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No.6382
北アルプス・剱岳 2297.1m三等三角点峰
山行種別  無雪期一般
きたあるぷす・つるぎだけ 地形図

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山行期間 2020年9月20日(日)
コースタイム 馬場島(3:02)→松尾平(3:40)→三角点(5:55)→早月小屋(6:45,7:00)→剱岳(9:47,10:05)→早月小屋(12:35,12:54)→三角点(13:33)→松尾平(15:15)→馬場島(15:50)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
馬場島荘前の駐車場 前日のうちに登山口をチェック 最初から急登のようだ
松尾平を過ぎしばらく登ったところで見た富山の夜景 先行者のヘッドランプが見え空が微かに明るくなってきた(標高1,670m) 三角点手前から西方面を見る
早月小屋は近い これから向かう剱岳 標高2400mの標識
剱岳山頂も近づいてくる 急登の樹林帯を抜ける岩場を登る 標高2800m標識
この先から岩稜帯となる 剱岳山頂は目の前 別山尾根から立山室堂を見る
別山分岐 山頂の祠 剱沢を挟んで立山の峰々が連なる
八ツ峰 お願いして写真を撮っていただく これから戻る早月尾根
向こうに見えるのはカニのハサミか 小窓尾根 早月小屋へと下る
早月小屋で昼食をとる 立山杉 1200mまで高度を下げる

行動記録
 当初は白山がメインで、ついでに近くの荒島岳に登る予定でいた。富山を通るのであれば前から気になっていた剱岳の早月尾根にも登りたいと欲が出たが、3つ登るのは体力的にもきつく日程的にも時間がない。来年登れるかどうか分からないので今回は剱岳を優先して、白山と剱岳に決めた。
 前日自宅を7時に出て小国町経由で新潟、荒川胎内ICから高速に乗り、滑川ICで降りて馬場島には15時前に着いた。今日は早めに就寝して明日に備えることにする。隣の車では2時頃からガタゴトと登山の準備する音がする。お隣さんが出発するのを待って起き、簡単な食事をして3時にスタートした。年代物のヘッドランプなので暗く数メートル先しか見えない、前日下見をしていたので迷うことはないが、先が思いやられる。
 登山道は最初から急登で回りは暗くて見えないので黙々と登るだけだ。今日は長丁場なのでマイペースを心掛ける、一旦緩やかになったところが松尾平でその先も急登が続く。時折遠くに富山の夜景が見えるようになり大分登って来たと感じられる。小休止していると中年の3人組がさっそうと追い越していく。こちらはカメさんで行こう。少しづつ空が明るくなり山の輪郭が見えてきた、尾根に乗ると視界が開け左手に見えるのが猫又山か?
 この先も急登が続き、緩くなった樹林帯の中を行くとクサリ場を越え小さな広場の向こうに早月小屋が見えた。長かった、小屋前で岩稜歩きに備えストックをしまい、ヘルメットを着用して準備する。樹林帯を抜けると潅木帯、ガレ場、岩稜と変わりながら登り続ける。山頂まで0.7km、標高2800mのプレートがあるところまで来ると目の前には小窓尾根が見え、その迫力に感動する。山頂に目を向けると人がアリの様に岩稜に張り付いている。自分にも登れるだろうかと不安になる。これからが今日の核心部なので気を引き締めて向かう。
 クサリ場に着き中高年の男女4人組がクサリにカラビナを付けて確保しながら登っている。自分の番になり三点支持で慎重に登る、遠くで見ていると険しそうな所も近くに来ると危険なところにはクサリが設置されて不安なく登ることができた。トラバースと直登を繰り返しながら別山分岐に着くと山頂は目の前で、やれやれもう一息といった感じである。天気も曇りから晴れてきたものの風は冷たい。山頂には大勢の人たちがお社前には記念写真を撮るのに順番待ち状態だ。自分も並んで撮ってもらう。この場所はコロナ過には無縁のようで、マスクなし密集状態になっているので念のためこの場は離れた。(自分もマスクなし)
 ハツ峰や立山など東北では味わえない風景を充分堪能して下山する。年とともに体の切れがなくなり、登るよりもさらに慎重に下る。登るときにはわからなかったが、ここが難所のカニのハサミという所か。足場がないのでボルトに足をのせて越える。下を見ると切れ落ちて怖いがクサリがあるので慎重にいけば心配ない。後から人が来れば先を譲り、次から次へと譲るようになり一抹の寂しさを感じる。安全第一で行こう。
 登ってくる人たちとすれ違うが、若い女子のグループや小学生の家族ずれなど、自分にとってはハードルの高い山だと思っていたので、ちょっと考えてしまった。無事早月小屋に着いて遅い昼食を済ませる。皆さん適当な距離を保って休んでいる。これからの長い下りに、膝を傷めないようにストックを多用してゆっくり下る。
 登るときには暗くて見えなかった景色が見られ、こんなところを登って来たのかと驚かされる。特に目に着いたのは立山杉の巨木の多いこと、ブナの木もあるが点在している様で東北のブナ林の様なものは見当たらない。松尾平に着いて、ようやく先が見えてホッとする。最後の急な下りを降りて登山口に着いた。無事についた安堵感と、なかなか実現できなかった剱岳早月尾根が出来た達成感に浸る。馬場島荘は閉まっているので、コンビニで教えてもらった上市町内のアルプスの湯でゆったりと疲れを癒やした。(菊)

概念図
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トラック 往路=赤  復路=青

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