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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3871
大ノ姿山(小太夫山) 722.4m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
おおのすがたやま(こだゆうさん) 地形図 小宮


■山行期間 2006年6月17日
■コースタイム 大ノ姿登山道入口(10:00)→伐採跡地(10:15)→海の見える岩(11:00)→大ノ姿山(11:10,11:28)→カラ松出口分岐(12:03)→町村境(12:36)→大ノ姿登山道入口(12:55)
■写真
国道114号線の石井商店が目
次の分岐点を右に入る 大ノ姿登山道の大きな標柱、こ
ここが登山口
矢印の標識が要所要所にある 以前は植林のための作業道だ
ったようだ
杉林の中を登っていく
伐採跡地に出る 道はしっかりしている 海の見える岩から太平洋を望む
これが「くじら岩」 大ノ姿山の三等三角点 送電線まで来ると見晴らしは良く
なる
途中から大ノ姿山を振り返る 鉄塔No123からの眺めは素晴
らしい
あざみ
カラ松出口分岐の標識 四差路は右へ折れて登り返す 町村境に降り立つ

■行動記録
 昨年、中ノ森山を登るために調査していたときに浪江町の広報誌に「大ノ姿山(足利立添山)標高722m」が紹介されていた。地形図を眺めてもその山がどこなのか分からなかった。飯舘村との境に同じ標高の無名三角点峰があったが国土地理院の点の記を見れば、点の名前は「小太夫」となっている。困り果てて浪江町役場に問い合わせしたら、その山が大ノ姿山であることが分かった。登山路もあるとのことなので訪れてみた。
 白馬石山を登り終えてから浪江町方面へ向かう。津島を過ぎて塩浸の三叉路から町道に入る。角にある石井商店が目印。反対側には大姿山の案内板があるので分かりそうなのだが、今まで何回も通った国道114号線なのだが見逃していた。町道を行くと白追の手前にまたしても立派な「大ノ姿登山道」の案内標柱が建っている。
 車を道路脇の空き地に駐めて登ぼり始める。人家の前をとおり進んで行く。田んぼや畑はイノシシ対策なのか電流を通電した囲いがたくさんある。矢印の導標があるので、導かれて右の幅の広い登山道に入る。林の中の道は登山道というより作業道のようで、スギ林の中を登っていく。程なくして伐採跡地に出る。スギの造林地で、下方から林道が延びてきている。ここから地形図に記されている道と違う方向に登山路はついている。ポイントには矢印による導標があるので迷うことはない。登山道は地形図の道とは異なるので現在地判断が難しい。林の中なので頼みのGPSも衛星を捕まえられない。高度計と微妙な地形の変化で現在地を確定していく。沢を何度も横切るので給水には事欠かない。
 登っていくと標高550m付近で南西方向にトラバースして小さい痩せ尾根へ取り付く。ここから急な登りとなる。道は頂上の三角点より南に延びている尾根に向かっている。ようやく目の前が開けて尾根に出た。尾根には花崗岩の大石があちこちにあり「海の見える岩」からは太平洋が見渡せる。その先には「くじら石」あり、たもとには石の祠もある。「くじら石」とは良く言ったものだ。確かに大きな石は鯨の頭のように見える。
 一度高度を下げ登り返すと林の中に三角点をみつけることが出来る。大ノ姿山だ。見晴らしは無いので、三角点を写真に収め、その先の刈り払いされた送電線のところまで行ってランチタイムとした。
 帰路は距離は長くなるが、整備された送電線巡視路を下ることにする。巡視路は最初町村界沿って整備されており、境には土塁が構築されていた。標高630mあたりから土塁と離れ送電線に沿って下っていく。素晴らしい眺めのポイントもあるので見晴らしの良いところで休憩を取るのも良い。No123の鉄塔の先で分岐となり、カラ松出口の小さい標識が建っている。右の道は飯舘村方向に向かっている。私たちは左の送電線巡視路に入る。
 アップダウンしながら進むと尾根のコルに乗る。道は四差路になっていて巡視路の標柱が建っている。コルから直進する道は尾根をトラバースするように造林地の中に入ってしまうので、右に折れ巡視路を忠実に西に向かって登り返す。再度町村界の土塁が出てきた。道幅も広くなり、ほどなく飯舘村との町村境の道路に飛び出した。ここからは舗装された道路を約1.6Km歩いて、車デポ地点まで戻った。(S.O)


■概念図



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