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No.6286
十万劫山 428.6m三等三角点峰
山行種別  無雪期一般
じゅうまんごうやま 地形図

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山行期間 2020年3月15日(日)
コースタイム 弁天山東口駐車場(9:41)→厳島神社(10:00)→椿山・三角点(10:09)→大平山・的場石(10:31)→休憩小屋(10:46)→経塚山(10:53)→舗装路(11:15)→花見山分岐(11:37)→十万劫山(12:07,12:27)→茶屋の桜(13:16)→茶臼森配水池入口(13:20)→茶臼森・古峯神社(13:40)→桃源郷展望台(13:55,14:03)→トレイル駐車場(14:34)→春日神社(14:42,14:47)→弁天山東口駐車場(15:07)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
弁天山東口駐車場にトイレも整備されている まずは弁天山公園案内図を確認 弁天山公園(中央)南口駐車場
弁天山展望台(傷みが酷く利用不可) 弁天山の山頂にある厳島神社(弁財天) 吾妻山が正面に見えて展望はすこぶる良い
三角点のある椿山(椿館跡) 椿山展望台から信夫山が正面に見える 大平山貯水池
大平山にある的場石 しのぶの細道(山道だが市道)五輪石分岐 休憩小屋
経塚山の三角点に寄ってみた 舗装された市道を横切って十万劫への縦走路に入る 花見山への分岐点
畑小屋への分岐(ヤブ酷い) 幅の広い道が続く(これも市道) 日陰には雪が融けないで残っていた
十万劫山の山頂 三等三角点がある 茶屋沼へ下る道
途中にある茶屋の桜 茶臼森配水池への道に入る 茶臼森配水池
古峯神社の参道を登る 茶臼森のピークに建つ古峯神社 桃源郷展望台へ向かう下山路
鉄塔を潜ると桃源郷展望台はすぐ 桃源郷展望台からの眺めも素晴らしい 花木畑の中を下って行く
このエリアも花木農家の方が一般開放してくれている 道にはチップが敷かれていて歩きやすい 康善寺展望台からの眺めも良い
福島の市街地を見ることが出来る 今の時期だとハクバイかな 薬師堂に寄ってみた
トレイル駐車場(多目的広場) 春日神社にも寄り道 弁天山東口駐車場に戻った

