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No5462
南八・硫黄岳 2760m標高点
山行種別 積雪期一般
みなみやつ・いおうだけ

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山行期間 2016年12月27日(火)〜29日(木)
コースタイム 12月27日 福島=美濃戸口・八ヶ岳山荘(泊)
12月28日 八ヶ岳山荘=赤岳山荘駐車場(6:47)→堰堤広場(7:51,7:57)→赤岳鉱泉(9:06,9:27)→休憩(11:02,11:25)→赤岩ノ頭(11:34)→硫黄岳(12:03,12:12)→赤岩ノ頭(12:30)→赤岳鉱泉(13:45)
12月29日 赤岳鉱泉(7:21)→堰堤広場(8:15)→赤岳山荘駐車場(9:14)=福島
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
美濃戸山荘 行者小屋へ向かう南沢の分岐 堰堤広場の駐車場
うっすらと積もった雪 登山道は北沢を何度か横切る 赤岳鉱泉の人口氷壁
大同心沢の分岐 天候が回復してきた 樹林帯を抜けると赤岩ノ頭も近い
もうすぐ赤岩ノ頭、硫黄岳の山頂は風で雪煙が舞う 赤岩ノ頭 硫黄岳へと向かう
山頂の雪煙が薄くなってきた 赤岳、阿弥陀岳が姿を現す 硫黄岳山頂
山頂の案内図 山頂標識の前で写真を撮ってもらう 山頂から見た赤岳
赤岩ノ頭から少し下ったところから赤岳を見る 赤岳鉱泉に到着 夕方に小屋から大同心、小同心が見えた
赤岳鉱泉の豪華な夕食 翌朝の堰堤広場 赤岳山荘の駐車場に戻る

行動記録
 冬の赤岳鉱泉に泊まってみたいとのことなので、八幡平から戻ってから間1日置いて八ヶ岳に向かった。積雪期の八ヶ岳は何年ぶりだろうか。初めて八ヶ岳に登ったのが厳冬期の硫黄岳の単独行だった。仕事の関係で平日だったため美濃戸口からトレースは無く、登山道のルートから外れないように緊張しながら一人でラッセルして硫黄岳へ登った記憶がある。気温は低く、今までに見たこともないぐら大きな表面霜と出合ったのも八ヶ岳の冬である。
 福島を出発しの美濃戸口の八ヶ岳山荘に着いたのは19時になっていた。坂○さんが八ヶ岳山荘の仮眠室を予約してくれていたので、部屋に荷物を置いてから就寝するまで1階の薪ストーブの前でノンビリと時間を過ごした。仮眠室は布団付き、暖房付きで2,000円で泊まることが出来る。24時間出入りが出来るので長距離運転して遅くなっても宿泊が可能なので助かる。
12月28日
 翌朝、1階の休憩スペースで朝食をすませてから車で登山口へと向かう。雪道で一部急坂のカーブもあるものの特にトラブルもなく赤岳山荘の駐車場に到着することが出来た。駐車料金は1日1,000円である。身支度をして6時47分に歩き出す。堰堤広場までは車道歩きだ。美濃戸山荘の前を通り、すぐに行者小屋への南沢のルートを分ける。林道は途中ショートカットの道があるが歩きやすい林道を進む。堰堤広場の駐車場には7時51分に着いた。橋を渡り登山道へと入る。トレースはしっかりと付いている。登山道は北沢沿いに付いていて何度か橋を渡るものの沢に沿って登っていく。積雪量は少なくトレースもあって持ってきたワカンを使うことはなかった。
 人口氷壁が見えてきた。今日の宿泊予定の赤岳鉱泉到着である。小屋の人から今日は100名ほどの宿泊者がいると聞いた。さすが人気の赤岳鉱泉、年末にかけて小屋は大勢の登山者で賑わうようだ。トイレ休憩をすませてから硫黄岳へと向かう。小屋の正面から樹林帯の中へ入る。大同心沢の分岐をスギジョウゴ沢の橋を渡って赤岩ノ頭への尾根に取り付く。
 赤岩ノ頭までは標高差400m、ゆっくりと登って行く。雪は少なく所々凍ったところもあるので1ピッチ登ったところでアイゼンを付けた。数名の登山者とすれ違う。赤岩ノ頭から上部は強風で硫黄岳まで行かずに戻ってきたと言う。11時02分、風の無い赤岩ノ頭に出る手前の樹林帯最後のところで昼食休憩をとってから強風に備えて完全装備で赤岩ノ頭に出た。確かに風はあるが雪煙が舞うぐらいで、地面から剥がされるほどの強風では無い。山頂までの間に2箇所風の通り道があったので注意しながら登って行く。12時03分、昼食休憩を入れで赤岳鉱泉から2時間ほどで硫黄岳の山頂に着いた。山頂は思ったほど風は無く、上空は青空が広がって展望が利いた。赤岳への縦走路もきれいに見える。前後して登ってきた登山者が写真を撮ってくれると言うので山頂の記念撮影をお願いした。小屋泊まり目的の高○さんを赤岩ノ頭手前に待たせてあるので急いで戻ることにする。
 下りはバーンが一部クラストしているので慎重に降りて行く。天候は崩れる気配がない。気温は低いものの抜けるような青空が広がる。こんなに天気が良くていいのだろうか。赤岩ノ頭に戻って高○さんと合流すると周りはダイヤモンドダストが舞っていて、太陽の光がいっそうその美しさを増してくれる。樹林帯を下り赤岳鉱泉へは13時45分に着いた。そのまま下山できそうだが、目的の一つが赤岳鉱泉泊まりなので早めに小屋に入って休むことにした。坂○さんに予約してもらった部屋はガスストーブある個室で贅沢な気分を味わいながらノンビリとした時間を過ごした。
12月29日
 朝食をすませ身支度をして7時21分に小屋を出る。登山道が一部凍結しているのでアイゼンを付けて歩く。途中、多くの登山者とすれ違う。堰堤広場でアイゼンを外し砂利の林道を下って行く。車を止めてきた赤岳山荘の駐車場には9時14分に着いた。バス停のある美濃戸口の八ヶ岳山荘までの道は歩いてくる登山者も多く運転に注意が必要である。途中の急坂のカーブでスタックしている車がいた。いくら雪が少なくてもノーマルでは無理だし、20mも戻ると平らな広場があるんですが急坂の真ん中で説明書を見ながら四苦八苦してチェーン付けされている。あと何時間かかるかも分からないので右側の路肩を通らしてもらう。八ヶ岳山荘へ戻りお風呂で汗を流して無事に山行を終えた。最終日に白峰会の人たちが八ヶ岳に入ったが、山でスライドすることはなかった。(I.I)

概念図


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トラック 登り=赤 下り=青

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