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No5039
南アルプス・仙丈ヶ岳 3032.9m二等三角点峰
山行種別 積雪期一般
みなみあるぷす・せんじょうがだけ 地形図

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山行期間 2014年12月27日(土)〜29日(月)
コースタイム 12月27日 戸台駐車場(11:05)→旧丹渓山荘(14:01)→北沢峠(16:00)→仙水小屋(17:00)
12月28日 仙水小屋(6:30)→南アルプス林道(7:16)→二合目(7:54)→六合目(9:30)→小仙丈ヶ岳(10:37)→仙丈ヶ岳(11:44)→南アルプス林道(14:30)→仙水小屋(15:25)
12月29日 仙水小屋(7:10)→仙水峠(7:48)→駒津峰(9:55)→甲斐駒ヶ岳(12;45,12:51)→駒津峰(14:15)→仙水峠(15:10)→仙水小屋(15:35)
12月30日 仙水小屋(7:00)→戸台駐車場(11:28)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
戸台駐車場の登山指導所 左駐車場入口、右駐車場からの歩き出し 戸台川の河原の道を行く
河原の道から甲斐駒が見える 白岩堰堤 北沢峠
朝日に照らされた仙丈ヶ岳 仙丈ヶ岳取り付き部の南アルプス林道 仙丈ヶ岳取り付き
仙丈ヶ岳への登り振り返ると甲斐駒ヶ岳が見える 鳳凰山、地蔵山オベリスクが見える 小仙丈ヶ岳の山頂標識
小仙丈ヶ岳から見るカール 北岳、富士山も見える 仙丈ヶ岳に続く雪稜
ナイフリッジをわたる 仙丈ヶ岳の山頂標識 駒津峰
甲斐駒の山頂標識 甲斐駒山頂神社 六方石、駒津峰に向けて下山する

行動記録
12月27日
 4時00分、福島を自動車で出発する。福島西ICから東北道、北関東道、関越道、上信越道、長野道、中央道と乗り継ぎ、9時35分に伊南ICで下りる。さらに伊那市街を抜けて戸台へ。少し手間取ったが10時30分、戸台川の河原の中にある駐車場に到着する。
 駐車場にある登山指導所に係の方が詰めており、入山届を提出し、11時05分に河原の道を歩き出す。ルートは概ね河原右岸側なのだが、踏み跡がいくつもあって渡渉点を探すのに行った来たする。
 12時12分に白岩堰堤の右岸を越える。次いででてきた堰堤の右岸階段をのぼると道は左岸側になる。角兵衛沢分岐、熊穴沢分岐を通過して14時01分旧丹渓山荘前に至る。ここから急登となり、つづら折りの八丁坂を登ると15時48分南アルプス林道と交差する。ここが冬季休業の大平山荘であった。
 もう一段ショートカットして上の林道を進むと16時00分、北沢峠に到着。ここがこもれび山荘(旧長衛荘)前であった。山荘前には四輪駆動車が駐車してあり、今の時期は林道を除雪して関係者の自動車がここまで登ってくるとのことだった。
 林道を先に進み左方の道に入ると長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)とキャンプ場である。さらに沢沿いに上っていき17時00分仙水小屋に到着する。今夜の泊まり客は私たちと単独者一人の三人であった。小屋の方のアドバイスなどを得て、明日は仙丈ヶ岳、明後日を甲斐駒ヶ岳と決めて就寝した。

12月28日(仙丈ヶ岳)
 6時30分、仙水小屋を出発する。快晴の空に仙丈ヶ岳カールが朝日に輝いている。長衛小屋を経て7時16分南アルプス林道に達すると、直ぐ前が仙丈ヶ岳の登り口である。雪が踏んでありツボ足で登っていける。7時54分二合目で北沢峠からの道と合流する。大滝の頭を過ぎる頃までは樹林の中の道を登っていく。
 9時30分六合目に到着する。ここでアイゼンを装着した。徐々に展望が開け、振り返ると甲斐駒ヶ岳がよく見える。また、鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクが見て取れる。10時37分小仙丈ヶ岳に到着。しばし展望を楽しむ。仙丈ヶ岳のカールが眼前に広がり、北岳が見える。かたわらには富士山も見えている。あとは雪稜をアイゼンを効かせて登っていく。最後にナイフリッジを渡っていくと山頂は目の前である。
 11時44分仙丈ヶ岳山頂に到着。風が強く写真を撮って直ぐ下山することにし、往路を戻る。天候は下り坂、北岳の上に雲がかかってきた。振り返ると仙丈ヶ岳にも雲がかかっている。小仙丈ヶ岳から先は駆けるような気持ちで下って、14時30分林道に到着。仙水小屋には15時25分に戻った。

12月29日(甲斐駒ヶ岳)
 7時10分、仙水小屋を出発。昨夜の雪が周囲を覆っていたが、幸いルートに先行者のトレースがついておりツボ足でも登っていけた。7時48分仙水峠を通過し、駒津峰への急登となる。やがて先行のワカンパーティー、後続の若者三人パーティーと先頭を変わりながらラッセルする。
 森林限界を過ぎた9時55分、駒津峰に到着。ここでアイゼンを装着する。山頂方向の展望は無く、目の前のルートはこんもりと雪を被ったやせ尾根であった。先頭を切る若者三人パーティーに続いて私たちもラッセルする。六方石という名の巨岩に達すると前方から単独者が来る。昨夜9時から黒戸尾根を登り山頂を越えてきたとの話に驚嘆する。
 六方石を越えると分岐となり、山頂に直上するルートと山の南面をトラバースするルートに分かれるが、トラバースするルートをとる。トラバースは、最初樹林の中を、その後、岩場を進み、摩利支天への分岐に至る。ここで私たちは夏道のルートから外れてしまう。視界が良くない中で気持ちが焦ったのだが摩利支天の分岐から山頂と思われた方向に直上した。最後は急な雪壁で少し良くなかったのだが、登れたので山頂直下の夏道に出ることができた。
 12時45分甲斐駒ケ岳山頂に到着。山頂に着くと周囲が急に明るくなり青空が見えたが、周囲のガスは晴れず、残念ながら展望は得られなかった。帰路は、標識を一つ一つ確認しながら夏道に忠実に下った。14時15分駒津峰到着。アイゼンを外し、ツボ足でさらに下り、15時10分仙水峠を通過、15時35分仙水小屋に戻った。

12月30日
 7時00分、仙水小屋を出発し、往路を戸台に下山する。この間に降った積雪が周囲を覆っていたが、道に踏み跡がついており、迷うことはない。河原の中の渡渉もスムーズに渡ることができた。11時28分、戸台の駐車場に到着。伊那の市街地に出て食事等を済ませ、伊南ICから高速に乗り帰福した。(K.S)

概念図

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トラック 登り=赤 下り=青

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