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No5036
箕輪山 1728mピーク(1718.5m三等三角点峰)
山行種別 積雪期一般
みのわさん 地形図

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山行期間 2014年11月30日(日)
コースタイム 野地温泉駐車場(6:55)→旧土湯峠(7:13)→鬼面山(7:50,7:58)→箕輪山(9:56,10:03)→鬼面山(11:28)→旧土湯峠(11:50)→野地温泉駐車場(12:10)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
温泉駐車場を出発する 旧土湯峠付近から見た鬼面山 磐梯山がかすかに見える
鬼面山手前のプロペラ状導標 鬼面山頂上から見た箕輪山 雲海が素晴らしい
コルから鬼面山を振り返る 雲(ガス)が段々と近づいてくる 急登を登り小休憩、正面が箕輪山頂上方面
ガスが迫ってくる 頂上付近のプロペラ状導標 箕輪山頂上より安達太良山を望む
帰りには鬼面山もガスに覆われていた TさんはほぼTシャツで行動する ガスで覆われた野地温泉駐車場に着く

行動記録
 滑走シーズン前のトレーニングということで箕輪山を計画した。というか「してもらっていた」と言うのが正しい。当初のリーダーの方がインフルエンザの影響により一度計画がキャンセルとなってしまったのだ。しかしどうしても諦めきれなく、ギリギリにTさんをパートナーに誘い、改めて計画して計画書を提出した。
 当日、平野部は濃い霧に包まれており、あまり良い雰囲気ではなかったが、車で標高を上げていくと霧も晴れ、野地温泉に着く頃には快晴となっていた。早めに準備が整ったので6時55分に出発。しばらくスノーシューは必要ないだろうということでツボ足にて進む。雪はあるが足首が埋まるくらい。旧土湯峠を過ぎてまず鬼面山を目指す。いつも風が強い旧土湯峠も今日は全くと言っていいほど風は無かった。幸運を感じながら鬼面山を登頂し小休憩とする。パートナーのTさんは暑いのが苦手で寒いのは大得意ということで、今日も気温は2.8℃で通常は寒いと感じる気温なのだが、既にTシャツでそれも脱ごうかという勢いである。小休憩をしてTさんの汗が少し引いたことを確認し先を急ぐ。
 鬼面山から雪のついていないガレ場を下り、鞍部のプロペラ状の導標を過ぎる。このあたりから雪が少し深くなり、つぼ足での歩行が難しくなる。雪と水溜りが介在する夏道を雪の踏み抜きに苦労しながら進み、次のプロペラ導標のあたりからツボ足を断念。スノーシューを履き、そしてその歩き易さに感嘆した。もう少し早くから履けばよかったと話しながら、灌木の隙間を苦労しながら進み、そして急登(1,550m付近)に入る。下界を見ると雲海が素晴らしく何度もその眺めを確認してしまう。急登はそれほど苦労なく突破し、勾配が緩やかな場所で小休憩。雲をみるとかなり下に雲があったのだが、今は自分達に追いつきそうになっている。追いつかれたくはないので早めに休憩を切り上げ、山頂を目指す。
 出発時、山頂はかなり遠くに見えたようであったが、思ったより呆気なく山頂に到着した。ガスにも追いつかれておらず、見晴しもまあまあで安達太良山も確認できた。風があり寒さが染みてきたので早々に下山をする。風があると言っても、いつもの強風では無く箕輪山にしてみればまずまずの風の強さである。
 下山は登りと同じラインをトレース。スノーシューのおかげで大分楽に下山できた。途中ツボ足の男女とすれ違ったが、スノーシュー等を持っているようには見えなかったので、山頂を目指していたのであればその苦労は如何ばかりかと推測される。余裕をもって計画したためか、かなり早く野地温泉駐車場に到着した。いつもなら温泉に入って汗を流すのが恒例であるが、話し合いの結果、早く着いたのだから家族サービスの時間に当てようということになり、そこで解散とした。
 今回の山行には幸運があった。いつも自分が行くと強風が定番であった箕輪山だが、比較的無風に近い状況であったことはラッキーであったと思う。また、一度計画断念後にTさんが付き合ってくれたことも幸運の一つだろう。スタンフォード大学教育学心理学教授、J.D.クランボルツ氏が「計画された偶発性理論」という理論を提唱しているということをオンライン上で知る機会があった。この「計画された偶発性理論」の本質は「とにかく行動してみれば、思わぬ幸い(チャンス)に出合うことがある」というかなり精神的な理論のようで少し怪しく考えていたが、今回のことに少し当てはまりそうな気がした。諸先輩の話しの中にも天気予報が悪くてもとりあえず現地にいってみると意外に好天の場合が多いということをお聞きしたことがある。全てに当てはまることはないだろうし、当たり前のことではあるが、ポジティブな行動は物事を良い方向に進める際には必須であると改めて感じた。(S.Su)

概念図

国土地理院地図(web地図)で見る
トラック コース=赤

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