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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3556
Mt.KOSCIUSZKO 2229m峰
山行種別 無雪期一般
コジオスコ 地形図


■山行期間 2004年1月9日
■コースタイム 登山口(9:20)→コジオスコ展望台(9:55-10:00)→クータパタンバ展望台(10:30,10:35)→山頂(11:10,11:45)→ローソン峠(12:05)→休憩(12:40,12:45)→登山口(13:20)
■写真
コジオスコエクスプレス 登りはじめの沢 コジオスコを望む展望台
気持ちの良い草原 岩の間から咲く花 整備された登山道
頂上直下 山頂からの展望 山頂にて
分岐点に立つ標識 快適な下り スキーをしているカンガルー


 今回の休みは、何処に行くかなかなか決まらなかったのだが、オーストラリア行きが決まった時点で、コジオスコ登山は決まった様なものだった。が、大陸最高峰にもかかわらず、ガイドブックやインターネットで情報を集めようにもあまりにも情報が乏しい!あとは現地で入手の上、その都度対処と覚悟を決めて日本を発った。
 コジオスコ登山の基点となるスレトボからは、コジオスコエクスプレスというリフトが出ており、結構な高度を稼いでくれる。私達がスレトボに到着したのは、丁度リフトの運転開始となる
8:30頃で、人々がリフト付近にたむろっていた。もちろん日本のようにきちんと並んではいない。リフトの黒板には山頂の気温が-2℃とあり、何故か風速の箇所には-20(体感温度ということか?!)と記入されていた。いずれにせよ、上部が寒いことは明らかで、周りの人たちも着込んでいたが、下は短パン1枚という勇敢なオジサンもいた。そうしているうち、いよいよ私達もリフトに乗り込み、私は眼下に広がる草原や小さくなっていく可愛いらしい村にすっかり気をよくし、最初の頃こそはしゃぎまわっていたが、高度が上がるにつれて風が強くなり、あとは無言のままただただ震えながら早く着くように祈っていた。
 登山口ではヤッケを着込み出発。日差しは日本の
5倍の紫外線というだけあって、強烈だが風は刺すように冷たい。老年期に近いコジオスコだけあって、何処までもなだらかな登山道が続いていた。花のベストシーズンは過ぎてしまっていた様だが、お花畑が所々にあり綺麗だ。気温も日差しで少しずつ上がってきたのだろう。体も徐々に温まって着たが、相変わらず風が強くヤッケを脱ぐ気にはならない。
 コジオスコ展望台で、一休みし登り続ける。道の両脇には、ボルダーの課題にはもってこいの岩がゴロゴロしている。ショートルートの課題にもよさそうな魅力的なクラッグが次々現れてくる。まもなくクータパタンバ湖が見える箇所まできた。風も徐々に弱くなってきたようだが、日差しはいっそう強くなってきた。
 コジオスコでは、家族連れが多く、赤ん坊を抱いて登っているお母さんもいた。小さな子供達は、残雪と戯れている。杖をついたお年寄りもゆっくりと登っている。日本の山では見かけられない風景だ。オーストラリアらしい包容力を感じる山だ。ローソン峠を過ぎると更に視界が開け、あっという間に頂上に到着。しばらくのんびり展望を楽しんだり、写真を撮ったり、食事をしたりした後、下山開始。その頃には風も弱まり、気温も上がり、快適に歩けた。
 リフト乗り場で写真を撮っていると、親切なスタッフが
2人一緒にとってあげるよ、と気を利かしてくれた。リフトから降りて黒板を見ると、頂上の気温が16℃に変わっていた。コジオスコ登頂には3つのルートがある。今回は旅行疲れで体調を崩したこともあり、一番楽に登れるコジオスコウォークのルートにした。このルートはスレトボを基点としており、コジオスコエクスプレスというリフトを利用(1人往復A$23.00)し、ピストンするものである。スレトボまでは一部バスも出ている様だが、日本からは情報を入手しにくい。お勧めはレンタカーだ。私達はキャンベラでレンタカーを借り、ジンダバインまで行った。キャンベラからジンダバインまでは2時間もかからない。ジンダバインに宿泊し、翌日スレトボまで40分ほど車を走らせた。スレトボにも宿泊施設はあるが、ジンダバインの方が町も大きく便利な上、ジンダバイン湖の眺めを楽しめる。またスレトボに入るにあたり、コジオスコ国立公園の入園料として1A$15.00支払った。装備はコジオスコウォークであれば、夏の天気のよい日は運動靴でも大丈夫だろう。家族連れにお勧め出来る楽しい山だ。ただ、悪天の場合は非常に惨めな状況になることは火を見るよりも明らかで、事前の情報収集は不可欠だ。(N.I)


■概念図



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