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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3871
白馬石山 820.7m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
しらまいしやま 地形図 上移


■山行期間 2006年6月17日
■コースタイム 羽附登山口(8:11)→白馬石山(8:51,8:56)→羽附登山口(9:22)
■写真
作業道を登っていく やがて伐採跡地に出る 左の尾根に乗ると赤テープが所
々に付いている
ほとんど藪漕ぎなしで登っていく 花崗岩の大岩が転がっている 三角点を示す旗
白馬石山の三等三角点 山頂を示すスレート ギンリョウソウ
アザミ ミツバチの巣 林道まで下りてくるとこんなものが

■行動記録
 昨年秋、浪江町の熊ノ森山やら中ノ森山を訪れ浪江町の山々を調べているうちに、白馬石山にも登路がありそうだと言うので情報を集めていた。白馬石山は浪江町と川俣町との境にある三角点峰で、日山、高太石山に次ぐ3番目の高さがある。同じ境にありながら高太石山や日山は登山路があって紹介されているのに対して、白馬石山の記録はほとんど無い。
 いつもの相棒であり、今回も相棒であるIさんも地形図にある国道から記されている登山路を探すべく挑戦していたが断念していた。そんなわけで是が非でもピークに立ちたいと、いろいろ調べてみたが、かろうじて我が会の初代会長Nさんが1981年10月25日にやはり国道より藪を漕いで山頂まで行ったが三角点は発見できなかったとの記録を見つけることが出来た。
 国土地理院の基準点、点の記を見ると浪江町南津島の羽附よりの調査しており、昨年下調べの段階で山菜採り、きのこ採りなどで地元の人たちは入っていて、山頂まで行けるとの話を伺っていたので今回計画してみた。
 自宅を朝出発して、Iさん宅により、一路国道114号線を川俣町へ進み、山木屋から国道459線へ回って浪江町の羽附へ行く。点在する集落の最終人家まで進み人家の少し手前を右折して高台のテレビアンテナのあるあたりで車を駐車する。無理すればもう少し先まで行くことができるが、駐車スペースがあるのと、登路と思われる踏み跡があるので、ここを出発点とする。
 身支度を整え踏み跡を頼りに登っていく。すぐに右から登ってくる作業道跡に出るので、ここからは作業道跡を登っていく。右手に、枝打ちをしたヒノキ林、それを過ぎるとナラ林の森となる。その先、急に明るくなるとスギの伐採跡地でである。跡地に平成17年にスギを植栽した標柱が立っている。作業道跡もここまでで周囲を探したが踏み跡の痕跡も無い。
 スギ造林地の左側が尾根になっている。尾根に沿って登って行くと、踏み跡の形跡は無いが林は薪炭林施業の後の2次林で、途中に炭窯の跡がいくつもあった。その後のエネルギーの変化により、森林施業は無かったおかげか、下層植生がほとんど無く何処でも登ることが出来きた。ポイントに赤布を付けて着実に尾根を進める。山頂も近くなってきたと感じたあたりから下層植生に笹が出現し、阿武隈山系に見られる花崗岩の岩があちこちに出てきた。山頂付近は平坦地になっている。山頂には三角点を示すポールが立っていた。8時51分、登り始めて40分で白馬石山の三等三角点にタッチする。
 当然であるが展望はまったく無い。山頂脇の木に私たちの仲間である「福島勤労者山の会」のプレートが付けてあった。「誰も登らないような、こんな藪山にプレートを付けるなんて、福島労山も結構やってくれるじゃない」と感激、帰路は赤布を回収しながら往路を戻った。(S.O)


■概念図



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