Fukushima toukoukai Home page
No.6383
コカクナラ沢 朝日連峰祝瓶山  最上川流域野川支流
山行種別  無雪期沢登り
こかくならさわ 地形図

トップ沢登り>コカクナラ沢

山行期間 2020年9月21日(月)
コースタイム 祝瓶山荘駐車場(6:00)→コカクナラ沢出合(6:30)→10m滝(7:12)→8m滝(7:43)→屈曲点856m(8:05)→ルンゼ状小沢(9:15)→登山道(10:02)→祝瓶山(10:20、10:45)→桑住平(12:01,12:14)→祝瓶山荘(13:00)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
出発点となる祝瓶山荘 野川から吊り橋を見上げる コカクナラ沢に入る

 
コカクナラ沢のゴーロはこんな感じ

 
10m滝、右岸から巻くが草付きが悪い
5m+5m2段滝、上の滝が苦労した
8m滝、右岸から巻くが悪い 8m、滝簡単に登れそうに見えるが・・ 正面の壁が屈曲点、直角に右に曲がる

 
この二俣は左へ進む
調べた資料ではこちらのスラブから登山道に出ようとしたが敗退したとのこと 今回はこちらのルンゼ状の小沢を選択した
途中から藪に入る 登山道から眼下を見る 祝瓶山の山頂
下山途中の桑住平の分岐 山側からみた吊り橋 祝瓶山荘の駐車場に戻る

