹林を繰り返しながら緩やかに登って行くと赤ゾレの頭への登りにかかる。角材で作られた階段は歩幅が合わず登りにはちょっと辛い。15分ほど登ると槍ヶ鞘の火山避難用シェルターに着く。赤ゾレの頭の槍ヶ鞘(やりがさや)はもう一段上がったところにある。槍ヶ鞘からはトーミの頭の岩峰と黒斑山のピークが見えた。浅間山はまだガスに覆われて姿を現さない。
 槍ヶ鞘から中コース分岐のコルまで一旦下り、トーミの頭へ登り返す。右側が切れ落ちているが尾根幅は広いので危険は無い。トーミの頭もガスに覆われて見晴らしはなかった。次は黒斑山へ向かう。歩き始めるとすぐに湯の平へ下る草すべり分岐の標識が出てくる。ここから黒斑山の山頂までは15分ほどである。山頂手前には火山の異常を知らせ避難を指示するための大きな緊急放送用スピーカーが設置されていた。登山道の脇に何本ものケーブルが通っているがすべて火山観測と緊急避難放送のためのものである。黒斑山のピークに立つが浅間山はまだガスの中である。
 ここまでは半日コースだが、地元の登山者に伺うと、これから黒斑山から蛇骨山へと外輪山を進み、湯の平に下って浅間神社、火山館を通ってから草すべりを登り周回してくるとのこと。それだとちょうど1日コースになる。ご一緒したい気持ちにもなったが午後から天候も崩れそうなので、予定通り黒斑山からトーミの頭に戻り中コース分岐から車坂峠へ戻ることにする。トーミの頭の手前で一瞬だが浅間山にかかっていたガスが切れてピークが顔を出した。見ることが出来て良かった。初めて見た浅間山である。
 トーミの頭から下り始めると登ってくる子供達の声が聞こえてきた。出合うのかなと思ったら声が遠ざかっていく。雨が降り出してきたのだ。小雨だし林の中の下りなので雨具を着込むほどでもない。こんな時は100円ショップのポンチョが重宝する。中コースを下っていくが子供達の元気な声は左側から聞こえてくる。尾根伝いの表コースを歩いているようだ。植生はシラビソなどの針葉樹林からカラマツの林に変わる。吾妻森林管理署の「黒斑山天然カラマツ植物群落保護林」の案内板が出てきた。少しだがカラマツの紅葉が始まったようだ。全部が色づいたらさぞかしきれいなことだろう。ここから登山口の車坂峠までは15分ほどである。
 黒斑山にはちょうど1日コースの浅間山荘からの登山道もある。火山館や浅間神社を通り、浅間山を眺めながら外輪山の黒斑山を回れるので機会があればまた訪れてみたい。(I.I)

概念図
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