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Fukushimatoukoukai HomePage
No.4028
飯豊山・ダイクラ尾根 2105.1m一等三角点峰
山行種別 無雪期一般
いいでさん・だいくらおね 地形図 飯豊山、長者原、大日岳、岩倉


■山行期間 2007年9月14日〜16日
■コースタイム 9月14日 福島(19:30)=飯豊山荘(21:30)=大日杉(23:40)
9月15日 大日杉(6:05)→長之助清水(7:00)→地蔵岳(9:02,9:10)→目洗清水(9:55,10:12)→御坪(11:00,11:35)→切合小屋(12:43:13:00)→草履塚(13:38,13:45)→御秘所(14:12)→一ノ王子・水補給(15:13,15:30)→本山小屋(15:40)
9月16日 本山小屋(5:32)→飯豊山(5:47)→宝珠山(7:27,7:38)→千本峰(9:30)→休場ノ峰(10:23,10:30)→長坂清水(11:19)→吊り橋(12:45,12:55)→ヌクミ平(13:27)→飯豊山荘(13:56,15:00)=大日杉=福島(18:30)
■写真
大日杉から登り始める 地蔵岳から本山を望む 御沢の源頭をトラバースすると
切合は近い
切合小屋 草履塚から見た御秘所、本山 姥権現
御秘所 本山小屋に泊まる 本山小屋で日の出を見て出発
飯豊本山での記念撮影 宝珠山へ登り返す ウメバチソウ
リンドウ 切歯尾根と呼ばれるだけあって
登り返しが続く
千本峰手前の岩場の登り返し
ダイグラ尾根の下りは長い ようやく吊り橋へ着く 飯豊山荘でお風呂に入る

■行動記録
9月14日
 歩いてみたいと思ってたダイクラ尾根を計画した。仕事を終え福島を19時30分に出発、車を飯豊山荘の登山口にデポしてから登山口となる大日杉へ入った。24時前に着き、駐車場にテントを張って仮眠を取る。夏の時期は駐車場も混むので手前の親水公園にキャンプ場があるので、そちらを利用すると良い。
9月15日
 朝、ぐずぐずしているうちに6時を回ってしまった。登山計画書を書いてから出発、登山道を登り始めスギ林を抜けブナ林になるとザンゲ坂の急な登が待っている。急な坂もここだけですぐに尾根に乗る。長之助清水には1時間ほどで登ってこれる。少し登ると大杉のある御田に着く。さらにブナ林の尾根を登っていくと鍋越山からの尾根を合わせる1409mピークの滝切合に着く。のんびり組の私たちはここでも小休止をとる。次に地蔵岳の三角点も見学し飯豊本山を目の前に見て再び小休止、標準のコースタイムよりはだいぶスローペースだ。地蔵岳から下り、緩やかにアップダウンをしながら「目洗清水」に着く。水場は20mほど下ったところにあり、岩の所からホントに少しだけ湧き出ている。葉っぱを使って水をペットボトルに入れる。次の休憩場所は御坪と決めて先に進む。さして急斜面も無く「御坪」に着く。ダケカンバが綺麗だ。少し行き過ぎて日影で休むに良い場所を見つけて寝っ転がる。御坪は本当にのんびりできるところだ。御坪から切合に向かって進む。すぐに御沢経由切合小屋のルートが右に分かれる。このルートは6〜7月の残雪期だけ利用できるコースで、今の時期は使えない。種蒔山に向かって急坂を登り始める。しばらく登っていくと道は切合へトラバースするようになる。御沢の源頭を横切り、最後の斜面を登り切ると主稜線に出る。大日岳が目の前に現れる。すぐに切合小屋に着く。切合小屋はまだ営業していて水は豊富にある。私たちの今日の宿泊は本山小屋の予定なので、水の補給は一ノ王子の水場で行うことにした。
 切合小屋の表でしばらく休んでから草履塚の登りにかかる。ゆっくりゆっくり登っていく。草履塚には30分ちょっとで着いたが、暑さもあり、またも小休止。天気も良いし見晴らしも最高なので休み癖がついてしまったようだ。姥権現、御秘所を通り御前坂を登り切ると一ノ王子のテン場に着く。水の補給のため荷物をデポして水場へ降りる。明日のダイグラ尾根には水場が下部の長坂清水までないので宿泊分と明日の下山分の水を確保して本山小屋へ向かった。
9月16日
 お湯を沸かしミニラーメンとおにぎりを食べて5時半過ぎに小屋を発つ。本山5時47分、写真を撮ってからダイクラの下りにかかる。宝珠山手前のコルまで標高差400mを一気に下っていく。登り返して宝珠山へ。小休止して再び下降に入る。宝珠山の肩の標識を確認し、千本峰に向かう。次の下りは350mの標高差、宝珠山から1時間ほどのところで小休止していると、小屋でお隣になったご夫婦に抜かれる。この方たちはゆっくりペースだが休むことをしない。休む時間を少なくすれば、ゆっくり歩いてもそう遅くならない。見習いたい行動パターンだ。
 1499mピークをトラバースし、岩場を登り返し、やがて千本峰の標識の所に着く。下りはまだまだ続く。休場ノ峰に着いたのは10時23分、出発から5時間近く経っていた。岩場などの危険箇所は千本峰のところまでで、休場ノ峰までくるとひと安心だ。ここから吊り橋まで急斜面が続く。気を抜かないように下っていく。長坂清水には11時19分、吊り橋には12時45分に着いた。さすがにダイクラ尾根、ゆっくり下ってきたこともあるが、本当に長かった。登りの登山者も結構いて皆さん頑張っていた。いずれ登ってみたいコースでもある。
 吊り橋を渡ってから10分ほど小休止し、桧山沢の水で汗を拭いてホット一息を入れる。玉川の左岸をトラバースして進み、林道に出てしばらく行く。コンクリート橋を渡ってヌクミ平を過ぎると飯豊山荘まで後30分である。
 飯豊山荘でお風呂に入り、食堂の営業時間が終わっていたにもかかわらず、前回来てやみつきになった「岩魚のフライ」を作ってもらいお腹を満たしてから車を置いてきた大日杉に向かった。(I.I)


■概念図



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