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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3988
窓ノ倉山
673.8m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
まどのくらやま 地形図 霊山


■山行期間 2007年6月2日
■コースタイム 笹ノ峠(13:52)→窓ノ倉山(14:16,14:20)→笹ノ峠(14:29)
■写真
麓から見た窓ノ倉山 登山口に向かう分岐の目印 福島県のプラスチック標柱
錆びた鉄製の看板 境界杭 途中から踏跡もハッキリしてくる
ペンキも塗ってある 山頂の三等三角点 ツツジが咲いていた

■行動記録
 窓ノ倉山は福島県伊達市霊山町と宮城県丸森町とに境を接する県境ピークの1座である。丸森町では筆甫富士と呼ばれる町の最高峰である。一方、霊山町側は相馬市と接し三角点ではないが霊山の東ノ物見が最高点となっている。
 今日の行程は、アプローチの関係で窓ノ倉山へは丸森町から入ることになってしまった。相馬市の玉野から丸森町筆甫へ行き、県道平松・梁川線を梁川へ向かい、途中から平松、平場へと向かう。本来は主要地方道丸森・霊山線のはずたったが、一時工事は実施されたものの現在は中断して県境部分は交通不能区間となっている箇所でもある。
 今から10年位前であろうか、県道工事が遅々として進まないので現衆議院議員であるS氏から林道工事で着手して早期完成を図ってくれないかと要請を受けたが、県道を林道工事ですることは出来ないと丁重にお断りした覚えがある。未だに未開通の道路である。
 今日の計画は平場から先は立ち入り禁止となっているとの情報を得ていたので歩くつもりあった。地形図の黒破線部分を気をつけながら進めたが特段通行止めの標識も見あたらなく車を先へと進める。いつの間にか笹ノ峠まで来てしまった。
 半信半疑でGPSで現在地を確認したら間違いなく峠であった。4駆車なので登ってこれたが、乗用車の場合は途中に車を置いて歩いたほうがベターと思われる。
 福島県側は笹などの藪に覆われているが道形ははっきりしている。峠には福島県の刻印がされたプラスチックの標柱がありコンクリート杭も見つけることができる。錆びて表面がはげ落ちてしまった鉄製の看板も建っている。この山の記録も少ないが、我が会発刊の「福島市周辺の低山」によればS59.9.30にW氏が登って記録を掲載している。付近は当時伐採跡地で、この看板がポツンと建っている写真が我が会の本に載っていて、時間の経過が感じられる。
 峠から山頂までは防火線の刈り払いがされたとのことであるが時間の経過で、かすかにその痕跡があるだけである。天然雑木林は20年経過すると再生するのが良く分かる。 峠からの出だしも笹の藪となっているが先を進めるとかすかな踏み後らしきものも見いだせる。
 林の中から霊山側に県道の工事中断箇所の姿も垣間見ることができる。傾斜がきつくなってくると、まもなく山頂である。登り切るとすぐにコンクリートの杭が見えるがこれは三角点ではなくて境界杭のようで、三角点はそこから右手に50mほど行ったところにある。当然ながら展望は無い。登山道や踏み跡のある県境ピークハントが又1つ終わり残りも少なくなった。今年中には完結したいと思いながらピークを後にする。(S.O)


■概念図



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