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No.5694
立石頂上 475.8m四等三角点峰
山行種別 無雪期一般
たていしちょうじょう 地形図

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山行期間 2017年11月13日(月)
コースタイム 立石遊歩道入口(10:40)→山頂登山口取付点(11:39)→砂防ダム(11:50)→山頂登山口取付点(12:00,12:14)→408m標高点ピーク(12:53)→立石頂上(13:23,13:38)→ルートミス(13:44〜14:01)→408m標高点ピーク(14:20)→山頂登山口・取付点(14:40)→立石遊歩道入口(15:20)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
立石大穴鍾乳洞の看板 旧県道草野大倉鹿島線がスタート 立石遊歩道入口にある「ふくしま緑の百景」石の銘板
真野川の対岸に立石(不動の岩)が見える 対岸には飛び石で渡るようになっている 上野国有林の看板のところから登り始める
登山道の看板 急斜面のトラバース 山頂部へ登り尾根
上部に行くにつれ踏跡がハッキリしてくる 408m標高点にある標柱 次の三角点のあるピークを目指す
点名・象の鼻の四等三角点 鹿島町体育協会が立てた山頂標識 木々の間からは真野ダムのやま湖が見えた
無能上人の六字名号碑だとすると石に刻まれているの「南無阿弥陀仏」? 飛び石まで戻ってきた 河原から車を止めておいた旧道へと上がる

