Fukushima toukoukai Home page
No.4377
坪入山 1774.2m三等三角点峰
山行種別 積雪期一般
つぼいりやま 地形図 内川

トップ雪山の記録>坪入山

山行期間 2010年5月22日(土)〜23日(月)
コースタイム 5月22日 三ッ岩岳旧道登山口(11:10)→NTT無線中継所(11:35)→990mP(12:05,12:18)→登山道分岐点(13:46,14:00)→三ッ岩岳避難小屋(16:30)
5月23日 三ッ岩岳避難小屋(7:00)→窓明山(7:55)→坪入山(9:19;9:40)→窓明山(11:11)→家向山(12:30,12:45)→巽沢山(13:50,14:00)→保太橋登山口(14:48)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
マンサクがやっと咲き始めた 旧登山道の入口 急登のはじまり
三岩岳を望む 登山道分岐点 分岐点から家向山を見る
窓明山の標柱 窓明山からみる三岩岳 坪入山を示す赤テープ
坪入山から見た窓明山と三岩岳 坪入山を振り返る 巽沢山の三角点

行動記録
5月22日
 坪入山は4度目のトライでようやく山頂にタッチすることが出来た。1昨年の5月に百名山ガイダンスにある安越又川沿いの林道より入って道行沢と西沢の合流点の尾根より取り付き入山したが、日帰りでは無理と判断撤退、その年、西沢を遡行して登ろうとしたが、雨降りで撤退。昨年の9月に小屋に前泊して、窓明山より藪こぎで挑戦したがあまりにも藪の凄さに撤退。残雪期の今回ようやく登れることが出来た。
 今回の相棒はK君で、今日は避難小屋まで行けばよいと思って8時に福島を出発した。白河中央ICまで行き、西郷村から下郷町経由で登山口まで入る。融雪水で沢の水は多いだろうと尾根道の旧道登山口より登る。
 登山道はいきなり急登となる。登り詰めるとNTTの無線中継所がある。そこからは、緩やかな登りの尾根道となる。標高も1200mを越したあたりから残雪がでてきた。1308mPのピークから下ったところで、黒檜沢からのコースと合流する分岐点を過ぎると登山道にも残雪が残り、登山道を融雪水が流れてくる。
 1400mを越えたあたりから一面残雪で覆われた世界となる。ピッケル、アイゼンも用意してきたが気温が高く雪は腐れた状態でキックステップで登る。オオシラビソの囲まれた避難小屋に予定の時間で到着する。相棒のK君が三ッ岩岳は初めてとのことでザックより余計な装備を置いて山頂を往復する。小屋は2人の貸し切りで快適な一夜を過ごした。
5月23日
 予定通りに食事をすませ避難小屋を出発する。天気はパットしないが、遠望はきく。アイゼンを装着してピッケルを手に持つ。一面雪原なので鞍部目指してオオシラビソの林の中を歩きやすい所を下って行く。鞍部より先のやせ尾根にも雪は残っているが夏道も所々出ていて問題なく窓明山までくることが出来た。坪入山の南西斜面も遠望で雪があることが確認出来たが、問題は窓明山より1775mポイントの尾根の東側の状況である。ある程度残雪(雪庇)があることは昨日登る途中より見て確認しておいたが、所々切れていた所があった。行くしかないと山頂より降る。
 下って行くと3カ所ほど雪が切れていた。距離も短いのでその部分は藪に突入してクリアーする。1775mポイントで30mほどトラバースして坪入山の尾根に出る。そこからは山頂まで一面残雪に覆われており山頂にタッチ出来ることを確信する。
 一端鞍部まで降り再度登にかかる。山頂手前が急登となるが、気のははやる思いと体がチグハグで息があがる。山頂付近には赤テープが2本あるだけでプレート類は見つけることが出来ない。GPSで山頂を確認して三角点を探したがが見つからなかった。諦めて窓明山を目指す。行動時間でほぼ3時間予定とおりで往復出来た。
 窓明山まで戻るが南西方面からの風が吹き休まない。雪原を急いで降る。1500m付近まで降ると夏道が現れ休憩する。尾根の南側には残雪が家向山の登りまで残っている。しばらく夏道を行く。適当に残雪が無くなったところでアイゼンを外し保太橋登山口まで戻る。
 坪入山を攻略するには残雪期が最適期であるが、小屋を利用するとすれば早い時期は雪に埋もれており、5月連休以降の短い期間ではないだろうか。もしくはテント泊か、スキー利用か。いずれにしろ時期を選ばないと難しい山である。(S.O)

概念図



Copyright(C) 2010 福島登高会 All Rights Reserved.