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No.5689
鎌倉岳 966.6m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
かまくらだけ 地形図

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山行期間 2017年11月6日(月)
コースタイム 鰍登山口(9:35)→萩平分岐(10:16)→石切場跡(10:20)→御神水(10:32)→都路分岐(10:48)→鎌倉岳(10:57,11:51)→都路分岐(11:55)→小塚登山口(12:41)→鰍登山口(13:08)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
鰍登山口は県道常葉野川線から入る 田村市で設置した登山者用簡易トイレ 中野区少年自然の家から作業道に入る
作業道脇の案内図 鰍コースは造林地作業道を利用して作られている 切り株を利用してチェンソーで作くられたカエルのオブジェ
ボルダリングのできそうな大小の岩が点在する 萩平登山口からの道を合わせる 紅葉も間もなく終わりそうだ
鎌倉岳の三等三角点 阿武隈山系の山々が見渡せる 山頂にある天日鷲神社の祠
手前から殿上山、移ヶ岳、奥に安達太良山、吾妻山が見える 西の岩峰から鎌倉岳のピークを見て見た 古い都路村へ下る導標に導かれて北東へ下る
小塚登山口へ下る標識 すっかり落葉した広葉樹林帯 落葉した林にカエデの鮮やかな色が目立つ
小塚登山口への古い標識 鎌倉岳への登山道を示す標識 途中にある標識
麓の民家の前を抜け道路に出る 民家から下ったところにある登山道の標識 麓の鰍集落から見た鎌倉岳

行動記録
 福島県には2つの鎌倉岳があり、そのひとつは田村市の旧常葉町と旧都路村との境にある。なだらかな山並みが続く阿武隈山系の中にあって珍しく鋭い岩峰を持ち、見る方向によって様々な形を見せる。殿上山からは幾つもの岩峰がそそり立ち、葛尾村の山からはなだらかな山々の中に、三角錐のように突き出る鎌倉岳を望むことができる。山頂には天日鷲神社(あめのひわしじんじゃ)があり、登山道は各集落から延びているようだが、良く整備されているのは萩平登山口と鰍登山口で駐車場とトイレもある。今日は久しぶりに鰍登山口から登って小塚登山口を下ることにした。
 鰍登山口は県道常葉野川線のムシムシランド入口より少し船引側に寄ったところにある中野区少年自然の家が出発点となる。駐車場は自然の家の砂利の駐車場を利用させていただく。ここには田村市が設置した登山者用の簡易トイレもある。自然の家の建物手前から左の作業道に入る。すぐに鎌倉岳の案内板があり全体図がわかるようになっている。この山は国有林になっていて鰍登山口からの道は森林管理の作業道を利用して整備されている。スギの造林地を登って行くと遊び心一杯の切り株を利用してチェンソーで作くられたカエルのオブジェがあった。メインの萩平登山口のコースとは違った楽しみがある。歩き始めて40分ほどで萩平から登ってくる登山道と合わさり、少し下ると石切場跡にでる。ここから山頂までは息がつけないほどの急坂が続く。途中御神水(湧水)があり、さらに高度を上げると都路村への分岐に着き急坂も終わる。木で作られた階段を下り、登り返すと天日鷲神社の石の祠のある鎌倉岳山頂に着く。
 山頂には三等三角点と方位盤があり、視界を遮るものは何もない。吾妻や安達太良の峰々、それに五十人山や大滝根山、移ヶ岳や日山など阿武隈山系の山々が手に取るように見える。山頂の西側は岩場になっている。踏跡が西の岩峰まで続いているので行ってみる。踏跡はしっかりしているが危険な箇所もありトラロープも張ってあるが登山道として整備されているわけでは無いので一般のハイカーにはお勧めできない。こちらの岩峰から鎌倉岳を見るのも悪くはない。踏跡は岩峰からさらに西方へと下っているが、どこに続いているのかは確認していない。
 山頂に戻って昼食休憩とした。西方の岩峰へ寄ってみたので1時間ほど費やしてしまった。帰りは小塚登山口に下ることにする。山頂から登ってきた道を戻り、都路村分岐から左に折れ下って行く。以前はすぐに旧都路村の西戸登山口へ下る道を分けたのだが、今では標識も無くなり、分岐を見つけるのも難しいほど歩く人はいなくなったようだ。道が見つかれば、それは西戸登山口と強梨(こわなし)林道登山口への道である。尾根伝いに道なりに下ると小塚登山口へと向かう。落葉した広葉樹林の中にカエデだけが赤く色を染めていた。小塚登山口のコースも以前は良く歩かれていて標識もあるので迷うことは無い。造林地の中を下り作業道に出たら左に折れて民家の畑の脇にでる。
 ここで問題が発生する。作業道が電気柵で行き止まりになっているのだ。電気柵を乗り越えるか別の歩ける場所を探すかしかなさそうだ。そうしているうちに民家の人が電気柵を乗り越えてこいと合図をする。原発事故が起きてからイノシシに田畑を荒らされ、苦肉の策で電気柵を張り巡らせているとのこと。昼間は電気を通してないから大丈夫通れるから言うが、これではハイキングコースとしては使えない。国有林のための作業道だが地元の人にとっては死活問題でもあり、これも里山の宿命か。小塚登山口のコースもいずれ廃道になるかもしれない。(I.I)
※山頂手前登山道脇の放射線量は2.465μSv/hに減衰していた。4年前の2013年10月には7.068μSv/h(2011年の調査時は振り切れて計測不能)

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 鰍登山口入口/スギ林、草
時間 9時37分
0.181 0.178 0.180 北緯 37゜28' 11.98"
東経 140゜40' 33.48"
Data2 萩平分岐/スギ含む混交林
時間 10時15分
1.131 1.123 1.127 北緯 37゜27' 5318"
東経 140゜41' 09.72"
Data3 石切場跡/広葉樹林、湿地
時間 10時20分
0.452 0.443 0.447 北緯 37゜27' 53.34"
東経 140゜41' 12.29"
Data4 山頂手前登山道脇/広葉樹林、脇岩下
時間 10時53分
2.511 2.410 2.465 北緯 37゜28' 01.12"
東経 140゜41' 21.54"
Data5 鎌倉岳山頂/岩、礫交じり土
時間 11時00分
0.176 0.169 0.171 北緯 37゜28' 01.27"
東経 140゜41' 20.08"
Data6 小塚登山口・道路/敷砂利、草
時間 12時43分
0.177 0.171 0.175 北緯 37゜28' 40.55"
東経 140゜41' 20.43"
Data7 鰍登山口駐車場
時間 13時09分
0.120 0.110 0.115 北緯 37゜28' 12.96"
東経 140゜40' 31.49"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所
)

概念図
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