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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3362
ニペソツ山 2012.7m二等三角点峰
山行種別 無雪期一般
にぺそつざん 地形図 ニペソツ山


■山行期間 2002年8月16日
■コースタイム

杉沢出合登山口(5:30)→天狗のコル(7:00)→前天狗(8:10)→山頂(9:30,10:15)→天狗岳(11:10)→天狗のコル(12:20)→杉沢出合登山口(13:40)

■写真
天狗のコルあたりからの展望 前天狗からのニペソツ山 天狗岳付近の岩稜
尾根を通る登山道 ニペソツ山頂 山頂からの下山道

■行動記録
2002年8月15日(木) 天候:曇
 糠平国道から見通しの利かないカーブの多い砂利道に入り、対向車へ注意を促すためにも、クラクションをならしながら杉沢出合に到着。駐車場には既に5台ほど車が止まっていた。ここでの野営では十六沢の水を使う。隣に車を止めたおじちゃんが、「この沢の水はお腹を壊すから、沸かして使用した方がいいよ。」と親切に教えてくれる。なんでも奥さんが隣町の保原出身だそうで、なんとなく親近感がわく。これから来るかもしれない車の邪魔にならないようにテントを張ったものの結構傾斜があり、ずり落ちては這い上がりを繰り返しながら眠るハメになった。それでも、一昨日のトムラウシ山での疲れが出たのか結構寝る事が出来た。
2002年8月16日(金) 天候:快晴
 気持ちよく目覚める。天気も体調も良く、やる気十分だ。定番の朝食、カップヌードルを食べ、登山開始。登山道は針葉樹に囲まれ、少々鬱蒼としているが、トムラウシのぬかるみと比べると天と地の差だ。とても歩き易く順調に高度を稼ぐ。天狗のコル、前天狗と高度を上げるに連れて、視界がどんどん開けていき、気分も爽快だ。青空と木々の緑と雪渓のコントラストがとても綺麗だ。時折頬にあたるそよ風が気持ちいい。休憩した天狗岳からは遠くに見えた頂上も、1ピッチで登りきり、到着した時には思わず歓声をあげたくなる様な天候と景色だった。十勝連峰やトムラウシ山、糠平湖が見えた。頂上はそれほど広くないのだが、他のパーティもいつまでも頂上を満喫していたいのか、なかなか下りる気配はない。うちらも、のんびりしてしまい、他のパーティと山の話に花が咲いた。気が付くと頂上に45分もいた。下山を開始する。とても名残惜しい様な気がした。下りながら「また来よう!」と思った。ニペソツ山がすっかり気に入ってしまった様だ。駐車場には13:40着。Iは冷たい水が飲みたかったのか、沢の水を生で飲み、「オレは水には強くて、滅多にあたらないんだ。ああ、うまい。」と強気だったが、結局夕方、お腹を壊し、トイレまで走る事も出来ずにヨタヨタと歩いて行くハメになる。
 下山後は、お楽しみの温泉タイム。一番近い糠平温泉まで行く事にする。それにしてもトムラウシで筋肉痛、靴擦れになっているハズなのに、山行中しっかり歩けたのは不思議だ。糠平温泉では階段の手すりをたよりにびっこひきひき降りた。糠平の湯本温泉には、新たに女性専用露天風呂ができたので、沢の音を聞きながらゆっくりと疲れをとる事が出来た。
今回の山行は絶好の登山日和に恵まれ、爽快な登山が出来た。ニペソツは、登ってみると比較的易しい山だが、見た感じはどことなく急峻で、人を寄せ付けない様な感じもする。高山植物も楽しめ、また途中シマリスやナキウサギも見る事が出来る。北海道登山を計画する人には、是非、お勧めしたい魅力的な山である。(N.I)

■概念図


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