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山行データ No.3196
御所山
1500.2m 三角点峰
山行種別 無雪期一般
(船 形 山) ごしょさん
■山行期間 2001年7月20日〜21日
■コースタイム 7月20日 夫の小屋跡(12:20)→落合(13:20)→クラビ沢出合(13:28,13:39)→大沢小屋(15:12)泊
7月21日 大沢小屋(5:50)→御宝前(6:40,6:53)→御宝前分岐(8:55,9:08)→色麻分岐(9:47)→御所山(9:52,10:00)→御宝前分岐(10:34)→水場(11:00,11:10)→クラビ分岐(12:05)→落合(13:22)→夫の小屋跡(14:15)
■写真
丹生川を右に見ながら林道を歩く 林道にも標識が 素堀のトンネルが2ケ所 落合にはなぜか自転車が置いてあった
層雲峡を行く ほとんど沢登りの世界 小滝の左岸をへつる 大沢小屋
釜や淵がある 御宝前から上部を望む 40mの大滝(雄滝) 雄滝を振り返る
ガレ場を一気に登る 御所山頂(船形山) ヤマアジサイ 下山途中のクラビコース


■行動記録
7月20日 天候 晴れ
 福島を朝ゆっくり出発した。尾花沢で買出しをしてから御所山荘跡を目指す。新鶴子ダムの下の管理事務所の前を通って対岸の林道に出る。ダムの上の道路は、一般車は乗り入れできない。
 林道をしばらく行くと二股に分かれるので、湖畔に沿って右に折れる。御所山荘跡に現在、建物を建築中で大型車両が行き交っている。運転には充分注意したい。出発点となる夫の小屋跡は広場になっていて充分な駐車スペースがある。
 丹生川沿いの林道は左上、柳木沢沿いに行く林道(廃道)は右にある。これから行く丹生川の林道は鍵がかけられているが許可をもらえば入れるようだ。私たちはザックを背負い林道を歩き始める。途中で軽く昼食をとって落合についてのが13時20分、休まず歩けば45分ほどの道程である。林道はここまででクラビ沢との出合まで降りる。ウエディングシューズに履き替え、登山靴をナイロンの袋に入れてザックにくくりつける。
 層雲峡と呼ばれている丹生川を遡る。特に登山道がついている訳ではなく、1〜2mの小滝が出てくるだけだが、釜やへつりもありほとんど沢登りの世界である。2時間30程で大沢小屋に着く。大沢小屋は以前の営林署の造林小屋で、だいぶ傷んではきたが写真のように立派な造りで、こんな場所になぜこんな小屋があるのだろうと不思議な気持ちにさせてくれる。一見に値する。一晩お世話になる。訪れる登山者は少ないのだろう、小屋は貸切である。多少ほこり臭いが、屋根があるだけで贅沢である。水は小屋の脇の小沢が使える。
7月21日 天候 晴れ
 濡れた衣服を再びまとい6時前に出発する。左岸に踏跡があるので沢に入らなくて歩ける。右岸に渡ってしばらく道が付いているが、最後はやはり沢の中を歩くようになる。右俣を見て少し行くと右に大きな滝がかかり沢は行き止まりになる。ここが御宝前と呼ばれているところで水しぶきをあげてかかる滝が雄滝、落差は40mほどある。また、左の水が流れていない岩場が雌滝だそうだ。
 水を補給して尾根に上がろうしたが、水は酸っぱくて飲めたものではなかった。一応補給したものの飲み水は大沢小屋で準備したい。左の小沢を利用してガレ場を登り尾根に取り付く。落石を起こさないように慎重に登っていく。尾根に取り付いても傾斜はきつくトラバースも足場が悪いので充分注意したい。危険地帯をクリアーし、尾根がはっきりしてきたところでウエディングシューズから登山靴に履き替える。ゆっくりとしたペースで尾根を目指す。分岐に出たのが8時55分、沢から離れて尾根に出るまで2時間を要した。
 小休止を取ったあと山頂を目指す。色麻分岐への急斜面の手前に、いくらか水が流れていた。葉ですくい口にする。ここまで飲み水を我慢してきただけに大変おいしく感じた。色麻分岐まであがってくると、今までだれとも会わなかったが嘘のように多くの登山者を目にする。宮城県側では船形山の名で通っているメジャーなこの山である。一方、山形県側はコースが長いこともあって、訪れる登山者もそう多くはない。
 山頂で記念写真を撮った後、仰向けに寝転がってしばし休憩。天気は良く照りつける太陽も心地よい。下山はクラビコースを通って落合に戻ることにする。御宝前分岐まで登ってきた道を引き返す。デポして置いたザックを背負って一旦1291mピークに登り、北に延びる尾根に道を取る。20分ほど下っていくと水の流れる音が聞こえてくる。クラビ沢の源頭が尾根まで突き上げ尾根と併行して流れているのだ。水は登山道のすぐ脇で取れ、テント場にもなっている。しばし休憩し冷たい水で喉を潤す。尾根伝いの登山道をさらに下りていくと山形県側では初めて登山者と合う。1009mピークを越して荒神山との鞍部まで下りるとクラビコースの分岐点に着く。国土地理院発行2万5千分の1の地図には1009mピークの尾根から登山道が分岐しているようになっているが、実際の道はコルから分岐し斜面の南側をトラバースするように下りて行く。
 クラビ沢が近くなってくると尾根伝いに迂回路が付いている。沢筋は崩壊して使われていないようだ。急斜面のやせ尾根を下りると道は左右に分かれるので左の壊れた丸太の橋を渡る。地図に登山道が書いてある尾根に取り付く。トラバースするような感じで先へ進む。刈り払いがされていないので日が当たる場所は草が伸びていて歩きづらい。左に手掘りのトンネルがあった。やがて道は沢に下りるようになる。クラビ沢の右岸に渡りしばらく下りていくと落合に着く。あとは林道を車を置いてきた夫の小屋跡まで戻る。(I.I)
 


■概念図


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