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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3353
尾白山 1398mピーク
山行種別 無雪期一般
おじらやま 地形図 城郭朝日山、会津山口


■山行期間 2002年8月3日
■コースタイム 林道小塩塩ノ岐線・造林地入口(9:50)→尾根合流点(10:10,10:17)→ 1179mポイント(12:42)→ 1278mポイント(13:15)→観測所建物(13:41)→尾白山(13:54,14:09)→観測所建物(14:17)→1278mポイント(14:35)→1179mポイント(14:56)→尾根合流点(15:47)→林道小塩塩ノ岐線・造林地入口(16:27)
■写真
入口は造林地 赤布と踏跡を頼りに登る 1179m地点
1278mピークから古町を望む 尾根道から尾白山を見る 古いロボット雨量観測所
尾白山の標柱 山頂から麓を見る 古町の大イチョウ・伊南小学校

■行動記録
 伊南中学校の校歌にも歌われているという尾白山、以前から行ってみたいと思っていたが、地元に密着した山でこの山に関する資料はほとんど無く、登山道も有とするもの、無とするものなど様々であり、地元の人の聞き取りにより、地元商工会で苅り払い作業を実施しているとの情報を掴み、今回2度目のアッタクとなった。
 しかし登山道が不明であきらめて帰路につく途中、地元G.Sで給油中したついでに登山道について聞いてみた。親切に商工会の方々がイベント会場にいるので聞いてみたらと言うことで、イベント会場まで行き情報を収集して、時間は遅くなったが再々アタックとなった。
 この山に関する資料も少ないので、細かくレポートする。田島町から国道289号線で南郷村へ、山口から伊南村へ南下し、伊南村の中心街古町地区唯一の信号機を右折し進む。右に、緑の百選に選ばれている伊南小学校の大イチョウが目に飛び込んで来る。さらに前進し伊南川にかかる橋を渡ると小塩部落の交差点、先を進めば林道「小塩・塩之岐」線である。直進して林道を登って行くと右手が森林公園となっている久川城跡である。
 林道はアスフャルト舗装から砂利道となる。先を進めて約700m ほど行くと林道左側の造林地入口に車5台程度の駐車スペースある。ここが登山口なる。尾白山への道標も目印も、何も無い、赤布がかろうじて1枚あるのみである。
 身支度を整え、最初スギの造林地を登って行く。登山道ははっきりしている、その先ちょっと急になり、再度スギの造林地となるが、道はだんだん不明瞭になる。所々赤布があるが、湿地になっているその先を進むと、再々度スギの造林地となり道は分からなくなってしまう。赤布もなくなってしまう。前回の引き返しポイントとなった所である。
 商工会の人に聞いたホットな情報もあり、先を進む。商工会の人の話ではこの辺は分かりにくい所だとのこと、ここの道案内までしてくれるとのことだったが、何とか自分たちで道を探そうとお断りをした。
 スギの造林地に入り込むと左側が一段小高い部分がありその下の窪部分を登って行く。雑木林になり、その中かすかな踏み跡をたどる。そう濃くない雑木林を抜けると左はスギ林の造林地、右の雑木林に沿って登って行くと小さな尾根に乗ることができた。尾根に出たら90度右側にコースをとる、尾根まであがると踏み跡があり、赤布が再び出てきた。着実に尾根を進める。
 しばらく行くと尾根部分が急になりトラバースする。さらに登り、尾根の左へ回り込み小塩沢源頭部方向へトラバースするようになる。踏跡ははっきりしないが、赤布があるのでそれを追って行く。赤布を見失ったところで、尾根めがけて登る。
 尾根にでると再度踏み跡が現れる。右側は切れ落ちている。しばらく登って行くと宮沢入川側からの尾根と合流する。ちょっとした平坦地で休息ポイントとなる。
 この宮沢入川側からの尾根も登山道はあるとのことだが、取り付き点が不明で結構荒れているようである。
 この尾根の合流点から頂上にかけて左側が国有林、右側が民有林となっている。国有林の境界杭が打ってあり、適当な間隔で立木に赤スプレーで印がしてある。これが下山のとき役立つことになる。登山道は苅り払いされており、今までの赤布を探しながらの登りと違い楽である。しかし暑いさなかの急登はつらい。
 しばらく行くと緩やかになり左に折れるポイントへさしかかる。ここが滝倉川からの尾根の合流点1179mポイントただ。こんどは登りは緩くなるが、苅り払いしてから時が経過しているのか、登山道が不明瞭になる。それでも国有林につけられた赤スプレーを着実にたどっていけば尾根沿いだしコースから外れることはない。地図の1278mポイントに来ると、この先登山道は苅り払いされており、いままで樹林の中の登りであったが、東側の視界も時々開けて、見晴らしが良くなってくる。頂上は近いことが感じられ、先を進めると今は使用されていない雨量観測所であろうか、建物がある。
 この先一登りで頂上を踏むことができる。山頂を示す標識も祠も何もない。静寂の世界で、多分林野庁所管の標高点を示す石柱だけが唯一のものである。
 頂上からの眺めは良く、北に大博多山、東に古町の町並み、その先にとんがり三角山の唐倉山と満足な山行となった。 (S..O)

■概念図


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