行動記録
 立石は真野川の南相馬市鹿島区と飯舘村の境に位置し。エリアとしては鹿島区に入る。興味を持ったのは真野川の右岸にある四等三角点・点名象の鼻に鹿島町体育協会が立てた「立石頂上」の看板の写真を見てからである。当然、登山道か踏跡はあるだろうと思い調べてみると、過去には登っている人もいるようだが2011年の原発事故以後の記録がない。地元の人に聞くと子供の頃には真野川の立石で普通に水遊びをしていたと言う。時も過ぎてだいぶ変化はしているだろう。ダメなときには戻ることにして、ますは訪れてみることにした。
 県道原町川俣線から県道草野大倉鹿島線で真野ダムへ向かう。南相馬市鹿島区に入ると右に立石大穴鍾乳洞の看板が出てくる。ここを訪れるのは2008年に堂六神山に登って以来である。県道から右に折れて旧県道へと入っていくとゲートの手前、真野川の対岸に立石が見えてくる。河原に降りるところに駐車スペースがあり、石碑と「ふくしま緑の百景」の石の銘板がある。立石をじっくりと眺めてみるとよくぞこんな大岩が倒れないで残っていたものだと感心する。対岸へは飛び石で渡る。ここからは未知のエリアである。
 登山路は対岸の上野国有林の看板の脇に付いていた。落ち葉で埋まった道はハッキリしないがジグザグに登って行くと「登山道」の看板があった。樹林帯の尾根に乗って少し進むと道は急斜面をトラバースするようになる。危険箇所には細くて古いトラロープが張ってあるものの心許ない。いざと言うときにはロープとスリング、カラビナは持ってきているので何とかなるだろう。危険なトラバース箇所は2箇所だが、その他にもスリップすれば数十メートルは滑落しそうな所もあるので充分注意したい。
 山頂へ向かう取付点を捜しながらゆっく進むが、登り口が見つからない。いつの間にか砂防ダムまで来てしまった。砂防ダムのあるさんしょう魚沢は涸れ沢で地形図からすると対岸に渡ると林道がありそうだが、そこまでは確認しなかった。山頂に向かうのが目的なので、戻って登山口を捜すことにした。
 150mほど戻ると木に赤ペンキで「山」と記されているのを見つける。ここが登山口かと思って登ってみるが斜面は急で踏跡も見つからない。窪を挟んで左の小尾根に踏跡らしきもの見えるので一旦トラバース道に戻ってから窪付近を調べてみた。長い間だれも訪れることがなかったのかトラロープが完全に落ち葉に埋もれた状態で見つかった。登り始めると所々にトラロープが張ってある。最初のうちはハッキリしなかった道形も傾斜が緩くなったあたりからわかるようになった。急斜面の樹林帯の登りだが藪は無く登るに支障は無い。標高408mピークまで標高差150m程なのに40分もかかってしまった。ピークにあったのはコンクリートの標柱杭のみで木々に囲まれて眺めは無い。三角点のある次のピークへは南東に向かって尾根伝いに進む。アップダウンしながら山頂手前の肩までひと登りし、右から尾根を合わせて先に進むと立石頂上に着く。408m標高点から30分ほどかかった。山頂には点名・象の鼻の四等三角点と鹿島町体育協会が立てた「立石頂上」の看板があった。ヤブ漕ぎも無いのに標高476mの里山にこんなに苦労するとは思わなかった。
 鹿島町は2006年1月に原町市や小高町と合併して南相馬市鹿島区となった。そのことからもこの山頂の看板は2005年以前、12年以上前に設置されたものであることがわかる。時間も競ってきたので急いで戻ることにする。尾根伝いには木々に赤ペンキが塗られ林野庁の境界見出標があり、踏跡も続いている。戻ることに気を取られ下山ルートを誤ってしまった。登ってきた尾根は支尾根で、林野庁の境界見出標は主尾根に付いていたのだ。登ってきた地形と異なるので確認すると300mほど主尾根に入り込んでしまった。慌てて戻ったが15分ほどロスしてしまった。408m標高点まで戻ってひと安心する間もなく、方向を定めてトラバース道まで急斜面を一気に下る。トラロープのあるところまでは赤布を付けておいたので目印を捜しながらの下降になる。20分ほどかかってトラバース道の取付点に戻った。
 右に折れて立石に向かう途中、左に沢に下る踏跡を発見する。登るときには気づかなかったが、これが沢へ下る沢下りコースだろうか。遊歩道入口に以前あった大穴鍾乳洞の看板では、この下に子宝の泉、大穴、かもしか洞、煙突穴、縁結びの滝などがあるように記されていた。今度時間に余裕を持って訪れてみたい。今日は家内と一緒なので、急斜面のトラバース箇所の通過はロープで確保した。時間はかかるがびびられてスリップされるよりは良い。山頂取付点から40分で立石遊歩道入口の駐車場に戻った。
 このコースは整備されて久しいこともあって、道形がハッキリしない所や足場が悪いところ、また急斜面の危険なトラバース箇所もあって遊歩道と言うにはほど遠い状態である。入山するにはそれなりの装備と細心の注意が必要だし、安易に入山することは慎みたい。ちなみに今から30年以上前の昭和61年(1986年)にはここで日本洞窟協会の全国総会が開かれたと言う。ケイビングの記録はネットでも見ることが出来る。また、県道草野大倉鹿島線の入口に立っている立石大穴鍾乳洞の看板には鹿島区産業建設課商工観光係が次のような注意書きを掲出している。(I.I)
※立石大穴鍾乳洞は許可無く立ち入ることが禁止されており、入口は施錠されています。

空間放射線量
観測地点/特徴
時間
空間線量率(単位:μSv/h)
測定位置高さ100cm
緯度/経度
最大値 最小値 平均値
Data1 立石遊歩道入口・駐車場/アスファルト
時間 10時37分
0.426 0.411 0.418 北緯 37゜42' 58.44"
東経 140゜50' 22.30"
Data2 408m標高点ピーク/混交林
時間 12時53分
0.697 0.686 0.389 北緯 37゜42' 42.21"
東経 140゜50' 18.40"
Data3 立石頂上/混交林
時間 13時24分
0.754 0.744 0.749 北緯 37゜42' 32.44"
東経 140゜50' 41.80"
Data4 山頂登山口・取付点/混交林
時間 14時41分
0.836 0.816 0.827 北緯 37゜42' 32.44"
東経 140゜50' 41.80"
Data5 真野川徒渉点・右岸/混交林
時間 15時16分
0.682 0.669 0.676 北緯 37゜42' 57.85"
東経 140゜50' 19.86"
特記 緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。
放射線測定器 PA-1100(堀場製作所
)

概念図
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