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No.6107
柏木山 57.9m一等三角点峰
山行種別  無雪期一般
かしわぎやま 地形図

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山行期間 2019年6月18日(火)
コースタイム 酒田港(9:00)=飛島勝浦港・マリンプラザ(10:15〜10:20)→柏木山(10:36,10:39)→柏木山展望台(10:42,10:45)→南灯台(10:52)→明神の社(11:00)→賽の河原(11:07)→小松浜海水浴場(11:26,11:32)→岩(11:38,11:43)→マリンプラザ(11:53)=島内散策(レンタサイクル)=飛島勝浦港(14:15)=酒田港(15:30)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
酒田港から定期船とびしまで飛島へ マリンブラザを出発し発電所の脇から入る 案内標識に導かれて農免道路へあがる
道路を横切って散策路へあがる 柏木山の説明板 経緯度観測点への道標
昭和3年と記された経緯度観測点 柏木山の一等三角点 桑の実
柏木山展望台にある案内板とあずまや 展望台からは烏帽子群島が見える 荒崎との分岐点(四差路)
海辺へ下る道 ノアザミが咲いていた 南灯台に寄り道してみる
海岸へと降りる坂道 シェルピーチへ出る どこにでも咲いているニガナ
明神の社の鳥居 明神の社の社殿 ハマナス
ハマヒルガオ 岩場に咲くスカシユリ(イワユリ) 飛島に咲くイワベンケイ
ハマボッス 賽の河原 海岸を散策
これってマンモス岩? 小松浜海水浴場へ出た 浜辺から岩と百合島がすぐ脇に見える
岩に寄ってみた トビシマカンゾウが当たり前に咲いている 岩にある古代絵文字石塁(刻線刻画石)
岩から見た勝浦港 レンタサイクルで散策・飛島診療所 鳥海山が良く見える

行動記録
 一等三角点を持つ山形百名山、飛島の柏木山に登ってきた。とは言っても標高は57.9m、船着場から歩いて15分ほどの山である。リハビリついでに登り始めた山形の山も今回で19座目になる。飛島は山スキーで鳥海山に来た時に見慣れた島だが、訪れるのは初めてである。朝、酒田港から定期船とびしまに乗って飛島へ渡る。平日なので1日1便の運航だが、1運航日は予約なしで乗船できるので天気を見ながら行くかどうか判断できるのが良い。前日、前々日とも悪天のため欠航していた定期船だが、今日は天候も回復し3日ぶりの運航である。地元の人も待ちわびていたようだ。1時間15分の船旅だが前日の余波もあって小さな「定期船とびしま」は、上下に大きくゆらされる。それでも定刻通り10時15分には勝浦港に到着した。
 マリンプラザの案内板を確認してから柏木山を目指す。舗装路を南に向かって少し進むと東北電力の火力発電所の手前から右に入る小径がある。ここは高台への避難路にもなっていて、すぐに柏木山と海水浴場との分岐標識があるので、標識に導かれて右の階段を登り農免道路に出る。舗装路の反対側がベンチもある展望所になっていて、その脇が柏木山への登山路になっている。階段を登り道が緩やかになると周りはアカマツの林である。柏木山の説明板があり、すぐに経緯度観測点への分岐標識が出てくる。標識に導かれて右の草むらに入ると昭和3年と記された経緯度観測点があり、その奥には背の高い草木に覆われた柏木山の一等三角点がある。特に案内板があるわけでもなく、草をかき分けて捜し出すぐらい目立たない。せっかくの一等三角点なのだから、もう少し大切に扱っても良さそうな気もするのは私だけだろうか。戻って、少し進んだところに柏木山展望台があり、あずまやも建っている。眼下に烏帽子群島も見渡せる絶好のビューポイントなので、休憩するには良さそうだ。斜面にはトビシマカンゾウも花を付けていた。ここまで寄り道しても20分ほどで登ってくることができる。今日の目的である柏木山の登山とトビシマカンゾウの観察は呆気なく終わってしまった。あとは飛島の散策である。
 柏木山展望台から北に散策路を下っていくと荒崎への分岐(四差路)に出る。ここから明神の社へ下ることにして左に折れる。すぐに南灯台への道を右に分けるので寄ってみた。途中にはノアザミ、トビシマカンゾウが花を付ける。南灯台は背の高い草に覆われてヤブを漕いでいく感じ。戻って海辺へ下った。明神の社は海岸のすぐ脇にあり、立派な鳥居と石積みに囲まれた社殿があった。次に海岸に沿って進むとハマナスやハマヒルガオが咲いていた。山しか縁のない私にとってハマナスは初めて見る花である。賽の河原まで来ると岩の間に咲くスカシユリ(イワユリ)や山で普段見ているのと感じの違うイワベンケイなども見ることが出来た。花も生息する環境によって多少は異なってくるようだ。
 賽の河原を過ぎ岩場に作られた遊歩道の階段を登ったり下りたりしながら進む。普段は海辺を歩く機会など、まったくないので新鮮な感じがする。奇岩であるマンモス岩を通り小松浜海水浴場へ出る。まだシーズン前で誰もいない浜辺で休憩とした。目の前にはこれから登る岩と海に浮かぶ百合島が見える。岩にあがる途中にはハマヒルガオが咲き、トビシマカンゾウが花を付ける。山頂部からは眼下に勝浦港を一望でき、絶好のビューポイントになっている。最後は道路を歩いてマリンプラザに戻った。ゆっくり時間をかけて歩いても2時間とかからなかった。酒田に戻る定期船の時間までは2時間以上あるので、無料のレンタサイクルあるので島内を走ってみた。戸ヶ崎から鳥海山がきれいに見えた。今までは山スキーで鳥海山から見ていた飛島だが、反対側から鳥海山を見るのは初めて。海に浮かぶ鳥海山もなかなかのものだった。
 今回はトビシマカンゾウを見たかったので今の時期に訪れてみたが、観光シーズン前だったことや欠航が続いたこともあって、売店や食堂はいずれも休業中だった。本間食堂さんのアゴ出汁スープのラーメンを期待していたが、2日続けての欠航で、お母さんも酒田から戻ったばかりで準備が出来ていないと言う。昼食は行動食でなんとかなったが、小さな島なので自分たちのものは自分たちですべて完結するように心がけたい。(和)
※帰宅してから地震があった。震源地は山形県沖で、津波警報も出て大変な騒ぎになった。飛島を散策して気づいたのだが、海岸の集落から農免道路のある裏山に向かって幾つもの道が付いていた。最初は農作業のための道かと思ったが、考えてみると津波が来た時の避難路にもなっているのだ。先人達の智恵がここでも生きていることに感心した。

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