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猫魔ヶ岳 1403.6m一等三角点峰
山行種別  無雪期一般
ねこまがだけ 歩行距離 9.0km  累積標高 1,071m
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山行期間 2020年9月2日(水)
コースタイム 林道北堰赤枝線・厩岳山登山口(8:43)→分岐・作業道終点(9:19)→参道入口・第一番菩薩(9:33,9:40)→厩岳山神社(10:47,11:08) →厩岳山(11:22,11:29)→猫石(12:09,12:30)→猫魔ヶ岳(12:52,13:01)→八方台(14:00)
写真
林道北堰赤枝線の厩岳山登山口 厩岳山の案内板 厩岳山馬頭観世音菩薩坐像の説明板
スギの造林地の中を進む キンミズヒキ 分岐には手作り標識がある
水源かん養保安林にもなっている このエリアは福島県の公社造林地 12年前には上部が開けていて木々はもっと低かったような気がする
最後のの分岐、草履地作業道から更に奥へと入る 御宝(旧漢字)前と彫られた石灯籠 第一番菩薩・如意輪観世音菩薩
スギの造林地が出てくるが、やがてミズナラなどの広葉樹林帯になる 参道の途中には西国三十三観音石仏が鎮座する 二十二番まで登ってきた
雪で倒壊した厩岳山神社 行基清水も水が出ていない 厩岳山の山頂
金沢峠への分岐 オオカメノキ アキノキリンソウ
猫石分岐の標柱 猫石で昼食休憩 猫魔ヶ岳の一等三角点
猫魔ヶ岳山頂 フローズン2トップの樹氷チェア降り場 眼下に猪苗代湖が見える
八方台登山口に到着 平日のためか駐車場も余裕あり 八方台の休憩所

行動記録
 猫魔ヶ岳やまびこ探勝路を歩いてみようと計画した。探勝路は八方台から雄国沼までだがルートは紅葉の時期がお勧めなので、秋に歩くことにして今日は厩岳山登山口から西国三十三観音石仏を見ながら猫魔ヶ岳に登ってみることにした。厩岳山に登るのは12年ぶりである。登山口は磐梯吾妻ゴールドラインの栄川酒造の醸造所「磐梯蔵」から林道北堰赤枝線に入り500mほど進んだところにある。車は造林作業道の入口のところに2台、作業道を入ってすぐのところに5台ほど止められる駐車スペースがある。下山口は八方台を予定しているので事前に車を1台デポしておいた。ひとりの場合は自転車を八方台駐車場にデポしておくと良い。
 熊避けに熊鈴と蚊取り線香を準備して歩き始める。造林地作業道は最初のうちは問題無く車が入れる状態だが、徐々に周りの草木が伸びて道幅も狭くなってくる。やはり作業道入口の登山口に車を置いて登るのが正解のようだ。分岐には手作りの標識があるので迷うことは無い。最後の分岐を案内板に導かれて右に入り15分ほど進むと石灯籠と石仏「第一番菩薩・如意輪観世音菩薩」がある。ここが厩岳山神社の参道入口である。石灯籠には御ほう前と刻まれていた。("ほう"は宝の旧漢字、また厩岳山(まやたけさん)は厩山(うまやさん)とも呼ばれている)
 ここから西国三十三観音石仏を巡りながらつづら折れの参道を登っていく。神社までは急勾配もなく登りやく疲れも感じない。10時47分、歩き始めて2時間程で厩岳山神社に着いた。訪れてみると立派な社殿の厩岳山神社は雪の重さで倒壊し、神社の脇に勢い良く出ていた行基清水は涸れていた。社殿の前は夏草で覆われ、まるで兵どもの夢の跡のようである。これを再建するのはさぞかし大変なことだろう。歴史ある神社でありこのまま朽ち果てるのは余りにも忍びない。
 20分ほど休んでから裏山の厩岳山に向かう。ここからはトラロープも張ってある急登で山頂までひと汗絞られる。山頂に立つがガスに覆われて視界は無い。12年前もやはりガスで覆われ、展望を経験したことがない。もう一度来いと言うことか。厩岳山から急斜面を下ると雄国沼の金沢峠への道を分ける。時間も早いので猫石まで行ってお昼ご飯にすることにした。猫石まで樹林の中をトロ登りで進み、最後に急坂を登ると猫石分岐に着く。左に少し入ると猫石で、雄国沼休憩舎へはここから下る。猫石で昼食を摂ってから猫魔ヶ岳へと向かう。
 雨具を付けるまででもないが小雨が降ってきた。20分ほどで猫魔ヶ岳一等三角点に到着。遅れ始まった大○くんを待って三角点を囲っているコンクリートに腰を掛けてのんびりとした時間を過ごす。猫魔ヶ岳から八方台へは、一旦1312m標高点のコルまで急斜面を下る。標高点ピークを越えてしまえば比較的歩きやすい道で「猫魔ヶ岳やまびこ探勝路」と名付けられたこのコースは、猫魔ヶ岳の往復であれば、そう時間もかからないので気軽に登ってくる人も多いようだ。1時間ほど進むと八方台登山口に到着する。時間は14時ちょうど。歩行距離は9キロ、所要時間は5時間20分ほどで、リハビリにはちょうど良さそうな距離だ。デポしておいた車で林道北堰赤枝線に戻り山行を終えた。
 林道北堰赤枝線入口のところにある栄川の醸造所「磐梯蔵」のところでは水を汲みに来ている人もいた。麓の磐梯町には磐梯西山麓湧水群「龍ヶ沢湧水」もあり磐梯山慧日寺資料館の庭園に引水されている。すぐ近くに山から下ろされた厩岳山馬頭観世音菩薩坐像が安置されている厩嶽山馬頭観音覆堂があるので水を汲みながら寄ってみるのも悪くない。(和)

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