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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3350
蒲生岳 828mピーク
山行種別 無雪期一般
がもうだけ 地形図 只見


■山行期間 2002年7月28日
■コースタイム 駐車場(7:30)→久保登山口・二荒山神社(7:40)→夫婦松(8:05,8:20)→西側岩壁分岐(8:35)→西壁→山頂(9:08,9:52)→風穴(10:00)→宮原分岐(10:03)→鼻毛通し(10:07,10:15)→西側岩壁分岐(10:21)→夫婦松(10:33)→久保登山口・上原清水(10:55,11:00)→駐車場(11:08)
■写真
久保登山口の駐車場 二荒山神社 夫婦松・ちょうど中間点
クルマユリ 西側岩壁と鼻毛通しの分岐 西側岩壁をトラバースする
蒲生岳山頂 山頂の祠 風穴からは冷たい風が吹出す
鼻毛通し 上原清水(かんばらしみず) 駐車場から蒲生岳を望む

■行動記録
 蒲生岳は只見町の中心街の北東に位置し、JR只見線の会津蒲生駅のすぐ北側にそびえ立つ。地元では只見町のマッターホルンと呼んで親しまれている。標高は828mとそう高くはないものの、その鋭角に尖った山容は充分な迫力を持っている。登山口は久保と宮原の二カ所あり、いずれも駐車場が整備され標識もしっかりしている。今日は久保登山口に車を置き、西壁コースを登り、鼻毛通しを通って久保登山口に戻るルートを歩いてみた。
 久保登山口には5〜6台は止められる駐車場があり、道路向かいにある集会所のトイレは、親切に登山者も利用できるようになっている。地元の人たちの暖かい気持ちが伝わってくる。蒲生岳に登るには二荒山神社が出発点となる。二荒山神社は、踏切を渡って上原清水(かんばらしみず)の所から流水路を通るか、JR会津蒲生駅から線路を横切り参道の石段を登って神社に行く。登山届けもここにある。
 樹林帯に入り登っていくと、やがて尾根道になる。ここからはほぼ一直線に急坂を登る。露岩帯を過ぎると松林になり夫婦松に着く。露岩帯の強い日差しに一汗かいたところで木々の日陰を見つけて小休止とする。コースの丁度中間点にあたる。
 夫婦松を過ぎると再び露岩帯となり、クルマユリの群生地に出る。4回目の蒲生岳だが、7月末の休日なので、いつもクルマユリが迎えてくれる。私にとって「蒲生岳=クルマユリ」である。さらに急坂を登っていくと、西側岩壁と鼻毛通しの分岐に着く。今日は左の西側岩壁を行くことにする。岩壁下部を慎重にトラバースする。最近はロープも張られ注意さえすれば、そう危ない目もしないで通過できるようになった。岩を登るようにして西側の尾根に取りつく。麓をのぞき込むと、丁度JR只見線の下り1番列車が蒲生川に架かる鉄橋を通過するところだった。30年前には毎日のように乗務していた只見線の2両編成のキハ(普通車のディーゼル列車)を懐かしく思い出す。列車を写真に納たら再び登り始める。急坂を一気に登ると蒲生岳の山頂に着く。三角点は無いものの、ここからの眺めは最高だ。目の前には昨年登った柴倉山が見え、遠くには会津朝日岳、浅草岳などが尾根を連ねる。しばし眺めを楽しむが、梅雨明けの強い日差しが容赦なく注ぎ、何しろ熱い。立木の少しの日陰を見つけてしばらくの間休むことにする。
 下りは鼻毛通しを通って久保登山口に戻ることにする。急坂をゆっくり下りていくと右に蒲生岳の風穴がある。時期によって冷たい風がクーラーの変わりをしてくれる。風穴から少し下ると宮原下山口の分岐、右の岩場をトラバースすると鼻毛通しに行く。鼻毛通しも日陰になっていて休むに良い。朝4時から登山道の刈り払いをしていたと言う地元の人たちの「鼻毛通しの岩は新潟沖地震でも崩れなかった」などと世間話を聞きながらしばし休憩。休み過ぎたので、あとは一気に登山口まで下った。上原清水で喉を潤し、今日の夜の水割り用にとペットボトルに水を補給し駐車場に戻る。(I.I)

■概念図


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