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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3773
大戸岳 1415.9m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおとだけ 地形図 上三寄、湯野上


■山行期間 2005年10月8日
■コースタイム 闇川登山口(7:37)→ 小屋跡(8:34,:42) → 中ツ手清水(9:22)→ 風の三郎(10:30)→ 大戸岳山頂(10:39,10:53) → 風の三郎(11:08)→ 中ツ手清水(11:35,11:45)→ 小屋跡(12:05)→ 闇川登山口(12:47)
■写真
国道121号線からの入口、手前
にファミリーマートがある
闇川の登山口の看板、ここから
右手の林道荒俣線に入る
小屋跡のところには立派なブナ
の木がある
大戸岳自然環境保護地域の標
中ッ手清水
二岐山と風力発電の大きなプロ
ペラが見える
山も少しずつ色づきはじまる 稜線から下を覗き込む
今頃にアカモノって咲きます? 右側が切れ落ちている 風の三郎の岩稜
小さな石の祠が鎮座している 大戸岳の一等三角点 大川ダムから見た大戸岳は、
ガスの中
ブログ:大戸岳 http://blog.goo.ne.jp/f_toukoukai/e/e62a4009c6d46a246e29ca98cde8d1f1

■行動記録
 会津若松市の最高峰「大戸岳」を計画して福島を前日に出発、キャンプサイトは、下郷町の大川ダムサイトにある、若郷湖西公園と決めてある。若郷湖とは、会津若松市と下郷町の境にある人造湖から名前を付けたようであるが、大川ダムが一般的、若郷湖とは馴染みが薄い。トイレも水道もあり、空いているので申し分無し。
 翌朝、登山口を目指す。登山口は会津若松方面からだと、R121を南下し、上三寄の集落を抜けると左にファミリーマートのコンビニ、右にG.Sがあり、細いT字路の交差点箇所に「大戸岳、闇川まで4.8Km」 の案内板がある。左折し、舗装された曲がりくねった道を進むと、点在する集落が現れる。
 左手に大戸岳の案内板があり、右側の林道荒俣線を上がって行く。
 約1km先の大荒俣沢と小荒俣沢の合流点にコンクリート橋が架かる。ここが登山口となる。林道沿いにはあまり、駐車スペースは無い。橋を渡って3台程度のスペース、手前に3〜4台程度だろうか。身支度を整え出発、すぐに副堤付きの砂防ダムがあり、右岸の斜面に取り付く。尾根道の取り付きではあるが、傾斜はさほどきつくない。登山道が雨水で樋状になった滑り易い登りで、ナラを中心とした広葉樹の見晴らしの効かない登りとなる。
 しばらくして左側が開ける。公社造林地であろう手入れの行き届いた若年齢のスギ林となる。その先高度を上げて行くとブナ、ミズナラの林へと林相を変えて行く。登山口から約1時間で小屋跡と言われている所に来る。朽ち果てた波トタンの残骸が残っていた。
 その先に未だ見たことのない光景に遭遇した。サワラ(ヒノキの仲間)の林に遭遇したことである。サワラは尾根筋とかに点在的に自生する姿は幾度となく見てきたが、面的にサワラの林に遭遇したのは、初体験である。それもブナと混交林となっていて、不思議であるが、後でその辺の詳しい人に聞いてみたら、ヒノキ生育のの北限を過ぎているにもかかわらず、国有林でヒノキと称してサワラを植栽して、失敗したのが、下郷町を中心にあるそうだ。
 また、大戸岳自然環境保護地域の標柱もあり見事なブナ林ともなっている。その先に「この先300mに清水あり」の案内板がある。地形図では直進して尾根に道がついているが、登山道は右側にトラバース道する。地形図の道の面影はなく藪化している。
 小アップダウン後、竹筒をくり抜いた水が流れる中ツ手清水となる。水量も多く登山道のほぼ中間点で絶好の休息ポイント。水を補給して小アップダウンを繰り返しながら登って行くと、1291mポイントと大戸岳の鞍部にでる。少し前からチラチラと見えていた山頂がここでやっと確認できた。やがて「風の三郎」と呼ばれる岩場が目の前に飛び込んで来る。トラロープは張ってあるが滑りやすく、右側は切れ落ちており、やせ尾根なので慎重に登ろう。登りきると石の祠がやせ尾根の石の上に鎮座する。その後、急勾配でトラロープ箇所があるが、ほどなく一等三角点の大戸岳山頂となる。秋雨前線が間近に迫っており、北側方面の遠望はガスの中、南側は、二岐山、那須連峰がなんとか見える。昼食をしている間に南側もガスの中に消え、雲行きも怪しくなってきたので、早々に下山する。(S.O)


■概念図



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