二ツ森を後に飯舘村の草野から進路を南にとると正面に小手森山が見えてくる。地形図では無名峰であるが、飯舘村のHPでは、周辺町村に養蚕の技術を伝えたと言われる小手姫伝説にまつわる山と紹介されている。小手姫伝説にまつわる神社、山など周辺では結構多いが、この山の記録は皆無である。
頼りになるのは国土地理院の点の記だけであるが、点の記では山頂の東部から西方へ約500m登ったと記されているが、現地ではそれらしき登山道は見つからない。しかたなく地元の方に聞いたところ山頂の北に登山口があるとのことで北方面へ回り込むと登山口の案内板を見つけることができた。
周辺には駐車スペースが無いのでじゃまにならない所に駐車する。登山道は刈り払いされており、案内板も要所に設置されているので、楽勝気分で進める。登山道の一部は送電線巡視路にもなっている。巡視路から分かれていよいよ林の中の登りとなる。ほぼ真っ直ぐに南へ登って行き周辺に伐採の跡が見えてくれば山頂である。
山頂部分は狭く三角点のほか大正天皇即位記念碑や大明神といわれる碑が建っているが、彫られている字が判読しにくい。山頂周辺は幾分か伐採されて見通しは少しある。後で分かったが中国からの黄砂とのことで晴れているのにモヤがかかったような状態である。先週のリベンジは終わったので帰路につく。(S.O)
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