須刈岳は西会津町上野尻の南西に位置し、国道49号線から良く見える。登路は2ヶ所あるが、今回は稲荷神社から登るコースを選んでみた。国道から上野尻方面に入り、すぐに右の農道に入る。国道の下をくぐり、しばらく行くと登山口の鳥居が見えてくる。入口の脇には須刈岳稲荷登山道の標柱が建っている。
路肩に車を止めて歩き始める。最初はスギ林の中を緩やかに登っていく。次に鳥居と長い石段が出てくる。石段は苔むし、しっとりとしてなかなかの雰囲気である。石段を登り切ると稲荷神社が鎮座している。登山道は神社の左側に付いている。ここから尾根沿いの急登が続く。20分ほど一気に登ると353mピークに着く。ここで急登から一旦解放される。コルまで緩やかに下っていくと、右から登山道を合わせる。
息をついたのもここまで、また急登が続く。落葉が敷き詰められ滑りやすい。一旦緩やかになるが、今度はさらに急坂となり立木に掴まりながら登っていく。コルから10分ほどで須刈岳の山頂に着く。北に高陽山、飯豊連峰、南に先ほど登ってきた蝉峠山が見える。眼下に上野尻、下野尻が見渡せ、タイミング良く磐越西線を走る蒸気機関車C57を見ることができた。
須刈岳には2001年9月15日に四等三角点が新設され、標高も438.36mと記録されるようになった。山頂の眺めを楽しみ、食事をしてから下山にかかる。登ってきた道を戻るのだが、登りに急だと思ったぐらいだから、下りはもっと急に感じる。立木を掴みながら一気に下りていく。30分ちょっとで登山口まで戻る。(I.I)
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