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No.6425
傾城森 446mピーク
  416.7m四等三角点(点名:東谷地山)
山行種別  無雪期一般
けいせいもり 地形図

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山行期間 2020年11月3日(火)
コースタイム
駐車場(15:15)→傾城森分岐(15:30)→傾城森(15:33)→林道周回して傾城森分岐戻り(16:03)→山伏森分岐(16:12)→山伏森(16:16)→駐車場(16:27)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
正面に見えるのは山伏森 云われの説明板 吊橋を渡る
擬木の階段を登る 岩礫を積み上げたような山だ 遊歩道はよく整備されている
T字の傾城森分岐を左へ 傾城森の急登 細長い頂上
西には七ヶ宿の家並み 北には不忘山
東には七ヶ宿ダム湖
ダム公園へ続く道 振り返る傾城森 林道を下る
伐採地を通り戻る 山伏森へ登る 山伏森の急登
山伏森の頂上 駐車場に戻る 吊橋を渡って振り返る

行動記録
 山形からの帰り道すがら七ヶ宿町を通過中に国道からほど近い傾城森が目に入った。傾城森は登ってもあっけなく終わってしまいそうで、いつでも立ち寄れるという意識もあり登ったことが無かった。今日は帰りが早く時間に余裕があったこともあり良い機会なので登ってみることにした。傾城森は山伏森と隣り合わせにある小さな岩山であり、手前にあって国道からよく目立つ方が山伏森、その後ろというか南側が傾城森である。実は今回登ってみるまでなんとなく手前が傾城森だと思っていた。しかし案内板を見て手前は山伏森と初めて分かったという次第。見てのとおり登るといっても標高差は大したことはない。1~2時間の散策にちょうど良いくらいである。
※傾城とは絶世の美女のこと。君主が夢中になって国を城を傾けるほどの美人の意。日本では「遊女」の意味にも用いられ、近世では特に「太夫」を指した。
 七ヶ宿町の中心部関地区から東へ進むと右手前方に2つの岩山が見えてくる。国道の橋の手前で案内板に従い右へ入るとすぐ未舗装の広い駐車場がある。もう吊橋と山伏森は目の前である。白石川にかかる吊橋を対岸に渡るとすぐ階段があり遊歩道へとつながる。岩礫を積み上げたような斜面を左に見ながら進むとほどなく山伏森への分岐がある。まずは傾城森に登ろうと思いそのまま進む。左に回り込みながら登るとT字の分岐に突き当たる。左が傾城森10分で右はダム公園1時間とある。左に折れて頂上へ向かうと急勾配だが階段になっているので登りやすい。5分とかからず頂上に到着。南北に細長い平場でベンチに鳥居と祠がある。眺めは西に七ヶ宿町関地区の家並み、北に南屛風岳と不忘山が、東には七ヶ宿ダム湖が眺められる。
 まだ時間があるので下ってT字分岐を今度はダム公園の方に進んでみる。伐採地に出て案内板に従って右に折れると見晴らしが良くなり不忘山の展望が効く。林道に突き当たり左に折れるとダム公園へと下っていくので、適当なところで戻ることにした。左手の林を透かして伐採地が見えたので、林を抜けて伐採地を登ると先ほどの案内板に戻った。往路の遊歩道を戻って今度は山伏森へと登ることにした。こちらも急勾配に階段が整備されている。頂上はちょっとした広場でここにもベンチに鳥居と祠がある。眺めると日がだいぶ落ちてきて平地は山影になってきた。そろそろ戻ることにしよう。
 傾城森はちょっとしたハイキング気分で手軽に登ることができる山だった。現地の案内板には傾城森と山伏森のいわれが書いてある。その説明によると京都祇園の名鼓と山伏の悲恋の伝説があるのだという。京都からの逃避行の果て、この地で白石川に身を投げたという伝説が語り継がれてきたらしい。そのことにちなんで2つの岩山を傾城森と山伏森と呼ぶようになったのだとか。悲恋の物語は昔も今も人々の関心を引くものだが、そんなことも知っていると単なる散策以上の趣も出てくる。(熊)

概念図
ルート ルート=赤
電子地形図(タイル)(標準地図)を加工して作成

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