太郎坊山は川俣町の北方、月舘町との境に位置している。登山口は、中島からの表参道、梼野(うつの)からの裏参道、それに庭坂峠からの道と、田代峠からの縦走路がある。
旧「町道遠西田代線」の庭坂峠へは、川俣町から月舘方面に向かい、国道349号線の岩阿久(いわご)バス停の手前から旧道に入り右に折れる。バス停を確認し小島小学校が右に見えたら行き過ぎなので小学校の脇から旧道に入り少し戻る。舗装された急坂を登っていくと、太郎坊山の案内標識が出てくる。梼野からの裏参道の分岐だ。裏参道は、道は悪いが奥まで車を進めると駐車場がある。
田代峠へは舗装路をさらに登って行く。「長寿泉」までくると見晴らしも良くなってくる。「長寿泉」は川俣町のホームページにも紹介され水を汲みにくる人も多い。道路の脇には桜の木が植えてあって、夜桜見のための裸電球がぶら下がっている。
七折れの舗装路をさらに登って行くと、トイレのある駐車場に着く。ここが最高の展望台で「あづまや」もあり長寿山への出発点にもなる。最高地点の田代峠を越え500mほど田代側に下ると庭坂峠への登山口がある。ここが今日のスタート地点だ。
標識に導かれて旧「町道遠西田代線」を登っていく。道は狭く車の乗り入れは避けたい。5分も歩くと庭坂峠に着く。標識も良く整備されている。造林地の中を登り尾根伝いに進むと、裏参道と道を合わせる。山頂まで、もう一息だ。山頂には新しい石の祠があり、手前には電電公社時代の太郎坊無線中継所跡がある。三等三角点のある太郎坊山からの眺めは良いとは言えないが、太郎坊無線中継所跡側から山並みを望むことができる。
しばらく休憩して、登ってきた道を戻る。裏参道分岐を過ぎ、庭坂峠も越えて尾根伝いに田代峠まで歩く。舗装路に降りたって、続いて向かい側の長寿山に登る。(I.I)
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