川桁山は猪苗代町の東方に位置し、磐越西線川桁駅から北東の方向にその姿を見ることができる。登路は長瀬小学校のある内野とリステルスキー場側の観音寺川からの2つのコースがある。今日は内野から登ることにした。
県道野老沢・川桁停車場線の内野から「磐梯レークランド別荘分譲地」の看板を目印に千石川に沿って進む。別荘地の一番奥に大きなマツと鳥居と小さな祠があり、車を3〜4台止めることができるスペースがある。林道(作業道)はこの奥も続いているが、駐車適地はないのでここに置いていこう。
カラマツ林の中を千石川を左に見て林道をしばらく歩く。30分ほどで林道と分かれて左の登山道に入る。やがて三十八転坂と呼ばれる急坂を登ることになる。15分ほど汗を絞られるとブナ林の尾根に乗ることができる。先ほどの三十八転坂と比較するとだいぶ緩やかに感じるが、1192mピークまでは急坂が続く。1192mピークから尾根づたいにアップダウンをしながら進む。見事なブナが目に付く。勾配がきつくなり最後の急坂を登り切ると三等三角点のある川桁山に着く。
山頂からは磐梯山が目の前に、眼下には猪苗代湖が広がる。東側に少し進むと吾妻山、安達太良山が良く見える。「ふくしま百名山」のブームも一段落し、休日だと言うのに訪れる人もなく静かな山行を楽しむことができた。帰りは登ってきた道を戻る。三十八転坂は雨上がりの時などは非常に滑りやすいので注意したい。(I.I)
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