行動記録
 今回大○さんの誘いで祝瓶山のコカクナラ沢を遡行した。今年、熊○さんが8月下旬にカクナラ沢を狙っていたが林道が工事中で断念して角楢沢下ノ沢に転進した経過がある。今回はネットで確認する限りでは通行可のようだ。ただこのアプローチに使う木地山ダム脇の林道は、頻繁に崩落などがあって以前釣りに来たときも大変だった記憶がある。今回も通行できるにしても雨予報なので何が起こるかわからない。山行管理担当の和○さんからは、もし通行止めだったときのために他の沢に転進できるようにあらかじめ計画署を作成しておくようアドバイスを受けた。コカクナラ沢は祝瓶山の沢の中では初級のクラスだが、資料を見る限り、しばらく沢を休んでいた自分にとってはちょっと難しいレベルだといえる。今日は家庭の事情で戻る時間が決まっているので朝早く遡行を開始することにした。天気予報では朝は小雨で昼にかけて徐々に天気が回復する予定だ。
 アプローチの木地山ダム林道は、かなり狭く対向車が来たら大変だ。その細い林道を進み林道終点の祝瓶山荘には6時前に到着。車は電話ボックス(登山届入れ)がある広場に止めた。自分たちが到着したときにはすでに4台のクルマが止まっていて、朝ご飯を食べている人もいた。雰囲気からすると釣りが目的の人が多いようである。準備を整えて6時ちょうどに出発する。
 野川にかかる吊り橋は老朽化のため使用禁止で渡り板が外されている。登山道を歩く人にとってはかなり大変だが、沢登りの人や釣りの人は沢を歩くのが目的なので徒渉は特に問題ない。野川を渡渉したらすぐに登山道左にあるカクナラ沢に降りる。カクナラ沢を少し遡るとコカクナラ沢出合になり、6時30分にコカクナラ沢の遡行を開始した。コカクナラ沢の渓相は、始めは穏やかで砂州やゴーロなどで形成されているが、途中から祝瓶山に突きあげるように高度を上げ滝が多くなるのが特長である。今回はとにかく時間短縮のために、下流の楽な部分はほとんど休みなし抜ける。滝もいくつかあるが問題なく登れるレベルである。7時12分、難しくなるエリアの入口にちょっと危険な10m滝(直爆)がある。ここの直登は自分たちには難しいので記録のとおりに右岸の草付きから巻いてみた。しかし草が抜けやすく、加えて土に足がささらなくて滑りやすい。ちょっと手強かった。
 祝瓶山に突きあげる沢の全体的な特徴として草付きの高巻きは悪いようだ。軽アイゼンか沢用のスパイクがあれば役立つかもしれない。ここを越えるとしばらくゴーロが続く。7時26分、2段滝(5m+5m)に到着する。下の滝は難なく登れたが、上の滝の直登ができず左岸から巻いた。巻きはスラブでホールドが難しく、こぶしでスタンスを作り大○さんに先に上がってもらい自分はスリングで引き上げてもらった。その後、2〜3mの小さな滝が出てくるが、すべて簡単に越えることができる。7時48分、8m滝に到着する。調べた記録には「巻きは悪い」と書いてある。見ると右岸から巻くのが楽なようだ。とりあえず巻こうか考えたが、大○さんがヌルの左壁をトライするという。ヌル壁をスルスルと登っていく。自分も後に続くが、ヌルヌルでラバーソールでもつらい登りである。大○さんにロープを出してもらった。
 何とかヌル壁を登り切って草付きを少し登って落口へ進むが、うまい下降点が見つからない。懸垂で降りようか考えていると、大○さんが階段状の下降ラインを見つけスルスル降りてしまう。一つ間違えると滑落するので注意が必要だが、比較的フリクションがきく。最後は先に降りた大○さんの肩を借り、何とか沢床に戻った。
 しばらくゴーロ帯を登っていくと、8時05分、沢が右に大きく曲がる「屈曲点」に着く。正面は岩稜が立っていて、いれから進むルートの高度感が伝わってくる。右に曲がって登山道方面に進む。ゴーロ帯を行くと、8時33分、二俣に到着する。ここは左を進む。8時53分、8mのスラブ滝が現れが直登できる。9時15分、左に水の流れているスラブ、右に草が覆っている小沢(記録によってはルンゼと表現しているようだ)の二俣に到着する。8年前当会のパーティーはこのスラブにロープを出して登っているが、調べた記録ではスラブ上部で敗退しているものもある。検討した結果、今回は右の小沢を登ることにした。小沢は難しいところはなく、順調に高度を上げる。ただ、勾配が急で疲労も激しく途中からヤブに突入する。ヤブはつかまるものがあるだけ精神的には楽である。ここも足もとが滑りやすいので注意したい。
 小沢を突き上げる途中で休憩を1回いれ、何とか登山道に上がることができた。GPSで登山道に出たことはわかるのだが、登山道自体がスラブになっているので、まだ沢の中にいるような錯覚を覚える。祝瓶山への登山道は山頂近くになると急登でスラブが多く、慣れない人は注意が必要だ。山頂に向かう途中から晴れ間がようやく見え始めた。10時20分、祝瓶山の山頂に到着した。山頂からの景色は素晴らしく、360度の展望が得られる。ガスがまだ少し残っているが雲の切れ目から下界が見え、遡行を終えたこともあって清々しい気分になる。これで太陽が出て暖かくなってくれれば言うことはないが、風が収まらず晴れ間も続いてくれない。寒くなってきたので下山を開始する。
 多くの登山者が、下山は西の急峻なヌルミ尾根を嫌って比較的なだらかな北のカクナラ尾根から赤鼻尾根を経由するようだ。今回は時間の関係もあるので急峻なヌルミ尾根を下ることにする。ヌルミ尾根は一般の登山道としてはかなり急でスラブも多いので下りは充分注意したい。ここは沢靴のフリクションを最大限に発揮して下る。山頂付近のスラブの登山道を過ぎると、急だが普通の土の登山道に変わりスピードを上げるて下る。途中、登山道の尾根から登ってきたコカクナラ沢が見える。しばらく下ると登山道の角度が緩くなり桑住平に到着する。ここからつり橋まで結構距離がある。コカクナラ沢の入渓は距離も近く容易だっただけに、この水平移動はかなり遠く感じた。登山道ではサルナシやヤマブドウがあって、大○さんが収穫するたびに小休止することに。もう山は秋の装いだ。
 そうこうしているうちに、野川の渡れない吊り橋に到着。野川を徒渉し対岸に上がって12時58分に車に戻った。コカクナラ沢は、朝日の沢としては入門コースなのだが自分にとってはかなりレベルの高い沢だった。気疲れもあってクタクタになってしまった。ここから林道移動も悪路なので注意しながら帰路に着いた。(秀)

遡行図


GPSログ 往路=赤 復路=青
電子地形図(タイル)(標準地図)を加工して作成

電子国土webで見る
Googleマップ 往路=赤 復路=青

トップ

Copyright(C) 2020 福島登高会 All Rights Reserved.