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No.5940
大久原山(北ノ入) 点名:北ノ入 433.1m三等三角点峰
山行種別  無雪期一般
おおくばらやま(きたのいり) 地形図

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山行期間 2018年11月16日(金)
コースタイム 数馬沢作業道起点・駐車地点(8:03)→尾根取り付き(8:40)→414m地点(9:58)→433.1m三等三角点・大久原山(11:37,11:42)→作業道(14:31,14:35)→駐車地点(15:13)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
数馬沢作業道起点からスタート 水源かん養保安林の看板 除染廃棄物の仮置き場が見える
作業道から尾根へ取付く 途中結構ヤブが濃いところもある 433.1m三等三角点

行動記録
天候・晴れ
 飯舘村の藪山、大久原山は南相馬市と相馬市の境界の山で、どの山か確定するのは難しい。国道115号からはやま湖(真野ダム)にかかる松ヶ平橋を渡って左折し林道を進む。数馬沢作業道起点が今回のスタート地点だ。もう少し先まで車で入れるが、途中土砂崩れで道が塞がれているのでここに駐車して正解だったようだ。
 作業道を30分ほど歩いてから目的の尾根が近いところから山に入った。以外に林床はからりとして明るい。モミの木やナラ、カエデ、メグスリの木、クマシデ、アサダなどの雑木林だ。細かい間隔で木に林野庁の赤札や赤ペンキの印、境界を示す杭、土塁が続いている。土塁に沿って歩けば目的の三等三角点にたどり着けるが、現在地の確認を怠らないようにしたい。
 笹、ツル、灌木の藪をかきわけて行く。アップダウンを繰り返しながら進む。結構な細尾根もあるので、ヤブで見えない足元に注意が必要だ。スタートから3時間40分かけて目的の三等三角点に到着した。
 帰りはなるべくアップダウンを減らすようにピークは巻いて歩くようにしたが、割と踏跡がついている。皆考えることは同じようだ。飯舘村は震災後通過するのは初めてだったが、村内を歩いているのは復興事業の土木関係の人ばかりで、純粋に村の人らしいのはただ一人を見かけただけだった。家にも車が無いし、カーテンが閉まっている、洗濯物がない。生活感が無いのだ。営業していたのは復興関係の会社とJAと銀行だけのようだった。ちなみに、放射線量は駐車地点で、0.1μSv/h、尾根に上がった地点は0.35μSv/h、433.1m地点は0.17μSv/hだった。ある意味、今回はいろいろ考えさせられる山行だった。(深)

参考:433.1m三等三角点峰は、点の記では点名を「北ノ入」として整理されている。俗称「トランタキ」とも呼ばれ、尾根伝いに町村境の土塁があり、国有林の管理のための踏跡も確認できる。大久原の集落から南東500mの位置にあるピークには点名「大木原」の577.9m三等三角点がある。国土地理院の点名には聞き取りによる山名または地名が使われることが多くあり、聞き取りの際に誤って大久原を大木原としたことも考えられるが、定かではない。大久原山については、いずれ再調査の必要があると思われる。(和)

概念図
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トラック 往路=赤 復路=青


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