行動記録
 十万劫山を訪れるのは何年ぶりだろうか。長いこと来ていなかったような気がするので2011年の震災による原発事故以来かもしれない。出発点は弁天山からと決めて自宅を出る。弁天山の駐車場はトイレもある弁天山東口駐車場、弁天山公園(中央)駐車場、それに西側にある弁天山下広場駐車場の3箇所あり、西端から歩き始めるには弁天山下広場駐車場が良いのだが住宅地の中にあって分かりづらい。今日は東口駐車場に車を止めて歩くことにした。
 弁天山の中腹をトラバースし、北口からの道に出合ったら蚕祖神社跡へと上がる。弁天山公園(中央)駐車場を経て弁天山配水池を抜けて厳島神社(弁財天)のある西端の展望台へと向かう。ここからは雪をかぶった吾妻山が良く見える。2003年に作られた木造の弁天山展望台は今では一部が朽ちて立ち入りが禁止されていた。ここから十万劫山への縦走路が始まる。椿山(椿館跡)の三角点を確認し椿の里展望台を経て一旦道路に下る。太平山配水池の四差路から道路を南に向かうと的場石への標識が出てくる。ひと登りで148m標高点の太平山に着く。ここには大きな的場石と呼ばれる岩があり、脇には祠もある。
 的場石から「しのぶの細道」と名付けられた尾根道を進む。登山道だが一応福島市の市道でもある。五輪石分岐を過ぎ休憩小屋(四阿)に着く。放射線測定器は0.6μSv/hを超えて表示した。震災から10ヶ月後の記録では五輪石分岐や休憩小屋、経塚山では3μSv/hほどあったので20パーセントぐらいに減衰している計算になる。大蔵寺の裏山にあたる経塚山の三角点に寄ってから縦走路をさらに進み十万劫山を目指す。
 民家の前を通り一旦舗装された市道に下ったら、向かいにある十万劫山への登山道に入る。標識が朽ち果てて倒れている。道は尾根に沿って付いているので見逃さないように。アカマツが主体の尾根を進んで行くと左から登ってくる幅の広い道(車も通れるほどの作業道)に出合う。この道は先ほどの市道を経て花見山入口バス停のある春日神社へと向かう道である。さらに進むと送電線の管理道を左に分け、やがて花見山から登ってくる道を左に分ける。次に畑小屋への道を右に分けるが今では歩く人も無いようでヤブが被さる。舗装された市道から1時間としないで十万劫山の山頂に着いた。
 十万劫山は広場になっていて、三角点のほかに社の中には雷神様が祀られ、脇には金剛山や三峯山の石碑もある。西側が開けていていくらか展望が利く。雷神様の前で昼食休憩をとってから茶屋沼方面へ下ることにした。北東へ尾根伝いに下って行くと左にパラボラの道を分ける。以前はここの分岐からカタクリの咲くショートカットの登山道があったのだが、今ではヤブが被さってしまって歩けない。すなおに幅の広い道を下っていくと天徳寺の分岐に出るので、北へ向かって茶屋沼方面へと下る。砂利道の下りに飽きた頃、道路は舗装路に変わり民家も出てくる。途中に「茶屋の桜」もありこれからの季節は見どころも多い。茶屋の桜の少し先で舗装路は県道山口渡利線に出て、茶屋沼の手前で茶臼森配水池の道を左に分ける。茶臼森・古峯神社へは茶臼森配水池の管理道を登っていく。舗装路を15分ほど登っていくと茶臼森配水池に着く。配水池施設を境に左が花見山への最短路、右が古峯神社の参道になっている。参道は赤い鳥居を潜り山頂へと登っていく。5分ほどで古峯神社に着く。今の時期は周りが木々が落葉し展望は良い。
 さて、古峯神社からは桃源郷展望台へと下ってみよう。この地区は花見山を始め地元の花木農家の方々が花を楽しむ市民の皆さんのために自由に立ち入りができるようにされている。今では観光で県外から多くの人が訪れるようになり、遊歩道のように整備されている。古峯神社から一段下がると花木畑になっている。送電線の鉄塔下を抜けると桃源郷展望台に出る。幸福の鐘があり休憩できるようにテーブルやベンチもある。ここから花木畑が見下ろせ、吾妻山などの山並みも正面に見えて展望もすこぶる良い。
 道は花木畑の中に何本もあり、いずれもチップが敷いてあって「ゆるやかな道」の案内標識もあるので自由にルートを選びながら歩くことが出来る。所々に案内板があるので迷ったら現在地を確認しながら下ると良い。真っ直ぐ下ってしまうのももったいないので花を見ながら康善寺展望台に寄ってから、薬師堂を通ってトレイル駐車場に下ることにした。
 トレイル駐車場までくると花を見に来た人の車でごったがえしていた。3月20日からは交通規制で地元の車以外は立ち入りが出来なくなるので駆け込みでの花見のようだ。イベントは中止され、臨時バスの運行も取りやめとなったが、皆さん新型コロナウィルス何処吹く風である。人混みを避け春日神社へと向かう。誰もいない春日神社にお参りしてから車を置いてきた弁天山東口駐車場へ戻った。全行程14.8km、累積標高887m、いくらか運動不足解消とリハビリにはなったようだ。今度はサクラの時期にノンビリと歩いてみたい。(和)

空間放射線量

観測地点/特徴 標高 時間 最大値 最小値 平均値 緯度/経度
data1 弁天山東口駐車場 73m 9時40分 0.146 0.126 0.134 37゚44'34.93"/140゚28'35.32"
data2 厳島神社(弁財天)/芝、スギ、サクラ 135m 10時02分 0.167 0.154 0.161 37゚44'31.74"/140゚28'11.92"
data3 椿山・三角点/土、周り落葉広葉樹 143m 10時10分 0.168 0.158 0.163 37゚44'34.94"/140゚28'22.84"
data4 大平山・的場石/ツナラ、スギなどの混交林 148m 10時34分 0.234 0.222 0.226 37゚44'24.06"/140゚28'40.28"
data5 休憩小屋/アカマツ含む混交林 218m 10時47分 0.613 0.601 0.605 37゚44'08.20"/140゚28'48.75"
data6 経塚山・三角点/落葉広葉樹 242m 10時53分 0.474 0.435 0.459 37゚44'03.74"/140゚28'52.42"
data7 花見山分岐/落葉広葉樹 325m 11時37分 0.222 0.215 0.220 37゚43'43.56"/140゚29'55.04"
data8 十万劫山/芝 429m 12時09分 0.344 0.338 0.340 37゚44'07.38"/140゚30'40.22"
data9 茶臼森・古峯神社/アカマツ、スギなどの混交林 255m 13時41分 0.302 0.289 0.295 37゚44'42.23"/140゚30'08.17"
data10 弁天山東口駐車場・案内板脇/芝 77m 15時10分 0.316 0.302 0.310 37゚44'34.69"/140゚28'35.12"
緯度経度はGPSの性能の関係で多少の誤差があります。/放射線測定器 PA-1100(堀場製作所)/標高については国土地理院地図に表記のあるものについてはその数値、無いものについては電子web地図で表示するおおよその数値を掲載しています。
行動中の積算被ばく量 1.631μSv/h

概念図
電子国土webで見る
トラック 往路=赤  復路=青

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