朝、起きてみたら雨が降っていたがなんとか天気は回復しそう。近場の龍ケ岳に足を運んだ。この山は栗子山塊の山でメジャーな山では無く、すぐ近くまで車で行けるので、魅力的な山とは言い難い。山頂ピークは山形県の高畠町に属するが、福島、宮城、山形各県の県境であり、福島県の最北端のポイントともなるので、前から行きたい山ではあった。
福島を比較的ゆっくりと発ち、摺上川の遡行調査で、以前は通い慣れた国道399号を鳩峰峠に向けて走らせる。鳩峰牧場のあたりまで来たら国道を黒い物体が横切った。なんと今年生まれたであろう小熊である。となれば親熊もいるはず。と思い、車を止めたが、見あたらなかった。先週は猿の集団、今日は熊、やはり、野生動物は増えているのではないのかなどと考えながらしているうちに峠に到着した。
峠には、童話作家の浜田広介の碑と標柱が建っており、反対側に山頂を拝むことができる。最初は鳩峰牧場の牧草地の中を登って行く。右手に回り込んで行く道と正面の小高い丘に登る道がある。合わさるのでどちらを登って行っても良い。牧草に混じってカワラナデシコやアザミが咲いていた。やがて牧草地を抜けて灌木の中の登りとなる。背丈が低く見晴らしはきくので気持ちの良い登りである。灌木帯を抜けると952m
ポイントとなりやや平坦地となる。登って来た道と先にある龍ケ岳の見晴らしが良くビューポイントとなる。
その先は林の中の登りで、見晴らしはきかなくなる。そのうちなだらかな尾根に出るが、あいかわらず見晴らしは効かず、藪もうるさくなるが登山道は明瞭でテープも適当な間隔で付いている。
山頂に飛び出すと視界が開ける。南に豪士山をはじめとする栗子山塊、西は米沢盆地、北東のは蔵王連峰と晴れていればもっと遠望がきくことだろう。(S.O)
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