6月初旬と沢登りのシーズンには少し早めではあるが、梅雨前の晴天を利用して大滝沢の沢登りを計画した。山行管理担当からは残雪の状態や上部での雪渓崩落による鉄砲水のリスクに注意するよう事前にアドバイスを受けた。
現地に到着し、水量を確認すると平水で水も澄んでおりホッとする。滑川橋手前から入渓して沢に手を入れると少し冷たく感じられ、ドボンはまだ避けたいところだ。F1(15m)に到着し左岸から取りつく。最初からライン取りにもたついていると、涌○さんからもう少し左から登るとスタンスが取りやすいとアドバイスを受ける。
F1以降の滝やナメを楽しみながら進んでいくと滑川大滝に到着。新緑の時期の大滝も美しい。大滝は登山道を利用して高巻くが、沢に戻る目印が見つからず少し通り過ぎてしまった。なお、昨年登山道でメンバーがスズメバチに刺される事案が複数回あり懸念していたが、時期も早かったのか今回はスズメバチの姿を見ることは無かった。大滝を高巻いて沢に戻り、その後も次々と滝が現れる。直登したり巻いたりと楽しく進んでいく。やがてヒョングリ滝が現れ今日の遡行はここまでとする。滝のすぐ手前右岸の細い枝沢を登山道まで登り、登山靴に履き替えて1時間程下れば滑川温泉に到着である。
なお、新型コロナの関係で滑川温泉の外来入浴が再開していなかったのは少々残念であった。(2020.6.7現在、宿泊者のみ入浴可能とのこと。)とはいえ、新緑シーズンに快晴の大滝沢を吾妻の山並みを眺めながら遡行することができた。
(遠)