福島県には一等三角点峰が県境を含めると31座ある。標高での最高峰は会津駒ヶ岳で、最低はいわき市の三崎公園にある。低い方から2番手が七本松であるが、地形図にも三角点の表示だけで、無名峰となっており、国土地理院の点の記で七本松なっている。所在地名では「鬼松31番地」となっているが、七本松で整理することとする。
大玉村に一等三角点があることは以前から分かっていたがわざわざ行くまででもなく、何かの機会があれば行ってみようと思っていたところ、二本松で法要があり、法要が終わり宴が始まった頃合いをみて出かけてみた。
大玉村の旧4号線を行き高屋敷とあるところを左折していき道路が町村境の最高点となったところが登山口となる。登山口の反対側に車1台分の駐車スペースがある。登山道は意外にもはっきりした道で、アカマツ、ナラなどの林の中の登りで見晴らしは無く登って行く。所々道路の左側が切れ落ちている所があり、右側が伐採跡地になっていて展望が開けるとすぐさま山頂である。三角点の周りは刈り払いされているが展望はきかない。その前の伐採跡地で東側が開けたところだけである。往路は戻るがあっという間に一等三角点の往復である。時間もあったので、登山口より下方役200mにある村社羽山神社まで足を延ばしてみた。
レポートから話し外れるが、最近当方の山登りはマイナーな山ばかりであるが、巷では世相を反映して色々な地元紹介の紀行書籍が発刊されているが、我が会の初代会長のN氏は30年も前からこの手のマイナーな山に入り、記録に残すと言う作業をやっていたことに対して、つくづく頭の下がる思いである。メジャーな山は沢山の人がそれぞれ記録を残すでしょうが、マイナーな山もそれなりに楽しみがあります。(S.O)
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