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No.4153
飯豊・西俣ノ峰
1023.2三等三角点峰
山行種別 積雪期一般
いいで・にしまたのみね 地形図

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山行期間 2008年11月22日〜23日
コースタイム 11月22日 梅花皮荘(8:06)→西俣ノ峰登山口(8:30)→大曲分岐(9:40)→十文字の池(11:30)→西俣ノ峰(13:45)→テン場(14:30)
11月23日 テン場(8:05)→西俣ノ峰(8:30)→十文字の池(9:50)→大曲分岐(10:30,10:40)→西俣ノ峰登山口(11:18)→梅花皮荘(11:45)
写真
川入荘の脇を抜けて登山口を目指す 西俣ノ峰登山口の案内板 ロープを掴んで岩場を越える
大曲分岐からはやせ尾根になる 雲の間から時々光が差し込む 十文字ノ池はまだ凍っていなかった
十文字ノ池の案内板 トマの風の人たちと会う ラッセルも楽しい
枯松山方面を望む 丸森尾根方面を望む ラッセルが続く
西俣ノ峰 西俣ノ峰から見た枯松山 頼母木山はガスの中
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行動記録
11月22日 天候 みぞれのち曇り
 交代制勤務になってからは休みが自由に取れなった。たまたま連休中に2日間休みになったので、ラッセルをやったことがないと言うメンバーと一緒に訓練のため飯豊に入ることにした。
 前夜、仕事を終えてから福島を発った。どこにテントを張ったら良いものかと車を走らすが、テント適地が見つからない。夜中になって長者原の集落から少し外れた除雪されていない作業道にテントを張って仮眠する。
 朝、6時を廻っても真っ暗で、みぞれ交じりの雨がテントを叩き目が覚める。だめかと思いながらもテントを撤収して梅花皮荘に向かう。2日間車を駐めるので梅花皮荘に許可をもらい車を駐めた。降雪が激しいときは除雪の邪魔になるので断られるときもある。
 除雪車の脇に置くように言われ、身支度をして出発する。みぞもが小雪に変わり濡れないで行動できそうだ。いつ雨になっても良いように最初から雨具をつけて歩きはじめる。民宿の脇を通り除雪されていない作業道を進む。20分ちょっとで西俣ノ峰登山口に着く。夏道としては整備されていない西俣ノ峰コースだが、雪崩の心配をしないで飯豊に取り付くにはこのコースに限る。一気に急坂を登る。途中、急な岩場もあるが、トラロープが露出していたのでそれを掴んで乗り越える。トラロープが隠れているときは崩れてくる雪を集めて足場を作り登るしかない。以前乗り越えるのに苦労したことがあるが、今回は楽に越せた。雪の付き具合が中途半端で下りは慎重に降りないとやばそうだ。
 何とか危険地帯の急坂を登り切り大曲分岐に着く。大曲分岐からはやせ尾根だが緩やかな登りに変わる。雪も増えてきたが、ワカンをつけるまででも無い。やせ尾根を過ぎると尾根の幅は広くなるが登りも急になる。十文字ノ池の手前の急斜面まで来ると腰上のラッセルになった。行き詰まったところでワカンをつけた。ここで後続のトマの風の人たちに追いつかれる。ラッセルを交代していただき、私たちは後続に回る。さすがにトマの風の人たちはラッセルが慣れていて順調に高度を稼ぐ。私たちのパーティはワカンを履いてのラッセルが初めてのメンバーなので追いつくことすら出来ない。
 それでも何とかラッセルを交代したいと頑張って西俣ノ峰の途中からラッセル交代をしたが、すぐに追いつかれ一緒に行動することになってしまった。雪はさらに深くなり、重くなってきた。急登になったところでトマの風のメンバーの一人が空身ラッセルで一気に高度を稼いでくれた。体力と若さに感謝。
 13時45分、尾根に取り付いて5時間ほどで西俣ノ峰にたどり着いた。私たちは明日は下山しなければならないのと、天候は下り坂で、これから雨が降る予報なので、適当なところでテントを張ることにした。頼母木山方面へ向かい、風が避けられてテントが張れる場所まで進む。トマの風のメンバーは、3連休なので頼母木の小屋まで往復するとのことなので、ここで別れる。風の当たらない尾根上に整地をしてテントを張る。天候が荒れないことを願って早めに就寝した。
11月23日 天候 みぞれのち雨
 朝、テントにたたきつけるみぞれ交じりの雨で目が覚める。撤退することにして、ゆっくり食事を取りテントを撤収する。水分をしっかり含んだテントはかなり重い。8時15分、川入(梅花皮荘)に向かって下山を開始する。西俣ノ峰を越え下山路の尾根に入る。下降点には赤布を付けておいたが、昨日のトレースがしっかりと残っていた。下りは早い。十文字ノ池には9時50分に到着。ここらから、みぞれは完全な雨に変わってしまった。
 アイゼンを持ってきていないので、大曲分岐からの下りは凍っていればやばいと思い、スリングで簡易ハーネスを作り準備をしたが、気温が高く、問題なく降りることができた。登山口まで戻ると雨は本降りになった。のんびりと作業道を梅花皮荘まで歩く。濡れた衣類を車に放り込み、梅花皮荘のお風呂に浸かってから福島へと戻った。(I.I)

概念図



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